シフトアップはいつすれば良いのか、今回はそんな疑問にお答えしていきましょう。
MT車はクラッチとシフトレバーで車をより自由にコントロールできることがメリットですよね。
ですが、自由だからこそ、いつシフトをすればいいのか分からずに戸惑っているかもしれません。
まず、エンジンの力をフルに活用する場合ですが、エンジンは回転数が高くなるとパワーが出てくる特性があります。
そして、許容回転数の手前になると逆にパワーが落ち始めます。
どれくらいから落ち始めるかはエンジンによって違います。
ですが、問題になるほどではないため、エンジンの力をフルに活用したい場合にはエンジンの許容回転数付近まで回してからシフトアップを行えば大丈夫です。
では許容回転数はどのように知ればよいでしょうか?
もしエンジン回転計が付いていればエンジン回転計の赤くなっている部分が始まるところまでです。
エンジン回転計が付いていなかった場合、取扱説明書にギアごとに時速何キロまで許容できるかどうかが書いてあるのでそれを参考にします。
ただし、毎回そんなにエンジンを回していると、燃費が悪く、エンジンの磨耗が早くなってしまいます。
さらに、ずっと高回転を維持してしまうと速度が低い場合、エンジンが過熱してしまう可能性があります。
そこで、普段の運転ではもっと早くにシフトするのです。
タイミングとしては、エンジンからそのとき必要なパワーが出せるかどうかが基準となります。
なので、上り坂であればより高めのエンジン回転数でシフトすることになりますし、平地ならば一定速で走っている時には低めのエンジン回転で大丈夫でしょう。
注意しなくてはいけないのは、エンジンの許容回転数の5分の2以下の時に、アクセルを7割以上踏み込まなければいけない状況は避けてください。
エンジンに大きな負担がかかります。
もし平地から上り坂に差し掛かるときには、傾斜を考えて予め適切なギアに切り替えておくことが望ましいです。
具体的には・・・平地で一定速で走っている時には1500回転~2500回転くらいを維持するようにしてあげれば大丈夫です。
坂道や、加速時は必要なパワーに応じてシフトすることになります。
強い力が必要な時ほど、高いエンジン回転数でシフトするようにします。
この時注意しなくてはいけないことは、エンジンの許容回転数の上限は絶対に超えないようにしてください。
もし超えてしまうとエンジンはすぐに壊れてしまいます。
下り坂では、エンジンの力は必要ありませんが、速度を維持する為にブレーキを長く使っているとブレーキが過熱してしまいます。
その為、長い下り坂では許容回転数の上限を超えない範囲で低めのギアを維持してあげると良いでしょう。
まとめると・・・
- 平地では1500~2000回転くらいを維持する。
- 加速中や上り坂では必要なパワーに応じてシフトする。
- 下り坂ではブレーキを長く掛けないように低めのギアにする。
- エンジンの許容回転数の上限は絶対超えないようにする。
このようになります。