エンジンかけた直後にギアが入りにくいのはなぜ?

MT車でギアの入りやすさは大切ですよね。

エンジンかけた直後のエンジンが冷えている時にギアが入りにくい理由についてです。

 

クルマの状態は変化する

クルマの状態は常に変化しています。

クルマの外の温度だったり、クルマ自体の速度であったり・・・。

勿論、クルマ自体の温度が変わればクルマの状態も変化します。

 

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エンジンが冷えている時はクルマも冷えてる

その日最初にエンジンをかけた時にはエンジンが冷えていますよね。

最近のクルマには水温計はありませんが、エンジンが冷えている時には青い表示灯が点くと思います。

大抵の場合、エンジンが冷えている時にはクルマ自体も冷えています。

例え、真夏に炎天下に置いてあったクルマであってもその日最初にエンジンをかけた際には適切な温度にはなっていません。

クルマが冷えていると言っても、室内の温度とは関係ないんですね。

 

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クルマは適切な温度が一番良い

クルマのそれぞれの部分には適切な温度が存在します。

クルマは適切な温度で一番綺麗に動くようになっています。

当然、その温度を外れてしまうとクルマの動きは悪くなってしまいます。

つまり、クルマ自体が冷えている時にはそれぞれのパーツが最高の状態ではないんです。

 

MTも適切な温度が一番良い

MTにも設計時に想定している適切な温度が存在します。

適切な温度の時に最もフィーリングが良く、十分な耐久性を持つように造られているんですね。

その温度を外れてしまうといろいろな症状がでてくることも。

勿論、自動車メーカーもできるだけ影響が少なくなるように設計していますが、多少なりとも影響が出てしまうんですね。

 

始動直後はMTも冷えてる

その日にエンジンを初めてかけた時にはエンジンだけではなくMTも冷えています。

基本的にMTの温度を考える時にはMT内部のオイルが参考になります。

当然MTが冷えている時にはオイルも冷えています。

 

オイルは冷えている時に硬い

オイルというのは冷えている時に粘り気があり”硬い”です。

オイルの温度が上がるとそれに従って粘り気は弱くなり”柔らかく”なります。

その影響を減らすためにクルマに使われているオイルには様々な添加物が入っています。

クルマに使われているオイルは添加物のおかげで冷えている時にもそれなりに柔らかく、熱くなってもそれなりにしっかりしたオイルになっています。

とはいえ、完全に一定にすることはできないので冷えている時と熱いときでは硬さが違います。

当然、MTに使われているオイルも温度によって硬さが変わります。

つまり、冷えている時にはMTのオイルも硬いんですね。

 

MTのオイルが硬いときの影響

MTのオイルはギアを保護することが目的ですが、同時にシンクロも保護しています。

シンクロが働くときには間に入ったオイルを押し出してから摩擦力が発生してギアの回転を合わせます。

つまり、オイルを押し出すまでギアチェンジはできないんです。

オイルを押し出すまでに必要な時間と力はオイル自体が硬くなるほど増えていきますから、エンジンをかけた直後のMTが冷えている時にはオイルが硬くてギアチェンジがしにくくなってしまうんです。

 

優秀なMTほど冷えている時は入りにくい

優秀なMTはギアが入りやすく設計されています。

しかし、優秀なMTはオイルの硬さの影響を受けやすいのも特徴なのです。

基本的に優秀なMTはシンクロの摩擦面が増えているのですが、摩擦面が増えているので押し出さなくてはいけないオイルの量も増えています。

つまり、オイルが冷えていると優秀なMTほどギアが入りにくくなるんです。

 

MTが暖まるまでは丁寧なシフト操作を心がける

MTが冷えている時に入りにくいのは構造上仕方のないことです。

MTにも暖機運転は必要ですから、ある程度スムーズにギアチェンジできるようになるまでは丁寧にシフト操作をしましょう。

基本的には、ギアを抜くまでは素早く行い、ギアを入れる時には力任せに入れずに入口に当てて待つようにするのがよいでしょう。

 

どうしても症状を改善したかったら?

冷えている時にギアが入りにくい症状の原因はオイルにありますから、オイルを変えることで症状が改善することがあります。

とはいえ、ただ交換しただけだと同じオイルですから改善は見込めません。

 

オイルの粘りを変更するのは良くない

オイルの硬さが原因だからと言って、今までより柔らかいオイルに交換するのはオススメできません。

オイルが冷えている時には良くても、暖まった時には柔らかくなりすぎるからです。

自動車メーカーは様々な状況を考慮してオイルを選んでいますから故障の原因になることがあります。

 

キーワードは化学合成オイル

オイルには大きく分けて鉱物油と化学合成オイルが存在します。

鉱物油は安くて安定しているので使われることが多いのですが、温度によって硬さが大きく変わってしまいます。

高温に対しても弱く、焼けやすいのも欠点です。

一般的な使用ではクルマのオイルはそこまで高温にはならないので、問題は低温で”硬くなりすぎる”ことです。

それを改善したのが化学合成オイルです。

化学合成オイルは鉱物油とは違い、温度による硬さの変化が非常に少なくなっています。

高温でも焼けにくいのですが、低温でもあまり硬くならないんですね。

つまり、今MTに入っているオイルが鉱物油ならば、化学合成オイルに変えることで入りにくい症状が改善されることがあるんです。

基本的には症状と上手く付き合っていくのが良いですが、オイル交換を試してみるのもありかもしれません。

 

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