上手なギアチェンジとは?素早いギアチェンジが上手?

上手なギアチェンジとはどういったギアチェンジなのでしょうか?

今回はそんな疑問に答えていきたいと思います。

上手なギアチェンジって?

上手なギアチェンジはギアチェンジの素早さとは別に存在します。

一般道における上手なギアチェンジとはスムーズさ正確さ、それからギアチェンジをするタイミングが大切です。

ショックがなく正しいタイミングで正確なギアチェンジが大切なんですね。

 

サーキットでは素早さも大切

コンマ1秒を競う走りが必要になるサーキットではギアチェンジの素早さというのも大切になります。

とはいえ、ギアチェンジのミスは大きなタイムロスにつながったり、最悪の場合クルマを壊してしまうこともあります。

速さを競う場合には素早さと同時に正確さも大切なんですね。

 

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上手なギアチェンジのコツ

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シフト操作は的確に

まず、ギアチェンジでは目的のギアに向けて的確にシフトノブを動かすのが大切です。

ギアとギアの間に押し込もうとしてしまったり、目的とは違うギアに入れてしまわないようにまずは確実にシフトノブを操作しましょう。

 

シフト操作のコツ

シフトノブをN方向に動かす速度は速めに

シフトノブをN方向に動かす速度が遅すぎるとMTに変な癖がついてギアが入りにくくなってしまうことがあります。

基本的にシフトノブをN方向に動かすときには速めに動かすようにしましょう。

ギアチェンジの時にもギアをNに動かすとき(ギアを抜く時)にはできるだけ素早く動かすとギアを入れる時にスムーズに入りやすくなります。

Nからギアに入れる時にはシンクロに合わせてギアを入れてあげるとMTに優しいでしょう。

特に素早いギアチェンジをする時にはギアを抜く時に素早く動かすことを意識するとギアが綺麗に入りやすくなります。

 

シフトノブを動かす前にクラッチペダルをしっかり踏む

ギアチェンジに慣れてくるとクラッチペダルを踏み込みながらシフトノブを動かしてしまったりすることがあります。

次のギアの入り口までにクラッチペダルが床まで踏み込めていれば異常摩耗などの影響はでませんが、シフト操作時の感触が悪くなることがあります。

ギアチェンジをする時にはシフトノブを動かす前にクラッチペダルを床までしっかりと踏み込んでからギアチェンジをするようにしましょう。

 

シフトノブの持ち方に注意

ギアチェンジはシフトノブの持ち方によって正確さが変わってきます。

ギアチェンジの時にはできるだけ入れたいギアの方向に手のひらが向くように心がけましょう。

例えば1速・2速へのギアチェンジの時には手のひらが左側を向くように、5速・6速へのギアチェンジの時には手のひらが右側を向くようにすると間違ったギアに入れるのを防げます。

3速へのギアチェンジでは手のひらを右に向けてシフトノブを操作して、4速へのギアチェンジの時には手のひらが少しだけ右方向に向くような持ち方をしたほうがギアチェンジのミスが減ります。

この持ち方が良いのは、シフトアップする際に間違えてシフトダウンしてしまうミスを防ぐことができるからです。

例えば2速から3速へのシフトアップ時には手のひらが右側を向いているのでシフトノブに右向きの力がかかりやすく、間違えて1速にいれてしまう可能性が低くなるんですね。

シフトノブの位置や高さ、シフトノブの形状によっては別の持ち方が良い可能性もありますが基本的にはこの持ち方が良いと思います。

 

力を入れないように

力を入れてシフトノブを握りしめてしまうとギアチェンジでミスをする原因になります。

シフトノブを軽く握るのは大丈夫ですが、握りしめないように注意しましょう。

もしくは手のひらで押したり、指先で引いたりするのも操作方法の一つです。

 

シフト操作はスムーズに

ギアチェンジの基本はショックのないスムーズなギアチェンジです。

サーキットのように速さを競う場合にはショックを減らすよりも速さのほうが大切な場面が多いですが、それでもシフトダウンやコーナリング出口でのシフトアップなどショックを減らしたほうが良い場面も存在します。

ですからまずはショックのないスムーズなギアチェンジをマスターしましょう。

加速からギアチェンジ、再加速と角がないスムーズなクルマの動きになるようにするのが理想です。

シフトダウンに関してもギアチェンジの際にショックが起きずにATよりもスムーズなシフトダウンを目指すと良いと思います。

上手くやれば下手なATよりもずっとスムーズに走ることができます。

 

スムーズなシフト操作のコツ

エンジン回転数を合わせる

ギアチェンジするときにはエンジン回転数が次のギアに合うように工夫しましょう。

よくあるのが、シフトアップの際にエンジン回転数が下がりすぎてしまってクラッチペダルから足を離した際にカクンとしたショックが出てしまったりすることがあります。

ギアチェンジが終わったあと、クラッチペダルから足を離すときにはエンジン回転数を合わせてから足を離すようにするとスムーズです。

詳細についてはこちらの記事がオススメです。

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ペダル操作を工夫する

ギアチェンジの時にはアクセルペダルを緩めて、クラッチペダルを踏み込むという操作が必要になりますよね。

そこで、それぞれのタイミングを工夫することでスムーズなギアチェンジができるようになります。

方法としてはアクセルペダルを少し戻して一定速度で走る時間をほんの一瞬作ってからクラッチペダルを踏み込んでギアチェンジする方法と、アクセルペダルを少しずつ戻しながらクラッチペダルを踏み込んでスムーズにギアチェンジする方法があります。

基本的に加速状態からギアチェンジに入るときにスムーズに繋がるようにペダル操作を工夫していきましょう。

 

半クラッチ状態を一瞬作る

ギアチェンジが終わってクラッチペダルから足を離すときに一瞬だけ半クラッチ状態を作るとスムーズなギアチェンジになることがあります。

エンジン回転数を合わせようとしても完璧に合わないこともあります。

そんな時に半クラッチ状態を一瞬作るとショックが少なくなってよりスムーズにギアチェンジができます。

慣れてくるとエンジン回転数が合わないときがわかるようになるのでそんな時には半クラッチを使うようにすると良いでしょう。

 

適切なギアチェンジをする

MT車で大切なのは必要なタイミングでギアチェンジをすることです。

加速するときにはその時に必要な加速力に合わせたギアチェンジが大切ですし、逆に必要のないギアチェンジは避けるべきでもあります。

詳細については次の2つの記事がオススメです。

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目標はAT車以上のスムーズさ

MT車はシフトチェンジ時の空走がある分、AT車よりも快適性が下がってしまう場面というのが確実に存在します。

しかし、完璧に見えるAT車でもギアチェンジの時にショックがあったり、スムーズに走らない場面というのも実は存在するんです。

MT車で上手くギアチェンジできるようになるとAT車のギアチェンジ時のショックというのが意外と大きいことに気づくと思います。

MT車に乗るときにはAT車以上にスムーズなギアチェンジを目標にしてみると良いでしょう。

 

上手なギアチェンジのまとめ

  • 正確にシフトノブを操作する
  • 流れるようにスムーズにギアチェンジする
  • シフトノブをNに動かすときは素早く
  • 必要なときに必要なギアチェンジをする
  • 必要のないギアチェンジは避ける
  • 速さが必要なときは正確に素早くギアチェンジをする

 

 

 

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