慣れないMT車を運転するときの練習方法はある?半クラッチはどう慣れる?

慣れないマニュアル車の運転をする時の練習方法やコツについて書いていきます。

動かす前に時間を取ることが大切

慣れないマニュアル車を運転するときにはクルマを動かす前にクラッチペダル操作やシフト操作に慣れることが大切です。

クラッチペダルはどこから半クラッチが始まるのか、シフト操作はどう動かしたらどこのギアに入るのか確認するようにしましょう。

特にシフト操作に関しては動かし方を間違えるとクルマそのものを壊してしまうこともあるので確認を忘れないようにしてください。

マニュアル車の運転に慣れても、クルマによって癖があるので別のMT車に乗った時にはこの二つを確認することは大切です。

 

スポンサーリンク

動かす前に確認すること

  • ギアの位置を確認する
  • シフトノブを動かして実際にギアに入れてみる
  • 半クラッチがどこから始まるのか確認する

 

ギアの位置を確認する

MT車はクルマによって少しだけギアの位置が変わっていることがあります。

ギアの位置というのは通所シフトノブの上に書いてあります。

シフトノブの上になければどこか別の場所にシールが貼ってあることも。

いずれにしてもギアの位置というのは基本的に運転席から見えるどこかに表示があるはずです。

車検の際にギアの位置を表示することが必要だからです。

 

前進ギアを確認する

ギアの位置を表示している場所が見つかったらまずは前進ギアの数を確認しましょう。

MT車では前進ギアの数が違うことがあります。

多くの場合、前進ギアは5速か6速ですが車種によっては7速あることも。

そうすると前進ギアが終わる位置というのが変わってくるんです。

例えば5速MTではニュートラルから右上に動かすと5速ギアになりますが、6速MTではニュートラルから右下に動かすと6速ギアに入ります。

ちなみに7速ギアを持つ車では5速ギアの右隣に7速ギアがありますが、6速ギアに入れないと7速ギアに入らないようになっていることもあるので注意しましょう。

そうした細かな違いがあるので、それを確認しないで走ってしまうと走行中にギアが入らなくて焦ってしまいます。

また、変則的なパターンとして左下が1速ギアになっている車種も存在します。

 

バックギアを確認する

位置を確認する

次に、バックギアの位置も確認しておくようにしましょう。

バックギアは車種によって様々で、1速の左隣にあるパターンや5速ギアの下にあるパターン、6速ギアの右隣にあるパターンなどいくつか存在します。

これもシフトノブの上やギアの位置を表示するシールなどにかかれているので確認しておくと良いでしょう。

バックギアは通常、”R”と表示されています。

ただし、バックギアの場合にはギアの位置以外にもどうやってギアを入れる確認しておく必要があります。

 

バックギアへの入れ方を確認する

MT車では前進中に間違えてバックギアに入らないように、バックギアに入れる時には特定の動作が必要になることがあります。

これも車種よって違います。

車庫から出すときに問題なく運転できたとしても、いざバックギアが必要になった時に焦ることになるので必ず確認を忘れないようにしましょう、

 

Nに戻すとRギアに入るタイプ

特別なスイッチ操作が必要ないタイプとして、5速から直接Rギアに入らないようになっているものがあります。

コペンやアルトワークスなどもこのパターンで、5速ギアからRギアに入れる時には一旦ニュートラルの中央にシフトノブを動かしてからRギアに入れる必要があります。

1速~4速ギアの時には直接Rギアに入れることができます。

 

速度が低いときにだけRギアに入るタイプ

ある程度以上の速度になるとRギアに入らないようになるタイプも存在します。

このタイプの場合、速度が下がると自動的にRギアに入るようになるので日常では意識することはありません。

 

シフトノブに付いているリングを引き上げるタイプ

シフトノブの下に付いているリングを引き上げることでRギアに入るようになるタイプです。

このタイプの場合、引き上げやすくなるように引っかかりのあるリングがシフトノブの下に付いているのでわかりやすいかもしれません。

 

