事故やトラブルの時に役に立つドライブレコーダー。
今回は使っていて感じた注意点について書いていきたいと思います。
思わぬ落とし穴
ドライブレコーダー、付いていると安心ですよね。
事故の際にもどちらが悪いのか一目瞭然ですし、警察官の見間違いによる誤検挙の際にも強い味方です。
ですが、せっかくのドライブレコーダーもちゃんとした知識を持っていないといざという時に役に立たないときがあるんです。
製品によって機能が違う
最近のドライブレコーダーは高機能で、録画機能以外にも衝突警告機能など付加機能が充実しています。
しかし、そうした機能は注意すべきポイントがありますから、取り扱い説明書をきっちり読んでおくことが必要です。
また、録画そのものに関しても録画の仕方や録画を保護する方法など細かい設定項目があったり注意すべきポイントがありますから良く読み設定を適切にすることは大切です。
録画されているとは限らない
ドライブレコーダーは基本的に運転手の視界の邪魔にならない位置に装着しますから、普段は意識することはないと思います。
ですが、ドライブレコーダーも工業製品ですから細かいバグやトラブルはつきもの。
録画されているとは限らないんです。
例えば、ドライブレコーダーの電源が頻繁にオンオフされるとフリーズしてしまったり、製品の仕様によって電源が入っていなかったり、場合によってはドライブレコーダー内蔵バッテリーのトラブルなどによっても録画されないことがあります。
そういった理由で、エンジンをかけた際には必ずドライブレコーダーが正常に起動しているかどうか確認しておくことが大切です。
また、できれば定期的に録画されたデータを確認して正常に録画されているのかどうかの確認もしておくと良いでしょう。
ドライブレコーダー内蔵バッテリーも劣化する
ドライブレコーダー内蔵バッテリー(以下内蔵バッテリー)は夏場の駐車時などに高温にさらされることから劣化が激しいです。
私が使っていたドライブレコーダー(KENWOOD製)は2年目あたりですでに内蔵バッテリーが寿命を迎えていて、通常使用は問題ないもののバッテリー自体の容量はほとんどありませんでした。
もともと多くの製品に使われているリチウムイオンバッテリーは熱に弱く、こればかりはどうしようもないのですが内蔵バッテリーの劣化はドライブレコーダーとしての機能にも関わってくることなので意識しておくことが大切です。
内蔵バッテリーが重要な理由
起動していればドライブレコーダーとしての使用は問題ありません。
ですが、例えば事故などによって車両バッテリーからの電源が遮断された際には内部バッテリーで録画保存から電源オフまでの電力を支えるので、もし内蔵バッテリーの劣化が激しいと録画が正常に保存されない可能性があります。
また、事故ではなくてもエンジンを切った際にも内蔵バッテリーで録画保存から電源オフまで電力を支えることから、劣化するとエンジンを切る直前の録画が保存されないトラブルに結び付きます。
エアバッグが開くような事故の場合、車両バッテリーは一定時間が経つと遮断されるようになっていることからこうしたトラブルはドライブレコーダーにとって致命的なんですね。
メモリーカードのメンテナンスが必要
ドライブレコーダーは常に録画データの保存や消去を繰り返しています。
その際、不具合が発生することがあり録画そのものに影響がでることがあります。
実際アルトワークスの時に使っていたドライブレコーダーでは何もせずに使っていると録画データが飛んでしまったりする不具合が時々出ていたので、メモリーカードのメンテナンスは大切です。
メモリーカードのメンテナンスって何?
メモリーカードのメンテナンスは主にフォーマットです。
フォーマットとは全消去のことで、定期的にフォーマットをすることでメモリーカードを初期状態にすることができます。
基本的にドライブレコーダーの設定項目にフォーマットという項目が存在するのでそこから行います。
メモリーカード自体はパソコンに接続することでもフォーマットは行えますが、ドライブレコーダーの設定内容も保存されている場合があるので基本的にドライブレコーダーからのフォーマットが必要になります。
メモリーカードにも寿命がある
実はメモリーカードにも寿命が存在します。
これは書き込みを繰り返すと内部が劣化していくことが原因です。
これは仕様頻度によって違いますから一概に何年とは言えませんが、もしもの時を考えれば可能であれば1年おき、長くても2・3年おきには買い替えておくのが良いでしょう。
また、定期的に録画をチェックして正常に録画されているか確認することも大切です。
メモリーカードはドライブレコーダー対応品を
メモリーカードにも様々な種類があります。
ドライブレコーダーでは書き込み速度・耐衝撃性が必要ですから、できれば対応品を選びましょう。
対応品に関してはドライブレコーダーに書いてあるのでそれに従って選んでください。
大抵は”Class10”という規格のものになると思います。
また、ドライブレコーダー向けの商品もあるのでそうしたものを選ぶのも良いのではないでしょうか。
駐車監視機能は千差万別
駐車時の当て逃げ被害に有効な駐車監視機能ですが、その内容は製品によってバラバラです。
衝撃があってから数秒以内に録画を開始する製品や衝撃の前後を録画してくれる製品、映像の変化を検知して録画を開始する製品であったり常時録画ができる製品であったり・・・。
そうした製品の特徴があるのでお使いの製品がどういった機能なのか確認しておいたほうが良いでしょう。
駐車時に常時録画している製品や衝撃の前後を録画してくれる製品は車両バッテリーを消耗させる場合もあり、長期間動かさない場合にはドライブレコーダーの電源を抜いてしまうといった対処も必要です。
ナンバーが読み取れるとは限らない
ドライブレコーダーが付いていれば走行中の当て逃げなどでも安心だと感じる方も多いのではないでしょうか。
ですが、ドライブレコーダーが付いていても相手車両のナンバーを読み取れるとは限らないんです。
これは画質だったり、光の関係だったりフレームレートの関係だったりと様々です。
ナンバーを読み上げることの大切さ
ドライブレコーダーが高画質を売りにする理由はナンバーの読み取り精度の関係で、画質が悪いとナンバーの読み取りが難しくなります。
当て逃げであれば相手車両のナンバーが分かるかどうかは大切ですよね。
ですから、事故などが起きた際には必ず相手車両のナンバーを言葉にして読み上げるようにしてください。
また、ドライブレコーダーも録音機能がオンオフできる場合があるので、録音機能をオンにしておくようにしましょう。
録音機能がない物の場合にはナンバーを記憶して紙に記録しておくなどの対策が必要です。
まとめ
- エンジンをかけた際には起動してるか必ず確認する。
- 正常に録画されているか定期的に確認する。
- メモリーカードは定期的にフォーマットする。
- 車両との事故の際には相手のナンバーを言葉にして読む。