マニュアル車でAT車の発進に付いていくことが大変だと感じたことがありますか?
MT車で素早く発進するコツ
- 事前に発進準備をする
- ブレーキを離した瞬間にクラッチペダルを動かし始める
- 適切なエンジン回転数から発進する
- アクセルを強く踏むのは半クラッチが終わった後
- 加速に合わせたシフトアップをする
以上の5つがMT車で素早く発進するコツです。
文字で書くと簡単ですが、実践するとなるとある程度練習は必要になると思います。
ではそれぞれなぜ重要なのか?ポイントについても解説していきます。
素早く発進するためのポイント
事前に発進準備をする
まず、発進加速で出遅れてしまうのは準備が遅いことが原因の一つです。
準備が遅いとクルマの動き出しが遅れてしまいます。
そうすると発進する瞬間には既に前のクルマとの速度差が大きくなっていて、その後は一気に加速しないと流れに合わせて走ることができなくなってしまいます。
街中の信号が多い区間では運転に焦りが出てしまうこともあるのでまずは発進準備をすることが大切です。
交差する信号や歩行者用信号が見えればそれを目安に発進準備をするのも良いでしょう。
そうすることで発進する前に心の準備ができるので安全に走ることもできます。
また、交差する信号などに目を向けることで状況を把握しやすくなり、慌てて発進するよりも安全運転にも繋がります。
ここで注意しないといけないのは焦るあまり、見切り発進しないようにすることです。
見切り発進なんてしなくても慣れればAT車と同じように走れますから焦る必要はありません。
ブレーキペダルを離した瞬間にクラッチペダルを動かし始める
MT車で素早く発進する場合にはクルマが動き出すまでの時間を減らすことも大切です。
クルマが動きだすまでの時間を短くするためにブレーキペダルを離す瞬間からクラッチペダルを動かしはじめると良いでしょう。
ただし、そこで半クラッチ状態にしてしまうとエンストしてしまったりエンジン回転数が低すぎて発進加速が遅くなってしまうので、半クラッチになるかならないかくらいの状態までにしておくようにしましょう。
そして、アクセルペダルを踏み始めてから本格的な半クラッチ状態を作るようにします。
適切なエンジン回転数から発進する
発進時にエンジン回転数が低すぎるとパワーが足りなくて加速が遅くなります。
そんな時にはアクセルペダルをもっと踏み込んでも加速はついてきません。
エンジンにも良くないのである程度、加速に合わせたエンジン回転数で発進することが必要です。
とはいえ、あまりに高いエンジン回転数だとクラッチに良くありません。
レースではないのですからパワーのないクルマでも3000回転以下に抑えるようにすると良いでしょう。
アクセルを強く踏むのは半クラッチが終わった後
発進で急ごうとするとアクセルペダルを思い切り踏み込みたくなってしまうと思います。
しかし、半クラッチ中にアクセルペダルを強く踏みすぎるとクラッチ焼けの原因になることも。
発進ではあせらずに半クラッチが終わってからアクセルペダルを強く踏み込むようにするとクルマに優しい運転になります。
シフトアップは加速に合わせる
免許を取った時には1速ギアで動き始めたらすぐに2速ギアに入れてしまうという風にしていた方もいるかもしれませんm。
確かにゆっくり走るときにはその方がスムーズに走りやすいというメリットがありました。
しかし、動き始めてすぐに2速ギアに入れてしまうとエンジンの力が足りなくて初期の加速が遅くなってしまいます。
これはエンジン回転数が低すぎることが原因です。
エンジン回転数が低すぎるとパワーが足りない上に振動も多いので加速が遅くなったりしてしまいます。
これはパワーのあるクルマならそこまで問題になりませんが、パワーのないクルマだと街中でも合流などのシーンで問題になることがあります。
ですから、発進したら1速ギアでエンジン回転がある程度上がるまで加速してから2速ギアにシフトアップすると素早く加速することができます。
どれくらいまでエンジン回転を上げるかは加速の度合いとエンジンのパワーによって変わります。
しっかり加速をするのであればエンジン回転数が3000回転を超えるくらいまで(場合によっては4500回転近くまで)エンジンを回してからギアチェンジをすると良いでしょう。
パワーのないMT車でAT車に追いつくのは難しい?
そんなことはありません。
ペースの早い流れにはそれなりにエンジンを回す必要がありますが、付いていけないことはありません。
パワーのない軽自動車であっても普通に走っているクルマには普通についていくことができますし、ペースが速いクルマの後ろでもエンジンをしっかり回せば付いていくこともできます。
素早い加速をする時の注意点
安全第一
周りのクルマについていけなくて焦っていたりするとしっかり周りを見ることができなくなってしまいます。
慣れないうちは無理してついていこうとはせず、できる範囲で運転するようにしましょう。
また、慣れてきて素早く発進できるようになったら楽しくなって加速を楽しみたくなってしまうかもしれません。
そんな時にも安全確認は忘れないようにしましょう。
慣れたときが一番事故を起こしやすい時です。
安全について頭の片隅に置いておくようにしましょう。
1速ギアでは丁寧なアクセル操作が大切
素早い加速をしようとすると1速ギアである程度エンジン回転数を高くする必要があります。
そんな時に注意しないといけないのは加速を始めた頃に減速が必要な時です。
1速ギアや2速ギアというのはエンジンブレーキが強いギアです。
特に1速ギアではかなり強いエンジンブレーキがかかるので減速が必要な時にはアクセル操作に気をつけましょう。
場合によっては減速が必要な時に即クラッチペダルを踏んで2速ギアにいれてしまうのも一つの手です。
工夫が大切
MT車というのは自由に操作できるのがメリットです。
クルマを壊す運転方法はまずいですが、クルマを壊さない範囲で自分なりに運転がしやすくなる方法を探すことが大切です。
正解は一つではないですから、自分なりに走りやすい方法を模索しましょう。