CVT車を長持ちさせるコツはある?オイル交換はするべき?

愛車が故障するのは誰にとっても嫌なことです。

今回は国産車に普及しているCVT車を長持ちさせるために心がけたほうが良いことを解説していきます。

CVTはデリケート

今では軽自動車にも採用されるなど幅広いクルマで使われているCVT。

ATに比べると燃費を改善しやすく、加速性能でも利点があります。

CVTの構造自体は簡単なのですが、実はとてもデリケートなんです。

CVTの構造に関してはわかりやすい動画があるため興味がある方はこちらをどうぞ。

https://youtu.be/LjXLgADKVbI

このように2つのプーリーでベルトを挟む構造なのですが、動力を伝えるためにはベルトにとても強い力をかけなくてはいけません。

強い力がかかっているということはそれだけベルトとプーリーにとって過酷な状況といえます。

ベルトとプーリーの間にちょっとしたゴミが入るだけで表面に傷が入ってしまいます。

さらに、プーリーとベルトの間で大きな滑りが発生すると耐久性にも影響することからかなり細かくコントロールされています。

そんなデリケートなCVTだからこそ、使い方はとても重要です。

では実際にどういう行為がCVTによくないのでしょう?

 

広告

CVT車でやってはいけないこと

自動車は悪い使い方をしてもできるだけ壊れないようなつくりを目指して作られています。

しかし、構造上耐久性を下げてしまう操作というのは存在します。

  • 走行中にNレンジに入れる。
  • 坂道などでNレンジを使い惰性で走らせる。
  • 駆動輪を地面につけたたまま長距離けん引される。
  • アクセルを踏んだ状態でDレンジやRレンジに入れる。
  • 完全停止する前にDレンジやRレンジに入れる。
  • 坂道でアクセルを使って停止状態を保つ。

以上のことがCVT車でやってはいけないことです。

では続いて、なぜやってはいけないのかを簡潔に解説していきます。

 

広告

なぜやってはいけないのか?

CVTを含めたAT車には構造上耐久性を縮める行為というのが存在します。

どれだけ設計に気を使っても避けることのできない部分ですが、やってはいけない行為に共通するのは熱と劣化です。

基本的にはCVT内部パーツが焼き付いてしまう可能性がある行為です。

走行中にNレンジに入れる行為はエンジン回転が下がってしまうことによって冷却が不足してしまう可能性があることから良くないことです。

牽引される場合も同様の理由で、取扱説明書にはけん引時の制限速度と限界距離が記載されているほどです。

また、アクセルを踏んだ状態でDやRに入れる行為は、CVT内部にある前進と後退用のクラッチが焼き付いてしまう可能性があります。

前進中にRに入れたり、後退中にDに入れる行為も同様で内部のクラッチがつながるまでに時間がかかることからクラッチが焼き付いてしまいます。

そして、坂道でブレーキではなくアクセルを使って停止状態を保つような運転の場合、CVT内部のオイル(フルード)が過熱して劣化や故障の原因になることからよくないです。

勿論、このような行為をしたからといって即壊れるわけではないですが、壊れる可能性のある操作方法です。

CVTは故障すると修理に数十万かかるものですから、注意するに越したことはないでしょう。

 

どうすればCVT車は長持ちする?

まず、大切なのは前進から後退に切り替える時や、後退から前進に切り替える時に完全に停止してから行うことです。

操作回数が多いですからこれは確実に守るべきです。

この際、ギアを切り替えてからアクセルを踏む場合にはギアが切り替わり終わったのを確認してからにしてください。

次に、停止中にNレンジに入れて待つ癖のある方も注意が必要です。

Dレンジに入れるのを忘れて、アクセルを踏んだ状態で慌ててDレンジに入れるような操作をするとエンジンが高い回転数でギアを入れることになり前進クラッチが焼き付きます。

