MT車のトラブルは運転方法を見直すことも大切

MT車は自由度が高いからこそテクニックの影響が大きいです。

 

たくさんあるMT車のトラブル

ATに比べると構造的に簡単なMT車ですが、それでもトラブルは尽きません。

クラッチが原因のトラブルやMT内部のトラブル、シフト系統のトラブルなど原因も様々です。

そうしたトラブルの中にはドライバーの操作が原因となったものも。

物理的に破損していないトラブルであれば運転の癖を見直すことで対処が可能です。

パーツが物理的に壊れてしまったらパーツの交換が必要になりますが、それでも再び壊さないためには運転の見直しは大切です。

 

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意外と難しい運転の癖という問題

さて運転の癖を見直すと言いましたが、実はとても難しいことです。

そもそも運転というのは人それぞれ微妙に違いますから癖があるのは当然だからです。

そうした癖の中でも問題がある癖が何なのか、見極めるのは至難の業というわけですね。

 

思いもよらない解決策もある

例えば私が経験したのはクラッチジャダーです。

クラッチジャダーの原因でよく言われるのは半クラッチの使いすぎですね。

基本的に熱によってクラッチ板が劣化するのが原因とされています。

ところが、クラッチを焼いたこともなく半クラッチも最低限であってもジャダーは起きるんです。

それが設計の問題かと言えばそうではないんですね。

結論を言えば半クラッチの使い方が原因です。

ですが、半クラッチの使いすぎというわけでもありません。

逆に一気にクラッチを繋ぎすぎるとクラッチ表面が劣化してクラッチジャダーが起きることもあるんです。

半クラッチは短すぎても長すぎてもだめなんですね。

詳しくはこちらの記事がオススメです。

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発進時の半クラッチは短いほど、少ないほど良いとされますが少なすぎることも問題なんです。 クラッチ板は減らないけれど・・・マニュアル車を運転するときに発進時の半クラッチ操作というのは大切な操作の一つで[…]

 

いろいろな操作を試す大切さ

MT車はAT車とは違い、操作によってコンディションが変わってしまうということは解説しました。

実際のところ、MT内部で起きていることは複雑でオイルの状態やシンクロの表面状態など様々な条件が関わっています。

操作の速度や頻度など操作の癖が細かく作用して条件が変わってしまうことでトラブルに繋がるんですね。

トラブルが発生してしまったらそのトラブルがすぐに修理が必要なものなのかを判断して、すぐに修理が必要ではないトラブルであった場合には操作をいろいろと変えてみてトラブルが良くなるか試す必要があります。

こうしたすぐに修理が必要ではないトラブルにはクラッチジャダーやシフト時のゴリゴリ感などがあります。

 

MTの操作の基本

ではMTの操作の基本とはどういったものでしょうか?

 

スムーズ

何事もスムーズさは大切です。

勿論MTの操作もそうです。

有名なレーシングドライバーの動画を見ると素早くても非常にスムーズに操作しています。

”素早いけどスムーズ”これが大切で、どちらが欠けてもだめなんですね。

勿論、レースの場合とは違って一般道では速さは必要ないですから、クラッチ操作にしろシフト操作にしろ、一般道ではスムーズかつ適切な速さが大切です。

 

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力を入れない

基本的にクルマの運転で力を入れて操作を行ってしまうのは大きな間違いです。

速く、上手く走ろうとすると思わず力が入ってしまうものですがそんな時には少しリラックスして頭を切り替えましょう。

勿論、最低限の力というのは必要ですし、力を入れなければできないこともありますが、基本的に力入れないと考えていたほうが上手くなります。

 

ギアチェンジでは次のギアの入り口で一旦止めてからギアを入れる

ギアチェンジの時には次のギアの入り口で一旦止めてからギアを入れるようにすると良いでしょう。

次のギアに軽く当ててから少しずつ力を入れてギアを入れるイメージです。

これをするとシフトフィールがよくなります。

 

一つ一つの操作は確実に

人によってはクラッチペダルは最低限しか踏み込まないという方もいると思います。

しかし、人間の感覚というのはとてもいい加減で、体調が悪かったり焦ったりするといつもより踏み込みが浅かったりすることも。

必ずきっちりクラッチを踏み込むように意識してください。

また、シフト操作などでも一つ一つの操作を的確に行うように意識することが大切です。

 

危険な癖に気を付ける

MTにはよく知られている、やってはいけない危険な癖というのも存在します。

例えば半クラッチを長く続けすぎるとクラッチが焼けるといったことや、クラッチペダルに足を乗せたまま運転するとクラッチを壊すといったものですね。

それ以外にもシフトノブに手を置いたまま運転するとMTが摩耗するといったものもあります。

こうした危険な癖というのはいつか確実に故障につながるものなので言われているものです。

こうした癖はトラブルを招きますから気を付けましょう。

 

MT車にとって優しい操作を探すのも大切

MT車ではシフト操作の速さやヒール&トウといったわかりやすい上手さというのが重視される傾向にあります。

勿論こういったテクニックというのは大切ですし、楽しい操作でもありますから習得するのは良いことだと思います。

ただ、それと同時に気を付けて欲しいのはMT車に優しい運転というのを意識することです。

MT車を運転していれば常に素早い操作が必要になるわけではありません。

必要のないときにはMTを労わってあげて、楽しむときのために摩耗を減らしてあげるようにしましょう。

操作が変わるとクルマのフィーリングも変わりますよ!

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