シフトノブを押し込むとRギアに入るタイプ

シフトノブを真下に押し込むとRギアに入るタイプも存在します。

このタイプの場合、普通に操作している限りはRギアに入ってしまうことはなく、Rギアに入れる時にもシフトノブを押し込めば良いので操作しやすく確実です。

 

Nでシフトノブを左に強く倒すとRギアに入るタイプ

Rギアが1速ギアの左隣りにあるタイプだとNの中央から弱い力で左に倒すと1速ギアの位置になり、そこからさらに強い力で左に倒すとRギアに入るタイプが存在します。

このタイプでは1速ギアに入れる時に強い力で操作してしまうとRギアに入ってしまうので注意が必要です。

Rギアに入れる時には1速ギアの真下までシフトノブを倒してから、力を入れてRギア側に倒すようにすると確実です。

 

シフトノブについたボタンを押すとRギアに入るタイプ

シフトノブの奥側にボタンが付いている車種も存在します。(日本ではまず見かけないタイプです)

リングと同様にボタンを押している時だけRに入るシステムですね。

 

スポンサーリンク

シフトノブを動かして実際にギアに入れてみる

MT車の場合、シフト操作には車種ごとに癖が存在します。

横方向のストロークや縦方向のストローク、シフトノブの遊びなど微妙な違いがあるんです。

ほんの少しの違いでもギアを間違える原因になることもありますから、走りだす前に実際にシフトノブを動かしてギアに入れてみるようにしてください。

この際、必ずクラッチペダルを床まで踏み込んだ状態で行うようにしましょう。

できればエンジンをかけてNの位置でクラッチペダルから足を離してMT内部でオイルを回してからクラッチペダルを床まで踏み込んで行うと良いでしょう。

 

半クラッチがどこから始まるのか確認する

クラッチ操作で大切なのは半クラッチがどこから始まるかということです。

そこが分からないとエンストしやすくなってしまいますし、スムーズな発進というのも難しくなってしまうんです。

半クラッチの始まる位置の確認の仕方は、止まった状態で行います。

まずは止まったままクラッチペダルを床まで踏み込んで1速ギアに入れます。

そして、1速ギアに入れたままクラッチペダルを戻してくると徐々にエンジン回転数が下がってくる位置があります。

そこが半クラッチの始まりです。

この動作を繰り返すことで半クラッチの感覚を覚えるんです。

最近のクルマでは半クラッチが始まるとエンジン回転数が勝手に上がる車種も存在します。

クルマの前に余裕があって、安全で平坦な場所であればサイドブレーキを解除してからブレーキペダルから足を離して行うとクルマが少しずつ動くのでわかりやすいと思います。

クラッチペダルを戻しすぎるとエンストしてしまうので注意してください。

また、サイドブレーキを解除した際にクルマが動きだしてしまうことがあるので注意しましょう。

あまり繰り返しすぎるとクラッチ板を傷める原因になるので10回~20回程度に収めておくようにすると安心です。

 

エンストした時の対処法も覚えることが大切

MT車に慣れないうちはエンストすることがよくあります。

エンストした状態からエンジンをかける時には車種によって若干操作が変わってきます。

アイドリングストップが付いている車種ではクラッチペダルを床まで踏むとエンジンをかけることができる場合もあります。

カギを回すタイプの車種ではクラッチペダルを床まで踏み込んだ状態でそのままカギを回せばエンジンがかかるタイプと、一度カギを逆に回して電源を落としてからでないとエンジンがかからないタイプがあります。

できればエンジンが暖まった状態で実際に一度エンストさせてみると良いでしょう。

 

最初は交通量の少ない安全な道を選ぶ

MT車に慣れるまでは交通量が少なく安全な道を選ぶようにしましょう。

他のクルマが多い状態では周りが気になってしまうからです。

同時に、できるだけ安全な道を選ぶことも忘れないようにしてください。

やはり慣れないうちはMT車の操作に意識が持っていかれるので歩行者が多かったり、車線が狭かったりすると危険です。

もし、近くに安全な道がなければ夜間など交通量が少ない時間帯を狙うのもオススメです。

その際にも歩行者には注意しましょう。

何事も安全第一です。

スポンサーリンク