右左折時のギアチェンジのコツなどについてです。
曲がるときのギア選びで大切なこと
曲がるときのギアはその時の状況によって選びます。
例えば、左折時に歩行者が居て止まる場合と減速して徐行だけで曲がる場合だと選ぶギアが変わってきます。
この時に大切なのは
- どこまで減速するのか?
- 曲がった後にどれくらい加速が必要か?
この二点です。
MT車ではギアチェンジをせずに速度を落とすとエンジン回転数が下がってノッキングを起こしたり、エンジンが酷い振動を起こしたりしてよくありません。
また、エンジン回転数が低すぎる状態で加速しようとしてもMT車は加速できないのでギアチェンジをして正しいギアに入れることが大切なんですね。
逆に速度が高いのに無理やりシフトダウンしてしまうとクルマがガクガクしやすくなったり、最悪の場合にはクルマが壊れてしまうことも。
そういったこともあるので必要ないときはギアチェンジをしないことも大切です。
どんなギアを選べば良い?
ギア選びの目安
曲がるときのギア選びの目安はエンジン回転数を見ましょう。
2速ギアの時にはエンジン回転数が1000回転以上あれば大丈夫ですし、3速から上のギアでは1500回転より高い状態で曲がれるのであればシフトダウンは必要ありません。
逆にエンジン回転数が高い場合にはエンジンブレーキが強くなるだけなので、それに注意すれば問題ありません。
ただ、エンジン回転数が高い状態でシフトダウンをしてしまうとエンジン回転数が高くなりすぎてしまい、最悪の場合にはクルマを壊してしまうことがあるので注意してください。
タコメーター(エンジン回転計)のレッドゾーン(赤い部分)に入らなければ大丈夫ですが、普段の街乗りではそこまで必要ないので3000回転以下を目安にしてもいいかもしれません。
逆にエンジン回転数が低いときには適切にシフトダウンをしてエンジン回転数が1500回転~3000回転の間(2速ギアであれば1000回転~2500回転)になるようにするとよいでしょう。
2速ギアから1速ギアにシフトダウンするときには強いエンジンブレーキがかかってしまうこともあるので注意してください。
シフトダウンに自信がなかったり、動いていると1速ギアに入りにくいクルマに乗っている時ならあえて2速ギアのまま少しだけ半クラッチを使って1000回転以上になるまで加速しても良いでしょう。
街中で良く使うギア
基本的に街中で曲がるときには2速、3速ギアを一番良く使うでしょう。
信号待ち状態から左折する場合にも、発進したらすぐに2速ギアに入れてエンジンブレーキが弱くて走りやすい状態を作ってから曲がることが多くあります。
そして、4速以上のギアを使って曲がることは稀です。
勿論、緩いカーブなどでは4速、5速ギアを使うことがありますが交差点では安全確認が必要なのでまず使わないでしょう。
状況別、交差点のギアチェンジ
停止するとき
横断歩道に歩行者などがいて止まる時には基本的にギアチェンジ無しで停止してしまって問題ありません。
止まってから発進に備えて1速ギアに入れて待っていれば大丈夫です。
ただ、完全に止まらずに行ける可能性がある時には加速する前に2速ギアにギアチェンジしておけば困らないです。
歩くスピードくらいになったら1速ギアに入れても良いでしょう。
右左折時
右左折で良く使うのは2速ギアと3速ギアです。
減速が少ないときには3速ギア、横断歩道などがあって減速して曲がるときには2速ギアを使うと良いでしょう。
たまに速度が高いまま曲がれる広い交差点なんかもありますが、その場合には4速ギアでも良いこともあります。
5速、6速ギアはまず使いません。
ギアチェンジのタイミング
曲がるときには余裕がある時にギアチェンジをするようにしましょう。
ギアチェンジよりもハンドル操作のほうが大切だからです。
例えば曲がっている途中など両手がふさがるときを避けてギアチェンジをします。
減速して曲がり始める直前にギアチェンジをするのが一般的でしょう。
そうすると曲がり終わったらすぐに加速できるからです。
難しければ曲がり終わってからでも良いですし、余裕があれば曲がっている途中でも問題はありません。
あくまで余裕がないときを避けてギアチェンジをすることが大切なんですね。
交差点でのギアチェンジで気を付けること
- 安全第一
- 減速時にはブレーキ優先
- ギアの入れ間違いに注意
- エンジンブレーキに注意
安全第一
交差点だけではなく、運転では常に安全第一です。
ギアチェンジに気を取られて危ない運転になってしまうことだけは避けましょう。
ギアチェンジは余裕のある状況や、ギアチェンジをしなくてはいけないときにするようにしましょう。
減速時にはブレーキ優先
減速時にはブレーキ操作をしながらシフトダウン操作が必要になることがあります。
その時には常にブレーキ操作を優先しましょう。
シフトダウンは曲がった後加速するために行うものなので、極端なことをいえば加速する直前までにシフトダウンできれば良いんです。
曲がるまでにしっかりと減速できることが大切です。
ギアの入れ間違いに注意
曲がるときにはハンドル操作をするので、身体が安定しにくくなります。
正しいシートポジションで座っていると安定しやすくなりますが、それでもまっすぐ走っている時に比べると操作ミスを起こしやすい状況です。
曲がっている時というのは難しい状況なので、シフト操作で失敗をしてしまうことがあるんです。
ギア鳴きを起こすだけであればクラッチペダルをしっかり踏んでギアを入れなおせば良いのでそこまで問題にはなりませんが、ギアの入れ間違いはエンジン回転数が急激に高くなってしまうことがあるので危険です。
シフト操作をする時には必要以上に力を入れないようにしつつ、確実に選んだギアに入れるようにしましょう。
エンジンブレーキに注意
シフトダウンの時にクラッチ操作を丁寧にしないと急激にエンジンブレーキが強くなって危険です。
ガクンとするので快適じゃないのは勿論、追突されやすくなったり雨の日にはタイヤが滑る原因にもなります。
シフトダウンするときには丁寧なクラッチ操作が大切です。
スムーズかつ安全であれば問題なし
いくつか注意点やコツを解説してきましたが、運転というのは基本的にポイントを捉えていれば自己流で問題ありません。
MT車であれば過度な半クラッチをしないようにしつつ、丁寧にショックのない運転を目指していれば大丈夫です。
勿論、間違った運転というのも存在しますから基本を意識することはとても大切です。
ですが、それ以上に自分が運転しやすい方法を見つけるということも大切なんです。
基本をしっかり押さえた上で、運転しやすいようにアレンジしていくと良いでしょう。