事故を起こさないために大切なこととはなんでしょうか?
安全運転の基本は疑うこと
安全運転は周りのクルマ・自転車・人を絶対に信用しないことが一番大切です。
表現としてはあまりよくありませんが、とにかく人はミスをするものという前提で運転するのが大切なんです。
たとえば、隣を走っているクルマがいれば”このクルマはこちらに気づかずに車線変更をしてくるかも”と相手がミスをする前提で考えるようにします。
そして、その上で相手がミスをしても事故にならないように運転をするようにしましょう。
また、自分も信じてはいけません。
常にミスをすることを考え、自分がミスをしても事故が起きないように動くことが大切です。
安全運転のコツ
- 他者を尊重する
- 安全運転を相手にまかせない
- ミスをしても事故が起きないように走る
- 周りをよく見る
- 動きを予想する
- 周りがミスをしても事故にならないように動く
- 先を見る
他者を尊重する
周りの歩行者・自転車・クルマに敬意を払うことはとても大切です。
お互いに道路を共有しているのですから、お互いがルールに応じて相手を尊重することは安全運転に繋がります。
難しい言い方をしましたが、要は譲り合いの精神が大切ということです。
例えば、クルマに乗っていて自転車が自分の左斜め前を走っている時に駐車車両に遭遇したとします。
そういう時には自転車が駐車車両を抜くために右側に寄ってくることが考えられます。
自転車は自分のクルマより前を走っているのですから、少しアクセルを緩めて自転車が駐車車両を抜くのを待ってから自転車を追い越すようにします。
そうすればお互いに危ない目に遭うことなく、走ることができますからね。
そういう時にはできれば自転車側も挨拶をしたり、合図をすることも大切でしょう。
互いに敬意を払うことが大切というのはそういう意味です。
普段の生活と同じようにお互いのことを考えて、お互いに気持ちよく移動できるように心がけることが大切です。
安全運転を相手に任せない
まず、安全運転というのは自分が安全な運転をできていることが大前提です。
たとえば、駐車場から道路に出る時に相手のクルマがブレーキをかけないとぶつかってしまうような出方はだめです。
これは相手がブレーキをかけなければ事故になってしまうような状況ですから、安全に運転できるかどうかは相手次第なんです。
つまり、自分が安全に走れるかどうかは相手が握っているので安全運転とは程遠い運転です。
相手にとっては必要のないブレーキを踏まされているのですからマナー的な面でもやってはいけない運転の一つです。
渋滞時の合流などでは仕方ない部分がありますが、他車に敬意を払って運転をしていたらそういうことはできないはずです。
相手が嫌がることは避けましょう。
ミスをしても事故が起きないように走る
自分がミスをしても事故が起きないように運転をすることがとても大切です。
人間というのは必ずミスをするものです。
たった一つミスをしただけで事故が起きるような走り方は絶対に避けるべきです。
例えば、右折をする時に対向車の合間に右折するような場面は多々ありますよね。
このタイミングならいけるかも?っていうタイミングで曲がることがあると思います。
そんな時には確実に安全なタイミングを選んで曲がることが大切です。
というのも、人はミスをするので安全確認が不十分なことも多々あります。
安全に走ろうとしていてもミスをするのですから、急いで曲がったりすると見落とす可能性が高くなってきます。
右折の場面で言えば、曲がれると思ったタイミングで速度を出した二輪車が脇をすり抜けてくるパターンだってあるわけです。
ですから、自分が行けるかも?というタイミングでは出ないようにすることが大切なんです。
確実に曲がれるというタイミングを選ぶようにするということですね。
また、自分がミスをしていないのか何度も確認することも大切です。
例えばさっきの例では隠れた二輪車を見落としていないか、横断歩道を渡る歩行者を見落としていないか、そういったことを1度ではなく2度、3度と確認するんですね。
周りをよく見る
周りを常に観察することはとても大切です。
自分の周りのどこにクルマが居るのか、自転車やオートバイがすり抜けてきていないか、常に確認するんです。
これは見落としなどを防ぐ方法の一つです。
これが大切になるのは状況が変化した時です。
例えば突然駐車車両がいた時などです。
そんな時には車線変更をすることが必要になりますが、慌てている時には見落とす可能性というのがでてきます。
しかし、自分の周りに何台クルマが居るのか、自転車やオートバイの存在などを事前に確認していれば見落とす可能性というのはグッと低くなります。
周りのクルマを覚えるというのは面倒ですから、定期的にミラーを見て確認するだけでも大丈夫です。
1度にすべてのミラーを確認する必要はないので、最低10秒に1回はどこかのミラーを確認するようにしましょう。
それだけでもかなり安全な運転ができるようになるはずです。
動きを予想する
周りのクルマや自転車、歩行者などの動きを予想することも大切です。
例えば自分が右車線に居る時に左車線(自車から左斜め前の位置)を1台のクルマが走行しているとします。
そんな時に駐車車両が見えたら左側を走っているクルマが車線変更をしてくると予想します。
左車線のクルマと並走状態だと急な車線変更で衝突する危険が出てきますから、アクセルペダルを緩めて車線変更できるようにスペースを作ります。
そんな風に周りのクルマの動きの先を読んで事前に対応することが大切です。
周りがミスをしても事故にならないように動く
人間はミスをするものですから、周りのクルマも完璧な運転というのはしてくれません。
クルマを見落とすこともありますし、うっかり安全確認を忘れることだってあるわけです。(本当はあっちゃいけないことですが。)
たとえば、さっきの例の駐車車両を避けるパターンではこちらのクルマを見落として車線変更してくる可能性があるわけです。
そんな時にも事前に相手のクルマと並走しない位置取りをしておけば事故になることはありません。
場合によっては加速して前にでてしまうのも手でしょう。
そんな風に周りのクルマを避けることが大切です。
先を見る
クルマの運転というのは先を見ることもとても大切です。
目の前だけではなく、見えない先を見るようにします。
例えば先の信号が赤であれば前のクルマがどこかのタイミングで減速するということが予想できますよね。
他にも2台先のクルマがブレーキランプを点けたら前のクルマも減速すると予想できるので事前にブレーキペダルに足を乗せることでブレーキを踏み遅れる可能性が低くなります。
そんな風に先を見て予想するというのがとても大切なんですね。
ヒヤッとした時は運転を見直す時
危険な運転をしてしまってヒヤッとしたり、周りのクルマが危険な運転をしてヒヤッとしてしまうことがあると思います。
そんな時には自分の運転を見直してみる良い機会でしょう。
自分が危険な運転をしてしまった時だけではなく、周りのクルマが危険な運転をしてヒヤッとした時にも自分はどう動くべきだったのか考えてみましょう。
ここで大切なのはどちらが大切なのかではなく、どうすればヒヤッとしないで済んだのかということです。
例えば交差点で出会いがしらにぶつかりそうになった時にはカーブミラーで確認しながら進むことで事前にクルマの接近を確認してブレーキをかけることができますし、狭い道ではヘッドライトを点けることで見落とされる確率を減らすことができます。
そんな風に対策を考えることが安全運転では大切です。