踏み間違い事故の記事でも触れましたが、項目を別にして書いてみようと思います。
まず、正しい踏み変えとは何か?
それは、”ペダルから近い位置に支点が存在する=かかとを支点にする”ということです。
立ち上がって片足を上げてみてください。
つま先の位置をぴったり同じ位置に固定するのはとても難しいですよね。
では、かかとをつけてつま先を上げてみてください。
同じ位置にするのは簡単になりましたよね。
これは支点からの距離が関係しています。
足を持ち上げた場合、股関節が支点になります。
股関節からつま先までは長いです。
その長さは不安定さに繋がります。
かかとをつけた場合はどうでしょう?
支点からの距離は短いですよね。
ペダルも同じです。
踏みかえるときに足全体を動かしてしまうと股関節が支点になるため、支点からペダルまでの距離が長くなります。
これではペダルを踏みかえる際に足の位置が安定しません。
また、身体を捻ると支点(股関節)の位置は簡単に変わってしまいます。
支点の位置が変われば、つま先の位置も変わってしまいますよね。
そうするとペダルの位置が分からなくなるのです。
しかし、かかとを支点にペダルを踏み変えていれば体を捻っても支点が変わることはありません。
個人的にこういった運転の基本を啓蒙することで踏み間違い事故などは減ると思うのですが、安易に何かの装置をつける方向ばかりが話題になるのがとても残念です。
最近の傾向として、何か問題があればとりあえず物に頼ろうとする傾向が強い気がします。
たしかに、安全装備はあるに越したことはないのですが、人は学習できるのです。
まずは、人間側でできることをやり、さらに機械側でミスを補助し更なる安全を目指すことこそ、より良い車社会への第一歩なのではないでしょうか。
スポンサーリンク