半クラッチの広さは乗り方で変わる

MT車の乗りやすさの指標の一つ、半クラッチの扱いやすさ。

今回は半クラッチの扱いやすさや広さについて書いていきます。

 

MT車はクラッチの扱いやすさも大切

市販車の場合、MT車ではクラッチの扱いやすさというのも自動車メーカーは大切にしています。

自動車メーカーが扱いやすさを大切にしているとはいえ、扱いにくいと言われるクルマがあったり、扱いやすさを意識したがためにダイレクト感が足りないと言われる場合も。

そんなクラッチですが、実は乗り方で評価は大きくかわってしまうんです。

 

広告

クラッチ板は熱や摩擦で変化する

クラッチ板の表面はいくつかの素材を樹脂で固めることでできています。

熱に対しても普通に使っている限りは大丈夫なように設計されていますが、過度の熱が加わったりすれば表面の状態が悪くなりクラッチが繋がらなくなったり、熱でクラッチ板が反ってしまうことも。

これが”クラッチが滑る”という現象です。

熱以外にも摩耗によってクラッチが滑る場合もあります。

そんな風に過度の熱が加わるとクラッチ板の故障に繋がりますが、実は普通に使っているだけでもクラッチ板の表面は少しずつ変化しているのです。

 

広告

クラッチペダルの扱い方でも変化する

クラッチは扱い方によって熱の入り方や摩擦の状態が変わってきます。

例えば、クラッチを焼いてしまうとクラッチが滑ってしまうといった状態も扱い方が原因です。

つまりクラッチの扱い方によってクラッチ板表面の状態も変化するということなんですね。

クラッチを焼いてしまう状況というのは半クラッチによってクラッチ板の温度が極端に上がってしまうのが原因です。

では、クラッチ板表面の状態が変化するのがクラッチを焼いてしまった時だけかといえばそんなことはありません。

 

クラッチ表面ではいろいろなことが起きている

クラッチ板の表面では摩擦熱による劣化や摩擦による摩耗が起きています。

言葉にすると簡単ですが、クラッチ表面ではもっと複雑なことが起きていて熱や圧力による微細なヒビが入ったり、摩擦によって素材の粉が発生したりと細かいことがたくさん起きているんです。

そうした状況も考えて設計されていますが、それでも変化は起きるんですね。

 

扱い方によって半クラッチが変わる

クラッチの扱い方次第でクラッチがどう変わるかというと、一番わかりやすいのが半クラッチの状態です。

例えば、クラッチが焼けてクラッチが滑っている状態というのは半クラッチがめちゃくちゃ広くなってしまった状態です。

焼けてしまったクラッチというのはある意味究極に扱いやすいクラッチなんですね。(まともに走れませんが・・・)

そんな風に温度でも変化しますし、普段から半クラッチをどうやって使っているかによっても変化します。

 

半クラッチの広さは扱い方次第

クラッチの扱いやすさは半クラッチの広さが大切です。

そして、半クラッチの広さが普段のクラッチの扱い方で変わる以上、クラッチの扱いやすさというのも普段の運転の仕方で変わってしまいます。

勿論、クラッチペダルの重さやクラッチの設計によってクラッチの動き方なども変わってくるので扱いやすいクラッチというものがないわけではありません。

しかし、そうした設計を完全に無視できるほどクラッチの変化は大きいのです。

 

激しく走るとクラッチは扱いやすくなる

激しい走りをする時にはクラッチにとっても過酷な状況が多いです。

当然、その分温度が上がりますからそれに従って半クラッチの広さも変わります。

レーシングクラッチなどの場合には温度が上がると食いつきが良くなることもありますが、純正クラッチであれば温度が上がったら半クラッチが広くなります。

その時の温度やどの程度繰り返しているかによりますが、状態によっては半クラッチが広い状態が長く続くことも。

 

試乗は当てにならない

MT車のレンタカーや試乗車だと慣れないドライバーが運転することがありますから半クラッチが新車時より広くなっていることがあります。

基本的に試乗車のクラッチのフィーリングは重さや全体のストロークを確認するだけに留めておくのが良いでしょう。

 

ジャダーが出ているクラッチは半クラッチが狭い

私自身、アルトワークスでクラッチジャダーを経験しています。

原因は扱い方が悪かったことなんですが、その時に感じたのが半クラッチの狭さです。

とても扱いにくかった記憶があります。

ある意味ダイレクトではあったのですが・・・。

その後、クラッチの扱い方を変えることでジャダーもなくなり新車の時と同じような自然なフィーリングになり、かなり扱いやすくなったんです。

私の場合、クラッチを焼いたことが原因ではなくクラッチ板が当たり始める部分(半クラッチの始まりの部分)を使いすぎたことが原因でした。

それによってクラッチ板の表面が変化してしまったんですね。

 

弱い圧力で擦り合わせると半クラッチは狭くなる

基本的にクラッチは弱い圧力(半クラッチの始まりの部分)で擦り合わせると半クラッチが狭くなります。

半クラッチが狭くシビアになっていき同時にジャダーも発生するんですね。

クラッチをスパッと繋いだほうが良いとか半クラッチを続けるのが良くないと言われる理由の一つはこれでしょう。

 

クラッチを扱いやすくしたいなら

クラッチを扱いやすくしたいのであれば、出来るだけスパッとクラッチを繋ぐことを意識しましょう。

つまり、クラッチ板が強く当たる領域を使ってあげるということです。

すぐに変わることはありませんが、徐々に変化していきます。

ただ、半クラッチが広くなるということは繋がった状態が狭くなるということです。

元々摩耗していたクラッチでは半クラッチが広くなることで滑ってしまう可能性がありますから注意しましょう。

広告