改良されたトヨタMIRAIの特徴を解説!どこが変わった?水素タンクは安全?

今回は2018年10月30日に改良されたトヨタの燃料電池車(FCV) “MIRAI”の特徴を解説していきます!

 

特徴

トヨタMIRAIは燃料電池を使い水素から電気を作って走る燃料電池車(FCV)です。

エコと利便性を兼ね備えた次世代自動車として開発、2014年に発売されました。

近年では電気自動車でも長い航続距離を持つものが出てきましたが、問題となるのは充電時間です。

充電時間は航続距離が長い車ほど長く、急速充電でも30分~1時間程度かかることも珍しくありません。

しかし、燃料電池車の場合にはタンクに充填した水素と空気中の酸素を反応させて電気を作るため充電が必要がなく、水素の充填も最大3分程度で終わることからエコと利便性を兼ね備えていることが特徴です。

航続距離もJC08モード条件ですが650km~700kmとかなりの距離が確保されています。

また、グレード構成も1グレードのみとなっています。

 

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価格

7,274,880円

 

改良ポイント

今回の改良ポイントは安全機能の更新になります。

以前から装備されていたプリクラッシュセーフティシステムが”Toyota Safety Sense”に更新されました。

これによって以前は検知できなかった歩行者や自転車に対してもプリクラッシュブレーキが作動させることが可能になります。

さらに現在の道路標識を読み取り規制状況がメーターに表示される”標識認識機能”や、前の車が発進して一定間隔が開くと知らせてくれる”先行車発進告知機能”なども装備されています。

前後に障害物がある状態で踏み間違いなどが起こっても自動でブレーキをかけてくれるインテリジェントクリアランスソナーも標準装備となったこともポイントです。

 

オプション装備はほとんどなし

MIRAIにはオプション装備はほとんど存在しません。

カーナビや寒冷地仕様、リアフォグランプにカラーリングのみがオプション設定されています。

 

装備は十分

鍵を持っているだけでロックの開閉やパワーONができる”スマートエントリー&スタートシステム”をはじめオートライトやオートワイパーなど必要な装備は標準装備になっています。

また、すべての座席にシートヒーターが付いていることもポイントでしょう。

 

安全性は大丈夫?

衝突実験によってクルマ全体の安全性を確認するのは勿論、MIRAIに搭載されている水素タンク自身も安全性を確保するべく安全性を確認する試験が行われており十分な安全性を確保するものになっています。

更に、配管などから万一水素が漏れた際に備えてセンサーが搭載されており、水素が漏れていることを検知した場合タンクのバルブを閉めてさらにメーターに警告が表示されます。

また、タンクの配置を工夫することによって水素が漏れてしまっても空気中に拡散しやすくすることで”クルマに溜めない”構造となっています。

 

排出されるのは水

燃料電池は水素と酸素を反応させて電気と水を作ります。

必要なのは電気だけなので水は左後ろに付いた排出用のパイプから排出されます。

寒冷地などではパイプ内の水の凍結が考えられるため、寒冷地では積極的に水が排出がされるなど凍結対策が取られています。

また、車庫内に水を垂らしたくないというユーザーのために事前に配管内の水を排出できるスイッチも備えています。

水に関しては貯蔵タンクなどはない為あくまで配管内の水を排出するスイッチとなっています。

 

水素ステーションの数

購入する上で気になるのは水素ステーションの数ですよね。

全国に100件程度水素ステーションは存在しており、現在も新しいステーションが建設されています。

ただし、問題点として都道府県によっては1都道府県に1つしか水素ステーションがないなど未だにガソリン車ほどの利便性は持っていないことがあげられます。

さらに水素ステーションによっては休日は営業していなかったり、営業時間がとても短かったりするなどまだまだ改善の余地があります。

購入の際には水素ステーションの位置などを事前に調べて不便を感じないかどうか検討することが必要でしょう。

また、水素ステーションの一覧はカーナビからも取得ができ、営業時間や営業状況なども調べることができるようになっています。

 

パワー

MIRAIの出力は155PSです。

しかし、トルクは34.2kgf-mと3リッター車並みのトルクを持っているため、日常で不足を感じる場面は少ないでしょう。

 

補助金

2018年11月3日現在、補助金の金額は2,253,800円となっています。

内訳

エコカー減税

自動車取得税 約181,800円 減税自動車重量税 約30,000円 減税

グリーン化特例
自動車税(翌年度)約22,000円 減税

CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金)
2,020,000円

合計2,253,800円となります。

また、これ以外に都道府県による独自の補助金が存在する場合があります。

 

条件が合うのであればMIRAIはオススメ

MIRAIは電気自動車の欠点を補うエコな次世代自動車です。

十分な航続距離を持っているもののどうしても水素ステーションの数は不安要素でしょう。

その為、現在存在する水素ステーションの場所などを確認して本当に使い勝手が悪くないかを確認する必要があります。

もし普段の行動範囲と水素ステーションの場所を照らし合わせて、あまり問題がないのであればMIRAIはとてもオススメです。

 

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