ダダダッとMT車の運転を不快にするクラッチジャダー。
今回はクラッチジャダーを防ぐ運転について書いていこうと思います。
クラッチジャダーって何?

クラッチジャダーとはクラッチが繋がるときにダダダッ・・・っとクルマ全体が振動する現象です。
クラッチ板が原因になる場合や、エンジン取り付け部のゴムブッシュ(エンジンマウント)がダメになって発生する場合もあります。
それ以外にもエンジン自体に故障があって回転にばらつきがある場合もありますが、今回はクラッチ板が原因になるクラッチジャダーについて書いていきます。
クラッチジャダーを防ぐにはどうすれば良い?
- クラッチ板の温度を上げすぎない
- 発進時にはクルマが動き始める時に丁寧なクラッチ操作をする
- 低すぎるエンジン回転数で無理やり発進しようとしない
クラッチジャダーを防ぐにはクラッチ板の温度を上げないこと、それから発進でクルマが動き始める時に丁寧なクラッチ操作をすることがとても大切です。
まず、クラッチ板の温度を上げないためには発進時にアクセルを踏みすぎないように注意してください。
アクセルペダルを強く踏みこみながら発進を繰り返しているとクラッチ板が摩耗しやすくなりますし、坂道で渋滞してた時にクラッチを焼いてしまうこともあるので注意が必要です。
また、MT車に乗っていると発進時でクラッチを減らさないためにスパッと一気にクラッチを繋いでしまうことがあります。
実はクルマが動き始める瞬間に一気にクラッチを繋ぎすぎるとトラブルの原因になってしまうんです。
例えばギアが入りにくくなったり、クラッチジャダーが出てしまったりとMT車の運転が嫌になる原因にも。
クルマが動き始める瞬間で丁寧にクラッチ操作をするように心がけるのが大切です。
エンストしない範囲まで速度が上がってきたらスパッとクラッチを戻しても大丈夫です。
発進直後のクラッチがたくさん滑っている状態で無理にクラッチを繋がないのが大切なんですね。
また、発進時にはエンジン回転数がアイドリング回転数を下回らないように注意しましょう。
アイドリング回転数を下回るとエンジンからの振動によってクラッチジャダーが発生するからです。
アイドリング回転数を下回らないように注意しつつ、適切な半クラッチを使って発進することが大切です。
クラッチジャダーはなぜ起きる?
クラッチ板の表面状態が変化することが原因
実は私のアルトワークスはこれが原因でジャダーに苦しめられました。(MT車)
クラッチは焼いたことはなく、発進もアイドリング近辺で丁寧に繋いでいたのですがいつしか半クラッチ時に酷いジャダーを起こすように。。。
最終的にかなりひどいジャダーになっていたのですが、クラッチの使い方を見直すことでジャダーは解消したんですね。
結局、クラッチの使い方が良くなくて変な風に減ってしまったのが原因だったのだと思います。
クラッチジャダーは設計の問題よりも使い方のほうが影響しやすいので普段から気を付けることが大切です。
クラッチ板を焼いてしまったことが原因
半クラッチを使いすぎるとクラッチ板の温度が上がり、その熱が原因でクラッチ板が歪んでしまった結果クラッチジャダーが発生することがあります。
熱の度合いによりますが、クラッチ板の温度が下がれば症状が改善する可能性もあります。
熱によってクラッチの表面状態が変化してしまったことが原因の場合と、熱によってクラッチ板自体が変形してしまった場合があります。
表面状態が変化しただけならばクラッチの使い方を変えることで直る可能性が高いですし、クラッチ板自体が変形してしまったとしても温度が下がれば元に戻ることもあります。
ただ、一時的に症状が改善してもクラッチ板自体は歪みやすくなってしまっているので少しでもクラッチ板の温度が上がるとジャダーなどの症状が出てしまう可能性が高いです。
クラッチ板を焼いてしまった後にこういった症状が頻発するのであればクラッチ板の交換も考えたほうが良いでしょう。
クラッチを焼かない運転についてはこちらの記事もオススメです。
上手なクラッチ操作とは?
クラッチ操作はショック・振動が出ないようにしつつ適切な半クラッチを使ってスパッと繋ぐのが大切です。
クラッチを長持ちさせようとしてショックを出しても気にせずにスパッと繋いでしまうとショックによってクラッチ自体の寿命も縮んでしまうので、ショックが出ないようにするのが大切です。
上手なクラッチ操作に関してはこちらの記事もオススメです。
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クラッチジャダーが発生してしまったら?
もし、新品のクラッチに交換した直後にジャダーが発生するのであれば整備に問題がある可能性があります。
その場合にはすぐにクラッチを交換した整備工場に点検に持っていくべきです。
時間が経ってしまうと運転のせいにされてしまうこともあるので注意したほうが良いでしょう。
また、交換後ある程度走ってからジャダーが再発する場合にはクラッチの使い方を改善するのが大切です。
半クラッチを丁寧に操作しているつもりでも走り始めの部分で無理やりクラッチを繋いでいるとクラッチジャダーの原因になってしまいます。
厄介なのはこれが原因でジャダーが発生してもクラッチが焼ける匂いなど原因を示すものはなく、原因不明となってしまうことでしょう。
そういったこともあるのでまずは運転方法を見直してみることも大切です。
クラッチが歪んで停止時にギアが入りにくくなってしまっていたり、エンジンマウントの交換を全くしていなかった場合にはパーツの交換が必要となることもあります。
しかし、その診断は素人には難しいです。
クラッチの交換やエンジンマウントの交換は高額になりますから、もし費用が問題になる場合にはまずは症状や費用に関して整備工場に問い合わせてみるのも大切です。