前回の記事の続きです。
2回目はそれぞれのクルマの欠点を書いていきたいと思います。
アルトワークスの欠点

- ドライビングポジションが良くない
- 座面が高い
- 乗り心地がとにかく硬い
- 遮音性が低い
- メーター照明の設定がおかしい
- 室内の収納スペースが使いにくい
- トランクスペースが狭い
- 背もたれが分割して倒せない
- リアドアからの雨漏り
ドライビングポジションが良くない
アルトワークスはステアリング(ハンドル)とペダルの位置関係が良くないです。
具体的に言えばハンドルが遠すぎてペダルに合わせるとハンドルが遠いといった具合です。
ベースとなるのがアルトなので、クルマ自体の設計が背の低い女性でもペダルに届きやすいように設計してあるのでしょう。
しかし、ユーザーとしては近いはずのダイハツミライースはそこまで遠くはないのでここまで極端にする必要があるのだろうかと感じます。
そして、アルトはペダルの高さにも問題があります。
当然ですがアルトワークスも同じ問題を抱えています。
ペダル自体の高さと取り付け角の関係が良くないことから、どうしても膝などの関節に負担がかかります。
具体的にはペダルの角度に対してペダルの高さが高すぎます。
ペダルの角度を起こすかもしくはペダル自体の高さを下げる必要があるでしょう。
座面が高い
アルトワークスはレカロシートが標準装備となっていますが、座面の高さ調整機構は付いていません。
その為、座面高さがかなり高めに設定されています。
天井自体は高いので空間に関しては問題ないのですが、腰高感を助長しています。
ただし、前述のドライビングポジションの問題点に比べるとさほど大きな問題ではなく、ステアリングとの距離感さえ適切であれば街乗りや峠道などで不満を感じることは少ないはずです。
乗り心地がとにかく硬い
アルトワークスは乗り心地がかなり硬いです。
このクルマに慣れると乗り心地が悪いという概念が無くなるかもしれません。(笑
かなりピョコピョコと車体が跳ねるクルマです。
ただ、ボディ剛性が高い分硬さの割に乗り心地が悪いようには感じないことも多いです。
欠点とすれば硬さの割にロールが大きいことでしょうか。
乗り心地は硬いですが、高いボディ剛性と純正レカロシートのおかげで長距離乗っても思ったより疲労しないです。
遮音性が低い
アルトワークスは遮音性がかなり低いです。
ロードノイズに関してはかなり煩く、時速60キロ超えると車内の会話がしんどくなります。
軽自動車なので仕方ないのですが、音に関しては覚悟したほうが良いでしょう。
走行中は本当にうるさいです。
メーター照明の設定がおかしい
アルトワークスのメーター照明はなぜか無駄に明るいです。
メーター照明は4段階に調整可能ですが、一番暗い状態にしてなんとか普通に使える状態です。
メーター証明は大抵一番明るい状態にしてもちょっと明るすぎるかな?といったレベルですが、アルトワークスの場合は眩しすぎると感じるほどの光量です。
一番暗くしても一般的なメーター照明の一番明るい状態よりほんの少し暗い状態にしかならず、なんとか使えるレベルですがなぜこのような設定なのか理解に苦しみます。
どうやらディーラーで対策品があるみたいなのですが、それを知った時にはすでに4万キロ走った後だったので結局売るまでそのままでした。
スズキは設計時にメーターの実物を見なかったのでしょうか?
