上手なクラッチ操作の6つのポイント。長い半クラッチがダメなのはなぜ?

クラッチ操作で大切なことについてまとめてみました。

クラッチ操作の重要なポイント

  1. クラッチ板が当たり始める場所を覚える
  2. クラッチ板の当たり始めをできるだけ使わないようにする
  3. 発進でクラッチを繋ぐときはスパッと繋ぐように意識する
  4. シフト操作をする時にもクラッチはスパッと繋ぐ
  5. 上記を守りつつショックや異音が出ないようにする
  6. クラッチを繋ぐときにアクセルを踏みすぎず一定に踏むよう意識する

クラッチ操作はそれぞれにとってやり易いやり方を見つけることが大切です。

ただ、上記の6つのポイントを守ることでトラブルを避けつつ、クラッチ板に変な癖を付けずに済みます。

ではそれぞれについて詳しく解説していきます。

 

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なぜ重要なのか?

クラッチ板が当たり始める場所を覚える

クラッチ板が当たり始める場所(=半クラッチが始まる場所)を覚えるとクラッチペダル操作が必要なときに素早く半クラッチ状態を作ることができます。

例えば発進の時には半クラッチ状態になるまではクルマは全く反応してくれません。

ですから、クラッチ板が当たり始める場所まで素早くクラッチペダルを戻すことで実際に発進するまでの時間を短くすることができるんです。

また、坂道発進などでは発進前にクラッチ板が軽く当たった状態を作ることでサイドブレーキを使わなくても後ろに下がらずに発進が可能になることも。

クラッチ板が当たり始める場所を覚えると様々な場面で便利なんですね。

 

クラッチ板の当たり始めをできるだけ使わないようにする

これはクラッチジャダーが発生するのを防ぐためです。

クラッチ板が当たり始める場所(=半クラッチが始まる場所)を使いすぎるとクラッチジャダーが発生します。

クラッチジャダーとはクラッチ板が跳ねてしまう現象のことで、半クラッチ状態にすると”ダダダダ…”とクルマ全体が振動してしまいます。

発進がスムーズではなくなるので快適じゃなくなりますし、クルマ自体にも悪影響です。

また、ギアが入りにくくなったりする原因でもあるので注意しましょう。

クラッチジャダーについてはこちらの記事もオススメです。

関連記事

ダダダッとMT車の運転を不快にするクラッチジャダー。今回はクラッチジャダーを防ぐ運転について書いていこうと思います。 クラッチジャダーって何?[…]

 

発進でクラッチを繋ぐときはスパッと繋ぐように意識する

クラッチ板は長い半クラッチをすると摩耗したり、熱による故障の原因になります。

長い半クラッチをしても1回だけであれば大丈夫ですが、長い半クラッチを何度も繰り返すと摩耗が進んだり、最悪クラッチが焼けて発進できなくなってしまいます。

基本的に半クラッチを使う時にはできるだけ短時間にするのが大切です。

 

シフト操作をする時にもクラッチはスパッと繋ぐ

シフト操作時にも半クラッチを過度に使ってしまうことがあります。

特に1速から2速にシフトするときなどは加速するために2速に入れた後に半クラッチを使って加速してしまうことがあります。

基本的にシフト操作が終わったらスパッとクラッチを繋ぐように意識しましょう。

 

上記を守りつつショックや異音が出ないようにする

スパッとクラッチを繋ぐことを意識しているとガツンというショックが出てしまうことが多々あります。

そういった衝撃はクルマを壊す原因になるので発進時やシフト操作時などクラッチを使った時にはショックを出さないようにクラッチを繋ぐようにしましょう。

スパッと繋ぎながらもショックを出さないというのは難しいですが、上手くできるようになればクラッチ板をあまり減らさずに運転することができます。

 

