交差点を曲がる時にはクラッチペダルを踏むべきなのでしょうか?
安全第一
まず、交差点では安全第一で考えましょう。
クラッチを踏むか踏まないかは安全なほうを選ぶべきです。
たとえば、止まらなくても安全に通過できるのであればクラッチペダルは踏まずに進めば良いですし、安全確認しながら低速で曲がっていく場合にはクラッチペダルを踏んで曲がることも考えるべきです。
ただでさえ、安全確認にペダル操作にシフト操作と忙しい交差点ですから一番楽な方法を選んでも全く問題はありません。
交差点でのクラッチ操作
歩行者がいる場合
この場合にはまずクラッチペダルを踏む準備をしておきます。
いつでも止まれるようにしておくためですね。
そして、減速してアイドリング回転数付近(1500~1000回転程度)になったらクラッチペダルを踏みましょう。
こうすることで燃費を稼ぎつつも安全も両立できます。
減速途中で加速する必要もないので基本的にはシフトダウンは必要ありません。
ただ、アイドリング回転数でクラッチペダルを踏んだらいつでも再加速できるようにギアだけは速度に応じたギア(2速ギアなど)に切り替えておくと良いでしょう。
また、交差点で回転数を意識する余裕がないのであれば多少早めにクラッチを切ってしまっても問題はありません。
そして、停止したら1速ギアに入れて歩行者が横断するのを待つようにします。
歩行者がいない場合
この場合には交差点を抜けたあとに加速することも考えてクラッチ操作を行います。
勿論、歩行者の見落としや飛び出しなどもあるのでいつでも止まれるようにしっかりと減速しつつクラッチを踏む準備をしておくことも大切です。
具体的には、減速しつつ交差点を超えたあとの加速に備えてシフトダウン操作を行います。
この時、無理してヒール&トウ(つま先でブレーキペダルを踏みながらかかとでアクセルペダルを踏むことでエンジン回転数を合わせる操作)をする必要はないので安全確認を最優先に考えます。
ヒール&トウが抵抗なくできるのであれば交差点に差し掛かる前にシフトダウンをしてしまうのも手ですが、できないのであれば交差点を曲がる直前にクラッチペダルを踏んでシフトダウンをしてクラッチを切ったまま交差点に進入してしまうのが最善です。
こうすることですぐに止まれますし、逆に加速するときにもアクセルを踏みながらクラッチを繋ぐだけで十分な加速が得られます。
シフトダウン時にクラッチを繋いでしまうのもありだとは思いますが、どうしてもシフトショックが出てしまうのであまりオススメしません。
ヒール&トウをした場合でも交差点に差し掛かる時にはクラッチを踏む準備はしておいたほうが良いでしょう。
常に安全第一で運転してください。
クラッチペダルを踏む準備が大切
クラッチペダルを踏む準備をしておかないと歩行者を見落としていた場合など即座に強いブレーキが必要なときに、クラッチ操作に気を取られてしっかりとした強いブレーキが掛けられなかったりするからです。
現代のクルマのブレーキは十分強力なのでクラッチペダルを踏まなくても急ブレーキで停止はできますが、クラッチペダルを踏むということが頭に残ってブレーキペダルを適切に踏めない可能性があります。
ですから、事前にクラッチペダルの上に左足を浮かせておくのが大切です。
もしくは軽くペダルに触れている状態でも良いのですが、その時には半クラッチにならないように注意しましょう。
また、クラッチペダルの上に完全に足を浮かせて置いておくのはさすがに疲れるのでかかとを床に軽くつけた状態でクラッチペダルを踏む準備をしておくことをオススメします。(踏む際にはいつも通り行う)
こうすることでクラッチ操作も素早く安定したものになりますし、頻繁なクラッチ操作が必要な場面でも疲れが変わってきます。
クラッチペダルを踏んだまま曲がることは悪いことなのか
交差点ではクラッチを繋いだままが良いという意見もありますが、基本的には場面に応じて選べばよいと考えます。
そもそもクラッチを繋いだまま曲がろうとするとギア比に合わせた速度で走ることを強制されることになります。
交差点で一番大切なのは安全確認なのに、安全確認ができる速度ではなくてギア比に合わせた速度になってしまうので危険です。
勿論、追突のリスクがあるのでクラッチを繋いだままいつでも加速ができるようにというのは大切ですが、それ以上に適切に止まれることのほうが重要です。
ですから、クラッチペダルを踏むことをためらわないようにしましょう。
適切なクラッチ操作は安全運転には不可欠です。
追突のリスクがあるのであればクラッチペダルを踏んだ段階で適切なギアに入れておけば全く問題はないはずです。
交差点でのクラッチ操作まとめ
- 交差点では安全第一で操作を行う
- いつでも止まれるようにクラッチ操作の準備をしておく
- 必要に応じてシフトダウン操作も行う
- クラッチペダルを踏むことをためらわない