室内の収納スペースが使いにくい
ここからは走りそのものとは関係ありませんが、アルトをベースとしている割に収納が使いにくいです。
ナビ下にある横長の収納スペースはスマートフォンを入れるのにちょうど良いスペースのように見えますが、ケースによっては入りません。
高さが若干足りないのです。
また、夏場はナビの排熱と相まって非常に熱くなります。
スマートフォンを入れておくにはあまり適切ではない環境です。
勿論全く使えないわけではないのですが、結局スマートフォン置き場にしか使えないスペースなので何も置けない収納空間になりやすいです。
他の収納に関しても浅すぎて落ちやすかったり、日常での使い勝手を重視しているアルトがベースの割に若干物足りない面があります。
とはいえ、十分我慢できるレベルではあるのですが・・・。
トランクスペースが狭い
アルトの後部座席はとても広いです。
身長180センチの私が座っても膝前には広々としたスペースが残ります。
必要なのか疑問になるレベルで広いです。
しかし、その影響でトランクスペースは狭いです。
スーパーに毎日買い物に行くのであれば問題はありませんが、買い溜めをしたり大型の荷物を積む場合には物足りなさを感じるでしょう。
あと数センチ広いだけで使い勝手がかなり良くなるのにと感じることが多々ありました。
背もたれが分割して倒せない
アルトは後部座席の背もたれを倒すことでトランクスペースを広くできます。
しかし、分割して倒すことはできないことから背もたれを倒す時には2人乗りになってしまいます。
完全なセカンドカーとして2人までしか乗らないのであれば問題はないのですが、3人乗る場合には荷物を積む場所に難儀します。
勿論、足元は広々としているのでそこに荷物を置けば良いのですが、トランクに積めない荷物が多かった場合に苦労しました。
近場で買い物している分には問題ないのですが・・・。
リアドアからの雨漏り
これはトラブルですが、アルトの持病です。
気づいたのは洗車後にドア周りの水分を拭いている時で、ドアの気密性を保っているゴムモールの内側に水が滴った跡を見つけました。
洗車をしていても室内が浸水するほどではなかったのですが。
修理をした後も数か月後に同様の症状になり、反対側のドアも同様の症状になったことからアルトの設計上の欠陥なのでしょう。
雨の日には必ず跡が残っているわけではなく、洗車後も必ず跡があるわけではないので何か条件があるのでしょうがあまり設計とは言えませんよね。
コペンの欠点

- 室内が狭い
- トランク床下に何も収納できない
- シートが柔らかすぎる
- 軋み音やビビリ音がする
- ウインドディフレクターが少し低い
- ボディ剛性が足りない
- 2速ギアがゴリゴリする
- 駆動系が冷えてる時は1速・2速が入りにくい
室内が狭い
コペンは屋根を収納するスペースの都合上室内は狭くなっています。
たとえば前後方向も屋根をしまうトランクスペースが大きい分狭くなりますし、天井に関しても屋根のサイズが限られてしまうこともありかなりタイトです。
ただ、そうは言ってもそのおかげでトランクスペースはオープンカーとしては異例の広さを持っていますし、デザイン的にもまとまっています。
私自身、納車前は室内スペースに関して不安を感じていました。
試乗等で十分乗ることは可能ということはわかっていましたが、実際長時間乗ったらどうなのかそういった部分が不安だったのです。
ですが、いざ納車されてみればタイトながらも十分運転はしやすく、圧迫感に関しても感じることはまずありませんでした。
クラッチ操作に関してもストロークがとても短いことでタイトな運転席でもかなり楽に操作ができます。
トランク床下に何も収納できない
床下スペースにはパンク修理キットやけん引フック、屋根の手動開閉用のワイヤーなどが入っています。
しかし、それ以外にはスペースは全くないことから緊急時の作業グローブやタイヤ空気圧チェック用のエアゲージを収納するのに苦労しました。
現在はそうした床下備え付けの純正用品の間に押し込んでありますが、そうしたクルマの維持に必要なものを置くスペースがあったらよかったのにと感じます。
勿論グローブボックスやセンターコンソールにも鍵をかけられるボックスがあるのでそちらにも収納可能ですが、そうしたボックスはサイズが小さいことからできれば他のものを収納したいのです。
