普段何気なく操作しているアクセルペダルですが、操作を意識することで運転が上手くなるんです。
上手なアクセル操作の4つのポイント
- 踏み込むとき、戻すときにはじわっと行う。
- 必要なときにはしっかり踏み込む。
- 一定速度を意識して操作する。
- アクセルペダルを操作するときは微調整をするように心がける。
以上の4つがアクセル操作で大切なポイントです。
この4つのポイントを守ればもっと快適、かつ燃費の良い走りができるようになります。
ではそれぞれの項目がなぜ大切なのか解説していきます。
アクセル操作の重要なポイント
踏み込むとき、戻すときにはじわっと行う
アクセル操作の一番大切な基本です。
ここを守ることで一番効果があるのが快適性です。
穏やかな操作というのはとても大切で、踏み込みの量そのものよりも踏み込むときの丁寧さのほうが大切なんですね。
また、踏み込むときと同じくらい大切なのがアクセルペダルから足を離すときです。
実はアクセルペダルをいきなり離してしまうと意外と乗り心地に悪影響があるんです。
アクセルペダルから足を離すときというのは減速が必要だったりする時ですから、どうしてもスパッと離してしまいがちです。
また、加速状態から一定速度で走る状態に移るときにもアクセルペダルを丁寧に戻すことを意識するのが大切です。
周りに合わせて走っている時に一緒に乗っている人に気づかれない操作というのはさすがに無理ですから、一緒に乗っている人の頭が動かないような操作を意識しましょう。
運転している本人は気づかないことも多いですから、クルマの揺れや加速・減速の仕方をよく観察してください。
また、発進する瞬間というのは特にクルマが揺れやすい瞬間なので出来るだけ丁寧に操作するように心がけると良いでしょう。
必要なときにはしっかり踏み込む
丁寧な操作を意識していると必要なときに踏みこむことをためらってしまうことがあります。
クルマを運転していると踏まなくちゃいけないときというのも存在しますから、踏むべき時にはためらわずに踏み込むようにしましょう。
その時にもできれば角がないようにスムーズに踏み込めるのが最善ですが、急加速が必要なのであれば一気に踏み込むのも一つの手です。
最近のクルマはいきなり踏み込んでもクルマ側で丁寧に動かしてくれますから急加速が必要な場面であれば加速を優先しましょう。
一定速度を意識して操作する
これは街中を走っているととても難しいと思います。
周りのクルマに合わせなくてはいけないですし、状況が頻繁に変化しますから常に一定にしたりというのは難しいでしょう。
しかし、そんな時でも少しだけ意識して速度が一定になる時間を作り出してあげると燃費が良くなります。
速度の変化が少なくなるので乗り心地面でも良くなります。
単独で走っている時には目標の速度にぴったり合わせて走行できるようにアクセルペダルを操作するようにしましょう。
出来れば速度変化が5km/h以内に収まるのが理想です。
大きな速度変化は渋滞の原因にもなるので注意しましょう。
微調整をするように心がける
アクセル操作って意外と大雑把になりがちなんです。
正確には細かい操作でもクルマへの影響は意外と大きいんです。
しかもアクセル操作をしている時間はブレーキ操作をしている時間よりも圧倒的に長いので、乗り心地への影響が大きいです。
大雑把なアクセル操作は乗り物酔いの原因にもなりますから普段から気を付けて操作するのが大切です。
また、アクセル操作が大雑把だと速度の微調整ができず、一定速度で走れないので注意です。
ミリ単位でアクセルペダルを操作するような気持ちで操作しましょう。
適切な運転姿勢も大切
運転姿勢というのは大切です。
人によっては足を延ばして運転したいと思う方もいるかもしれませんが、ペダル操作をする時には膝が曲がっている状態が最適です。
ペダルを微調整しやすくなりますし、アクセルペダルを深く踏み込みやすくなります。
ブレーキペダルも深く踏み込むことができるようになるので急ブレーキもしっかりとかけることができます。
姿勢を意識することでより上手い運転ができるようになるでしょう。
アクセルペダルで重さのバランスも変化する
アクセルペダルというのは加速を調節するペダルですが、実はクルマのバランスも調節することができるんです。
クルマが加速するとクルマの重心が後ろに引っ張られます。
その時には前のタイヤにかかる重さ(荷重)が軽くなり、後ろのタイヤは重たくなります。
逆にアクセルペダルから足を離してエンジンブレーキがかかると前が重くなって後ろが軽くなるんです。
アクセルペダルから足を離した状態でカーブを曲がるとスピンしやすいのはこれが原因です。
レースの世界ではそういった荷重をアクセルペダルやブレーキペダルでコントロールすることで速く走らせています。
丁寧なペダル操作で燃費と乗り心地を良くしよう
アクセルペダル操作の癖というのは乗り心地や燃費に意外と影響があります。
ですから、自動車メーカーはエンジンのパワーが穏やかに変化するように制御していることが多いです。
しかし、ペダル操作にある程度反応しなくてはいけないことから完璧なスムーズさではないので運転手自身で丁寧な操作を心がけることが大切です。
常にペダル操作の踏み込み方を意識して運転しましょう。