症状が発生する原因について、追加情報です。
コペンのギアが入りにくい症状
私のコペンは2速ギアへのギアチェンジの際に必ずゴリゴリという感触が発生していました。
新車の時から発生していて、いろいろとクルマへの接し方を変えることで改善はしていたのですが完全になくなってはいませんでした。
条件によっては出てしまっていたんです。
もう少し走って慣らせば良いかとも思いましたが、ネット上で興味深い情報を見つけてそれを基に運転を改善したところ劇的に改善されたのでその情報です。
ギアが入りにくいのはエンジンの振動が原因
ギアが入りにくいのはやはりシンクロの癖が原因だったようです。
実はシンクロというのはエンジンの振動によってガタつくらしく、シンクロの設計や製造公差(製品の大きさのばらつき)によってガタつきが原因でシンクロに悪影響があるようなのです。
影響としてはシンクロナイザーリングが摩耗したり、シンクロナイザーリングにあるシンクロナイザーキー用の溝に段付き摩耗(偏摩耗)が発生したり、細かい接触によって表面が荒れたり剥がれたりすることがあるようです。
走行中のエンジンの振動だけではなく発進時の振動も悪影響があり、私のコペンは発進時の振動が原因でシンクロに癖がついてしまったことによってギアが入りにくくなっていたのです。
対処法は振動を減らす運転
対策としてはできるだけエンジンがMT本体を揺さぶる状態にしないのが大切です。
つまりエンジン回転数が低すぎる状態で無理やり加速したり、エンジン回転数が低すぎる状態で上のギアに入れて無理やり一定速度で走らせたり、発進時にショックや振動が発生するクラッチペダル操作をしないようにするのが大切です。
特に日本の道では発進加速が多いです。
そういった状況では発進時の振動というのはとても大きな影響が出てしまうんです。
では具体的にどんな運転をすると良いのでしょうか?
発進時
発進時には車体が振動しないようにクラッチペダル操作をするのが大切になります。
発進時には半クラッチのやり方によって振動が出てしまう時があると思います。
ギアの入りを良くするためにはそうした振動が出ないように半クラッチをしっかりと使ってあげるか、少しだけエンジン回転数を高めにして発進するのが大切なんですね。
正直、コペンの場合には体感できないレベルの振動でもギアが入りにくくなってしまうことがあります。
丁寧に半クラッチをして振動をほとんど感じなくても低いエンジン回転数で発進しているとギアが入りにくくなってしまうんです。
コペンでは発進時に2000回転以上まで上げてから発進しないと必ずギアが入りにくくなっていく気がします。
とはいえ、半クラッチが長すぎるとクラッチ焼けの原因になってしまいますから振動が出ないギリギリを狙うのが大切です。
素早い発進をする時にも一気にクラッチペダルを戻してしまうとMT本体に影響が出てしまいますから、適切にクラッチを滑らせることが重要です。
MT車の発進時には振動が出ない範囲でできるだけスパッとクラッチを繋ぐのが大切なんですね。
ギアが入りにくい症状が出ている方は発進時のエンジン音や振動に注目して、出来るだけ丁寧にクラッチペダルを操作してみましょう。
振動を無くした半クラッチ操作をすると思っているよりも長い半クラッチになると思います。
もっと大きなエンジンのクルマだと問題はなくても、排気量が小さくて3気筒のコペンのエンジンでは低いエンジン回転数から少ない半クラッチ操作で発進するのは振動が多すぎるんですね。
加速時
低回転から無理やり加速させるとエンジンから非常に大きな振動が発生します。
ドドドっと車体全体が振動する状態は絶対に避けるべきですし、エンジンが低い音でうなるような状況もできれば避けたほうが良いでしょう。
最近のクルマは低回転で走ることを想定されていて振動は出にくくなっていますが過度の振動が出ないように注意しましょう。
一定速走行時
アクセルペダルを軽く踏んでいる状態であれば1500回転~2000回転程度でも問題はありません。
しかし、上り坂であったり強い加速が必要な状況では適切にシフトダウンをしてから加速をするようにしましょう。
対処法はほかにもある
実は対処法というのは振動を減らす以外にも存在します。
まず、MTオイルをもっと硬いものにすることです。
MTオイルを硬くすると振動しても硬いオイルがシンクロナイザーリングを支えてくれるのでシンクロがガタつくのを抑えてくれます。
ただし、デメリットも存在してMTオイルが冷えている状態ではギアが入りにくくなったり、設計とは違うオイルを使うことから走行時に潤滑状態が変わってしまう可能性があります。
特にエンジンをかけた直後はオイルが硬いのでギアがかなり入りにくくなってしまうかもしれません。
また、シンクロナイザーリングのがたつきが原因なのでシンクロが摩耗していればシンクロナイザーリングを新品に交換したり、新車の場合でもがたつきの少ないものに交換することで改善する可能性があります。
クルマによって発生したりしなかったりするのはシンクロを製造するときのばらつきが原因なんですね。
ですから交換することによって改善する可能性もありますがパーツのばらつき次第なので運要素が大きいです。
改善するかもしれませんし、悪化するかもしれないということですね。
結局、エンジンの振動はシンクロの摩耗につながりますからクルマを長持ちさせるためにも適切なクラッチ操作を身に付けることが大切でしょう。