そういったことからほんの少しでも良いので床下にスペースがあったら良かったのですが・・・。
シートが柔らかすぎる
これは前車がより本格的なレカロシートが標準装備となっているアルトワークスだったからかもしれませんが、コペンのシートは全体的に柔らかいです。
サイドサポートも柔らかく、座面に関してもとても柔らかいです。
その分振動などは吸収されますが圧力が上手く分散されず、長時間運転をするとお尻が痛くなってきます。
前車アルトワークスではどれだけ長く乗ってもそういったことは一度も起きなかったのでコペンでの一番の不満はそこです。
早ければ2時間ほどで痛くなってくるので困りものです。
前車では6時間乗りっぱなしでも痛くなることはまずなかったのですが。。。
軋み音やビビリ音がする
これはもうオープンカーという性格を考えれば避けて通れないものでしょう。
やはりボディがねじれる瞬間に時々音がすることがあります。
内装に関してもダッシュボードが共振してビビリ音を出していたりもします。
ただ、前車アルトワークスは軽い代わりにかなり遮音性が低く、そうしたビビリ音などは気にならなかったというのも事実ですからコペンだけが劣っているというわけでもないものではあります。
ウインドディフレクターが少し低い
ウインドディフレクターはシートの間に付いている風よけのことを言います。
メッシュ素材を採用するクルマもありますが、コペンの場合は透明な樹脂になっています。
これがシート位置に対してかなり低く、風の巻き込みが多めになっています。
冬でも時速40キロくらいで走っていると丁度良いくらいなので日本の道路環境には割と適しているとも言えますが、流れの良い道を走っていると少し風の巻き込みが多いです。
あと数センチ高くても良かったような気がします。
ボディ剛性が足りない
オープンカーの宿命ですね。
どうしてもボディ剛性は最近のクルマとしては低めです。
ただ、これは強いてあげればというレベルで極端に低すぎるといったレベルのものではありません。
屋根を開けてるか閉めてるかによってボディ剛性は結構変わってきます。
しかし実用上は問題ないでしょう。
2速ギアがゴリゴリする
これは私のクルマがまだ2000キロほどしか走っておらず、慣らしが済んでいないからという可能性が高いです。
実際、距離が進むごとに症状は治まりつつあります。
ただ、前車アルトワークスでは新車時からそういったことはなかったので気になる方は気になるでしょう。
具体的な症状としては不用意に1速から2速へシフトアップしようとするとゴリゴリとした感触が手に伝わってきます。
音自体もゴッという音がしますのでトランスミッションにはあまりよくないですね。
勿論、丁寧にシフトすればそういった症状はでません。
個人的にはこういった傾向はトランスミッションが嫌がる操作が分かりやすくて好きですが。
駆動系が冷えてる時は1速・2速が入りにくい
冬場にトランスミッションオイルが冷えている時には1速、2速へはかなり入りにくいです。
1速に関してはギアを抜くときにも渋いので、冷えてる時の発進加速は地獄です(笑
エンジンも冷えてると回転が落ちてくれないことからダブルクラッチを使えないのでかなり厳しい症状ではあります。
これも距離が進めば改善する可能性は高いですが。
トランスミッションオイルに鉱物油が使われていることから化学合成油に変更すれば改善する可能性が高いです。
事実、前車アルトワークスは純正オイルに化学合成油が採用されていたことから冷えている時にもほとんど影響はなかったです。
ここまで2車の欠点を挙げてみましたがいかがでしたか?
今回は私の使い方で欠点として感じたところや、実際にクルマを買った方が欠点感じるかもしれない部分に関して書いてみました。
これを読んだ方の中にはそこは違うだろと感じるところもあるかもしれません。
私の想いとして、欠点に関しても納得した上でそれぞれのクルマを選んでもらえたらいいなというそういった気持ちで書いています。
どちらのクルマも買って後悔するクルマではありません。
前車アルトワークスに関してもとても良いクルマでした。
勿論コペンも。
次回はそれぞれを直接比較してみたいと思います。