
クラッチ操作で大切なことについてまとめてみました。
クラッチ操作の重要なポイント
- クラッチ板が当たり始める場所を覚える
- 半クラッチが始まる場所で丁寧に操作する
- 発進時には動き始めのところで丁寧にペダル操作をする。
- 半クラッチは短すぎず、長すぎずが大切
- 発進でクラッチを繋ぐときはアイドリング回転数を下回らないようにする
- ガツンというショックが出ないようにする
クラッチ操作はそれぞれにとってやり易いやり方を見つけることが大切です。
ただ、上記の6つのポイントを守ることでトラブルを避けつつ、クラッチ板に変な癖を付けずに済みます。
ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
なぜ重要なのか?
クラッチ板が当たり始める場所を覚える
クラッチ板が当たり始める場所(=半クラッチが始まる場所)を覚えるとクラッチペダル操作が必要なときに素早く半クラッチ状態を作ることができます。
例えば発進の時には半クラッチ状態になるまではクルマは全く反応してくれません。
ですから、クラッチ板が当たり始める直前まで素早くクラッチペダルを戻すことで実際に発進するまでの時間を短くすることができるんです。
また、坂道発進などでは発進前にクラッチ板が軽く当たった状態を作ることでサイドブレーキを使わなくても後ろに下がらずに発進が可能になることも。
クラッチ板が当たり始める場所を覚えると様々な場面で便利なんですね。
半クラッチが始まる場所で丁寧に操作する
クラッチペダルを操作するときには半クラッチが始まるところを丁寧に操作するようにしましょう。
半クラッチが始まるところを丁寧に操作して、そこからペダル操作のスピードを徐々に素早くしていくようなイメージです。
これをイメージしてクラッチ操作をするとクラッチの状態が悪くなったり、ギアが入りにくくなったりすることを抑えることができます。
発進時には動き始めのところで丁寧にクラッチ操作をする。
発進するときにはクルマが動き始めるところで丁寧にペダル操作をするようにしましょう。
クルマの速度が遅くて、クラッチがたくさん滑っている時に丁寧に操作するようなイメージです。
クルマの速度がすこし上がったらいつも通りスパッとクラッチを繋いでしまっても大丈夫です。
動きはじめの部分を丁寧に操作するというところが大切なんですね。
クラッチジャダーが出て困っている場合にはここを特に意識すると症状が良くなる可能性があります。
クラッチジャダーについてはこちらの記事もオススメです。
半クラッチは短すぎず、長すぎずが大切
半クラッチが長すぎるとクラッチ板の温度が上がってクラッチ焼けの原因になります。
ですから半クラッチは短く終わらせることが大切です。
しかし、実は半クラッチが短すぎる時にもトラブルの原因になるんです。
例えば、半クラッチが短すぎてガツンというショックがでるとクラッチやMT本体に悪影響があります。
半クラッチが短すぎる時にはクラッチ板は減らなくても、トラブルの原因になってしまうことがあるんですね。
半クラッチは長すぎず短すぎずというのが大切です。
発進でクラッチを繋ぐときはアイドリング回転数を下回らないようにする
発進時の半クラッチではエンジン回転数がアイドリング回転数を下回らないようにクラッチ操作を行いましょう。
(※アイドリング回転数とはギアがNの状態でアクセルペダルを一切踏まない状態のエンジン回転数)
アイドリング回転数より低いエンジン回転数ではエンジンからの振動が強く伝わります。
そうした振動によってギアが入りにくくなったり、クラッチ関係のパーツから異音が出ることもあります。
MT車の発進時にアイドリング回転数を下回らないようにするのはとても大切なことなんですね。
ガツンというショックが出ないようにする
クラッチを繋ぐときにショックが出ないようにすることは大切です。
ガツンというショックが出るようなクラッチ操作をしているとクラッチ板の寿命が短くなってしまうからです。
発進時にはクラッチペダルを一気に戻す必要がありますが、ガツンというショックが出ないように注意しながらクラッチ操作を行うようにしてください。
クラッチ板の当たり始め(=ミートポイント)を調べる方法
これは簡単でギアを入れた状態でクラッチペダルをゆっくり戻してくるとエンジン回転数が下がり始めるポイントがあります。
それがクラッチ板が当たり始める場所(=半クラッチの始まり)です。
平地でサイドブレーキをかけずにこれを行うとクルマが少しずつ動き始めるのでわかりやすいかもしれません。
基本的には走っていればそのうち素早く半クラッチにできるようになるはずなので、場所がなんとなくわかれば大丈夫です。
あまりやりすぎるとクラッチ板の状態が悪くなってジャダーの原因になるので注意しましょう。
半クラッチは短くショック・振動を出さないのが大切
基本的にクラッチ操作というのは個性が出るところです。
上手なクラッチ操作のためにはたくさんの練習が必要です。
慣れるまではエンストさせたりガクガクさせてしまうこともあるでしょうが、それくらいですぐに壊れる設計はしてないですから失敗を恐れずに挑戦しましょう。