日本車とサイドエアバッグ

サイドエアバッグは車の横から衝撃を受けた場合(横から車が突っ込んできたり、横から木や柱にぶつかった場合)にシートの端、もしくはドアからエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグです。

最近では改善されてきてはいますが、日本車ではオプションですら車も多いのです。

先進国ではカーテンエアバッグ(サイドエアバッグでは保護できない頭の部分を保護するエアバッグ)ですら当たり前になりつつあるにも関わらず、上位グレードのみ標準装備、もしくはオプション装備で下位グレードにはつけられないような車がとても多いのは大きな問題だと感じます。

特に、最近のミニバンブームで背の高い車が増えている昨今ではコンパクトカー等へのカーテンエアバッグの必要性が高まっているにもかかわらず、サイドエアバッグですら装着できないのはあまりにもお粗末だと感じます。

これの必要性が認識されたのは2000年より前です。

2000年だと考えてもすでに17年もたっています。

にもかかわらず日本ではサイドエアバッグという安全装備の重要性すらまだまだ認識されていません。

そもそもの疑問として、日本(JNCAP)の側面衝突試験において、サイドエアバッグすら付いていない車の結果と、カーテンエアバッグが付いている車の結果が共にレベル5という納得いかない結果が出ています。

もしもカーテンエアバッグが付いていない状態でカーテンエアバッグが付いている車と同じ結果を出せるのであれば世界中のメーカーがそれを研究するでしょう。

本来、衝突安全試験というのは自動車業界をリードするものでなくてはいけません。

すべての自動車が横並びである必要性はないのです。

リードするからこそ、切磋琢磨しより安全な自動車が誕生するのです。

日本車の場合、予防安全云々言う前に、そういった”外車だけの当たり前”を”日本車も当たり前”にしていくことが今大切なことだと感じます。

 



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