国産車でメジャーなCVT。
実はちょっとしたコツをつかむだけで、よりスムーズ走ったり燃費が良くなったりとCVTの良さを引き出すことが可能なんです。
CVT車で特別なこと
CVTは無段変速機のことです。
その名の通り、ギアが無段階に変わることからそう呼ばれています。
CVT車ではギアが常に変化することから速度感覚がつかみ難かったりするなど独特の癖があります。
ギアがないことで良い部分もあれば悪い部分もあるんですね。
CVT車を運転するコツ
アクセルペダルはゆっくり操作する
CVT車はAT車以上に急なアクセル操作が苦手です。
加速が必要なときにはじわじわ踏むように意識してあげるとCVT車特有のタイムラグを回避することができます。
しかもゆっくり操作することでCVT車はよりスムーズに走るようになるので一石二鳥です。
加速時はアクセルペダルを一定に保つ
CVTはその時の操作に最適な制御を常に行います。
勿論アクセルペダルも制御に深く関わっています。
アクセルペダルを細かく動かしてしまうとCVTは迷ってしまい本来の能力を発揮できません。
アクセルペダルは細かく踏み足したりしないように踏むように心がけると良いです。
停止時のブレーキ操作はじわじわ弱くする
CVT車はエンジンブレーキをうまく使って燃費をよくするような制御が入っています。
しかし、それが原因で減速時は低速になるにしたがって減速が強くなるような傾向があります。
そういった傾向をつかみ、速度が下がるにしたがってじわじわ戻していくようなブレーキ操作をしてあげるとスムーズに停止できます。
もしCVT車でブレーキを停止まで一定で踏んでしまうと停止直前に強いブレーキがかかる形になり追突事故の原因になることから注意が必要です。
合流などの強い加速時にはレンジ切り替えを使う
CVT車は急加速が苦手です。
AT車でも似たような傾向がありますが、CVT車ではその傾向がより大きいです。
大抵のCVT車ではSレンジなど緩い坂道などで使うギア制御が用意されています。
これを選んでから加速してあげることでスムーズな加速ができます。
街中でエンジンブレーキが必要なときにはアクセルペダルから足を離してワンテンポ待つ
CVT車は燃費をよくするために常にエンジン回転が出来るだけ低くなるように制御されています。
ですからアクセルを踏んでいる時にはエンジンの回転がすごく低いのが特徴です。
特に街中の低い速度の中ではアクセルを離してもエンジンブレーキがかからないくらい低いエンジン回転を保ちます。
しかし、実は減速時に最も燃費が良いのはエンジンブレーキがかかる状態です。
そこでCVT車ではアクセルを踏んでいる時にはできるだけ低い回転数を保つように制御をして、アクセルを離している時にはエンジンブレーキがかかるように若干エンジン回転を上げる制御をします。
CVTがエンジン回転を上げるまでに若干時間がかかるのでエンジンブレーキが必要なときにはアクセルを離してからワンテンポ待ってあげると良いでしょう。
高速道路ではエンジン回転があまり低くならないので街中限定のテクニックです。
CVT車の癖を把握する
CVT車というのは固定されたギア比がないことから癖があります。
低回転を維持するのでエンジンブレーキが効くまでに一瞬遅れがあったり、アクセル操作に対してクルマの反応が穏やかだったりとCVT車特有の癖があります。
アクセルの微調整も若干しにくくなっていたりしてCVT車というのは独特の癖を持っているんです。
CVT車の癖についてはこちらの記事もオススメです。
以上がCVT車を運転する際に気を付けるとよりスムーズで快適に走ることができるコツです。
では続いて燃費が良くなる運転についてです。
CVT車で燃費をよくする方法
アクセル操作が一定になる時間を増やす
運転のコツでもあった項目ですね。
運転のコツと同じ理由でCVTが最適に制御しやすいように加速時にはアクセル操作が一定になる時間を増やしてあげると燃費が良くなります。
速度を一定に保つ
クルマは加速時に多く燃料を使います。
ですから速度の変化を減らしてあげることで燃費をよくすることができます。
特にCVT車は速度変化がわかりにくい傾向にありますから、スピードメーターを頻繁にチェックする癖を付けましょう。
これは渋滞予防にも効くのでぜひ実践してほしいです。
理想としては±5km/hくらいでコントロールできると良いですね。
上達すれば±1km/hくらいでコントロールできます。
ブレーキを離してからアクセルを踏む前にワンテンポ待ってあげる
クルマを手で押した経験はあるでしょうか?
クルマを手で押すと動き出すまでがすごく重くて、一度動き出してしまえば軽い力で動かすことができるんです。
それと同じでエンジンで走らせている時もブレーキを離してからワンテンポ待ってからアクセルを踏むことで燃費をよくすることができます。
しかも、走りだしがスムーズになり同乗者にとっても良い運転です。
減速時はワンテンポ早めにアクセルペダルから足を離す
CVTはアクセルペダルから足を離すとエンジンブレーキを使う制御が入ります。
エンジンブレーキを使っている際には燃料カットと言って燃料を使わずに走行することが可能です。
アクセルを踏まない状態での走行時間を増やすことで燃費をよくすることが可能です。
ただし、CVT車ではエンジンブレーキが徐々に強くなる傾向にありますから、停止前にアクセルを踏んで再加速しなくて済むようなタイミングを選ぶことが大切です。
CVT車の運転コツ、いかがでしたでしょうか?
運転のコツと燃費をよくするコツで共通する項目も多いですね。
これはCVT車の制御に合わせた操作をしてあげることでスムーズ、かつ燃費が良くなるからです。
普段から少し運転に気を使ってそのクルマの特徴をつかんであげるだけで人にも環境にも優しい運転になるのでぜひ実践してみては?