ですから、アクセルを踏んでしまって回転が上がってしまったらブレーキを踏んでエンジン回転が落ちるのを待ってからDレンジに入れるようにしてください。

そして、走行中はNレンジを使わないことも心がけましょう。

確かに、状況によってはNレンジを使い惰性で走行することで燃費を改善することが可能です。

しかし、最近の車はDレンジでアクセルを離すと燃料をカットする機能が働くようになっていますからそのままでも十分でしょう。

減速時もシフト操作によってエンジン回転を上げてエンジンブレーキを強くすることを避けて、Dレンジのままブレーキを使うようにすることもCVTを労わることになります。

さらに、急加速もCVTに悪影響ですから、アクセル操作は穏やかにかつ必要最低限にすることがコツです。

そして、CVTのオイル(CVTフルード)のメンテナンスはメーカーがどんな風に指定しているかをメンテナンスノートなどで確認してください。

大抵のメーカーは通常のメンテナンスと、特殊な条件に向けたシビアコンディションという二つの項目が用意されています。

これらの項目を読み、適切なCVTフルードの交換時期を守ることも重要です。

通常の条件では無交換となり、シビアコンディションでは交換が指定されている場合もあります。

シビアコンディションとは?

年間走行距離が多い方や、坂道を走行する機会が多い場合などクルマに負担がかかる場合のメンテナンス時期を指定したものです。

エンジンオイルなどにもシビアコンディションは指定されています。

注意しなくてはいけないのは、信号がとても多い地域や、極端な短距離走行がメインでエンジンなどの温度が上がる前にクルマを停めてしまう使い方も含まれます。

走行を始めてから5分程度でクルマを止めてしまう方や、信号待ちからの急加速が多い方はシビアコンディションに近い条件で交換するのが賢明です。

 

CVTのオイル交換は必要?

メーカーがCVTのオイル (CVTフルード)の交換を指定している場合には、最低限メーカー指定の交換時期を守るべきです。

勿論、メーカーはある程度余裕をみてそう言った時期を指定してますから、交換をしなくても壊れない可能性はあります。

逆に言えば、交換をしていても壊れる可能性があるということですが運要素が大きいです。

メーカーの指定を守れば故障するリスクが減りますから、メーカーが交換を指定している場合には交換をするべきです。

また、加速や減速が多い使い方、急加速が多かったり自分の使い方がクルマに厳しいと思う場合にはシビアコンディションで交換することも考慮するべきでしょう。

無交換が指定されている場合でも、長く乗りたい場合には交換したほうが良いです。

メーカーは10万キロ~20万キロで故障しないことを目標に設計していますが、設計通りにいかないことが多いのが自動車です。

長く乗る予定なら、無交換が指定でも10万キロまでには交換したほうが良いでしょう。

 

CVTフルードの交換は必ず信頼できるお店で

CVTがデリケートなことは一番初めにお話しました。

実は、CVTのオイル交換(CVTフルード交換)時にほんの小さなゴミが混入するだけでトラブルが発生する可能性があるのです。

そういった事情もあり、ちゃんとした整備工場ではCVTフルードの交換に専用の機械を使います。

この機械にはゴミの混入を避けたり、確実な交換をする目的があります。

専用の機械を持っていないお店では絶対に避けるべきですし、信頼できるお店で交換することがベストです。

 

CVT車を長持ちさせるまとめ

  • D・Rギアへ切り替える時は必ず停止して行う。
  • D・Rギアへ切り替える時にアクセルを踏まない。
  • 発進時はギアが切り替わったことを確認してからアクセルを踏む。
  • 急加速や急なアクセル操作を減らす。
  • シフトダウンによる強いエンジンブレーキを避ける。
  • 最低限メーカー指定のCVTフルード交換時期は守る。
  • シビアコンディションの場合には早めにCVTフルードを交換する。
  • CVTフルードの交換は信頼できるお店で。
  • 走行中はNレンジに入れない。
広告