MT車のバックギアでガリガリするのはなぜ?対策はある?

MT車でバックギアに入れるとガリガリとギア鳴きがするのはなぜでしょうか?

 

ガリガリするのはギア鳴きという症状

MT車でギアを入れた時にギャーっと鳴いたり、ガリガリしてしまう症状をギア鳴きといいます。

ギア同士の回転数があっていないことが原因です。

 

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今のMT車はシンクロがある

昔のクルマはギア同士の回転を合わせるためにダブルクラッチという技術が必要でした。

ダブルクラッチはシフトする際に一旦Nで止めてクラッチを繋ぎます。

そしてエンジン回転が次のギアに合ったところでクラッチを切って次のギアに入れます。

そうするとギア同士の回転が合っていることからギア鳴きさせずに次のギアにギアチェンジができます。

ところが、この技術は割と面倒で初心者にとってはとても難しかったのです。

それを解決してくれたのがシンクロメッシュ機構(シンクロ)で、ギア同士の回転数を合わせてくれる構造です。

シフト操作をするだけで勝手に回転数を合わせてくれるので特殊な技術を使わなくてもギア鳴きすることはないんですね。

 

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シンクロが付いていないギアもある

シンクロはギアチェンジを補助してくれる構造ですから、止まっている時にしかギアチェンジしないギアにはシンクロが付いていないことがありました。

そういった理由で昔のクルマでは1速ギアにシンクロが付いていないことがあったんですね。

とはいえ、1速ギアにシンクロがないのは停止と発進を繰り返す環境では不便ですから今のクルマは1速ギアにも必ずシンクロがあります。

ところが、バックギアは車庫入れなどの際に使うだけですから今のクルマでもRギアにはシンクロがないクルマがあります。

 
バックギアにシンクロがないクルマ

普通車の場合にはバックギアにもシンクロが付いている場合がほとんどですが、軽自動車のMT車の場合バックギアにシンクロがないクルマが多いです。

最新のアルトワークスでもバックギアにはシンクロがありません。

バックギアにシンクロがないクルマの場合、適切に操作しないとバックギアでギア鳴きするのは故障ではありません。

 

バックギアにシンクロがないクルマの乗り方

Nからバックギアに入れる時

Nの状態からバックギアにギアチェンジする場合、MT内部ではエンジン回転に合わせてギアが回っています。

その状態からクラッチペダルを踏んですぐにバックギアに入れてしまうと、ギアが回ったままなのでギア鳴きが起こります。

これを防ぐにはギアの回転が止まるのを待つ必要があるので、クラッチペダルを踏んで3秒以上待ってからバックギアに入れるようにすると良いでしょう。

何秒待てばよいかはクルマによって違いますが、最大でも5秒程度で問題ない場合が普通です。

急いでバックギアに入れたい場合には1速ギアに軽く当ててからバックギアに入れるとギア鳴きしません。

このテクニックは便利ですが、他のギアのシンクロを摩耗させますから、急がないときはクラッチペダルを踏んでから3秒待って入れるほうが良いでしょう。

 

他のギアから直接バックギアに入れる時

停止時に他のギアから直接バックギアに入れる時にはそのままバックギアに入れても大丈夫です。

停止していますからギアの回転は止まっているからです。

動いている時にはシンクロがあればシンクロが仕事しますが、シンクロがないクルマだとギア鳴きを起こして入らないことがあります。

停止寸前であれば回転差は小さいのであまり問題にはなりませんが、バックギアにギアチェンジするときには基本的には完全停止か完全停止のほんの一瞬手前のみしましょう。

 

 

バックギアにシンクロがあっても

バックギアにもシンクロを持っているクルマではバックギア用シンクロがが傷むだけですからシンクロを労わる必要は感じないかもしれません。

しかし、今のクルマはバックギア用のシンクロを持たず、4速ギア用のシンクロなどバックギアに使っていることも多いです。

そういったクルマではバックギアでシンクロを酷使するほど4速ギアに入りにくくなります。

そういった理由でバックギアにシンクロが付いているクルマであっても、出来るだけシンクロに仕事させないようにクラッチペダルを踏んでから待つことが大切です。 

 

途中で引っかかって入らない場合

バックギアや1速ギアは途中で引っかかって入らないことがあります。

そんな時には他のギアに入れてからギアを入れなおすと良いです。

そうすることでギアの位置が変わって入りやすくなるからです。

ギア比は固定ですから、ギアの位置関係というのもある程度決まってきますのでバックギアや1速ギアに入りやすくなるギアというのも決まってきます。

入りやすくなるギアを覚えておいて、バックギアに入らないときには入りやすくなるギアに1度入れてからバックギアに入れるようにすると良いでしょう。

また、1速ギアやバックギアに入れる時に毎回入りにくい症状があるなら、クラッチ板の状態が悪化していることが考えられます。

その場合、クラッチ操作を見直すことで良くなることがあります。

詳細についてはこちらの記事がオススメです。

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ギア鳴きはトラブルの原因

ギア鳴きは数回くらいでは特にトラブルにはなりませんが、繰り返すとギアトラブルの原因になります。

特にバックギアなどの場合、入りにくいギアがますます入りにくくなってしまいますから普段からギア鳴きさせないようにするのが大切です。

正常な状態でもギア鳴きする設計であったとしても、ギア鳴きの分だけ摩耗は進みますから注意しましょう。

リバースギアの重要性についてはこちらの記事がオススメです。

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