クラッチを繋ぐときにアクセルを踏みすぎず一定に踏むよう意識する

半クラッチ状態で強くアクセルペダルを踏んでしまうとクラッチ板の温度がとても上がりやすいです。

半クラッチの時間も長くなりますし、パワーがかかることで発熱が増えるからです。

勿論、摩耗も進みますから半クラッチ状態ではあまりアクセルを踏み込みすぎないように注意してください。

ただ、全くアクセルを踏まなかったりするとエンジン回転数が低くなって酷い振動がでてしまうので、止まっている時のエンジン回転数より下がらないように注意しましょう。

また、半クラッチの時にアクセルペダルを動かしすぎないように注意してください。

アクセルペダルを動かしすぎるとクラッチ板の表面が荒れてしまいます。

半クラッチの時にはアクセルペダルはできるだけ一定を保つように意識しましょう。

 

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クラッチ板の当たり始めを調べる方法

これは簡単でギアを入れた状態でクラッチペダルをゆっくり戻してくるとエンジン回転数が下がり始めるポイントがあります。

それがクラッチ板が当たり始める場所(=半クラッチの始まり)です。

平地でサイドブレーキをかけずにこれを行うとクルマが少しずつ動き始めるのでわかりやすいかもしれません。

基本的には走っていればそのうち素早く半クラッチにできるようになるはずなので、場所がなんとなくわかれば大丈夫です。

あまりやりすぎるとクラッチ板の状態が悪くなってジャダーの原因になるので注意しましょう。

 

半クラッチを使いすぎるのがダメな理由

基本的にクラッチ板は高い温度に弱いです。

温度が高くなると摩耗も進みやすくなり、最悪表面が焼けてしまって常に半クラッチ状態になってしまうこともあります。

また、重要なポイントでも紹介しましたが弱い半クラッチというのはクラッチ板の表面をダメにしてしまってジャダーの原因になってしまいます。

そういった理由から半クラッチを使いすぎるのはダメと言われるんですね。

半クラッチを使いすぎてクラッチ板が焼け始めると独特の匂いがしますから、何か焼けるような匂いがし始めたらクラッチ板の温度が上がっているので半クラッチを抑えましょう。

新車だったり、クラッチ板が新品であれば走り方によっては多少匂いがすることもありますが、あまり強い匂いでなければ問題ありません。

また、半クラッチはショックが出ない範囲でできるだけ短くするように心がけるのが大切です。

 

丁寧な半クラッチにはデメリットもある

実は丁寧なクラッチ操作にはデメリットもあるんです。

半クラッチを少なく・短く行うとクラッチ自体の寿命を延ばすことはできます。

しかし、それが原因でギアチェンジのフィーリングが悪くなることもあります。

基本的に丁寧な半クラッチでクラッチ板への負担が少ない運転をしていると、ギアチェンジの時にゴリゴリとしたフィーリングになりやすいんです。

クラッチ板の状態の変化によるものと思いますが、いままでミラジーノ・アルトワークス・コペンと3台乗って3台とも同じ傾向がありました。

つまり、クラッチ板を長く使おうとするとギアチェンジのフィーリングが悪くなってしまうんですね。

とはいえ、ギアチェンジの時にはギアをNに動かすとき(ギアを抜く時)に素早く動かすように心がけるとこうした症状に対して対処が可能です。

また、素早いギアチェンジをする時には次のギアの入り口まで素早く動かすとゴリゴリとしたフィーリングを回避できるでしょう。

詳しい内容についてはこちらの記事に詳細があります。

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半クラッチは短くショックを出さないのが大切

基本的にクラッチ操作というのは個性が出るところです。

右足と左足の合わせ技ですから、半クラッチを短くしてショックさえ出さなければ自分なりにやり易いやり方をすれば大丈夫です。

上手なクラッチ操作のためにはたくさんの練習が必要です。

慣れるまではエンストさせたりガクガクさせてしまうこともあるでしょうが、それくらいですぐに壊れる設計はしてないですから失敗を恐れずに挑戦しましょう。

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