以前、対処法を紹介しましたがシフト操作のどこが悪いのか判明したのでそれについてです。
コペンで感じている症状
- 1速ギアから2速ギアに入れる時にガリガリ(ゴリゴリ)したりガンっとギアが当たる音がする
- 1速や2速ギアへのシフトダウン時に硬い
- ギアが抜ける時に抵抗が大きい
原因はシフト操作のスピード
しばらくいろいろと試行錯誤をしてシフト操作の何が悪いのか探していましたが、原因と思われるものを発見したので過去記事を更新してあります。
納車時からゴリゴリとしたフィーリングが強かったコペンのトランスミッションですが、改善方法を見つけました。2022年6月改稿発進でクルマが動きだした瞬間のクラッチ操作を丁寧にした[…]
結論を言ってしまえばシフト操作のスピードが遅すぎてシンクロナイザー関係のパーツに癖がついてしまっていたようです。
シフトノブを動かすスピードを前より速く動かすようにすると症状が改善しました。
※2021年1月追記
ギアチェンジの際、アクセルペダルのタイミングを変えるとギアの入りが良くなることがわかりました。
詳細についてはこちらです。
クラッチジャダーと原因は同じ?
クラッチジャダーはクラッチ表面状態の変化によって摩擦係数が変化するのが原因ですが、今回のトラブルもシンクロナイザーキーの表面状態が変化したことによってギアの入りが悪い症状が出ているのではないかと推測しています。
クラッチジャダーの場合には当たり始めを使わない(=圧力を変化させる)ことで摩擦係数を安定させてジャダーを解消させましたが、今回の症状ではシフト操作の速度を変化させたことでシンクロナイザーキーの表面状態が改善したのでしょう。
MTの慣らしで改善した理由
MTの慣らしで改善したのは素早くシフトノブを動かしたことでシンクロ関係のパーツについてしまった癖がリセットされたのでしょう。
本当にシンクロナイザーキーが原因かはわかりませんが、可能性としては高いと思っています。
対処法は?
ギアが入った状態からNに動かすとき(ギアを抜くとき)に素早くシフトノブを動かすだけでも症状は改善します。
逆に言うとそこを改善しないとギアをすばやく入れるだけでは症状は良くならないんです。
ギアを抜くときには意識的にかなり素早く動かさないと癖がついてしまいます。
特に、止まる時とかにNに戻すときなんかは力を入れないでシフトノブを動かすので癖が付きやすい状況です。
勢いよく動かしすぎて別のギアに当たらないように注意しつつ、意識的に素早くシフトノブを動かすと良いでしょう。
ギアに入れる時も抵抗なくギアが入るときには素早くシフトノブを動かすようにしたほうが癖がつきにくいです。
他の車種でも効果あり?
確実とは言えませんが、他の車種でも同様の症状に悩んでいる方はシフトノブをギアが入った状態からNに動かすときに素早く行うことで症状が改善する可能性が高いです。
基本的な構造というのは乗用車の場合には同じなので。
ホンダに関してはシンクロの構造が若干違いますが、癖は付く可能性があるので症状が改善する可能性も高いです。
ギアを抜く方向で素早く動かすのであればMTを痛めることもありませんから試してみる価値はあるでしょう。
最近のトランスミッションはストロークが短いことから2速ギアからNに動かす際にシフト操作のスピードが落ちてしまいがちです。
結構シビアで一定速度を下回るとすぐに調子が悪くなるので、意識的にシフトノブを素早く動かすことが大切です。