最近一般的になった自動ブレーキですが、実は曇るんです。
自動ブレーキのカメラは曇る
最近の自動ブレーキ系のシステムには必ずカメラも含まれています。
システム上必要だからこそ付いているのですが、実は曇ります。
カメラが曇った時どうなってしまうのか、どうしたら少しでも曇りを防げるのか、今回は解説していきます。
自動ブレーキのカメラが曇る原因
これはシステムによって違います。
スバルのようなカメラがむき出しのクルマではたばこの煙などの汚れが付着することで表面が曇っていきます。
また、他のメーカーが採用しているフロントガラスにカメラが直接付いているタイプでもカメラの内側が結露することで最終的に内側に汚れが付着して曇ります。
もちろん自動車メーカーも汚れやトラブルを予想していますから、ある程度汚れが蓄積するとエラー表示がでるようにはなっているはずです。
ただ、例えエラーが出なくても汚れがあれば精度には影響するでしょう。
自動ブレーキはカメラが大切
基本的に最近の自動ブレーキシステムにはカメラが必ず使われています。
歩行者を認識したり、対象物を認識するためですね。
カメラがあるからこそ、センサーの情報を整理できるので精度も高くなって誤作動が減るんです。
逆に言えばカメラが汚れてしまうと精度が落ちてしまって必要なときに作動しなくなってしまう可能性も高くなるんですね。
自動車メーカーによっては誤作動を減らすためにミリ波レーダー(電波式センサー)で障害物を検知すると警告だけはしてくれますが、カメラによって人かクルマか判別できないと自動ブレーキは作動しないようになっているところもあるくらいです。
精度を高くするためにカメラが重要なんですね。
カメラが曇ってしまうと何が問題?
これは付いている装備によりますが、自動ブレーキや車線維持システムなど先進安全機能が正常に作動しなくなることがあります。
カメラが曇っているとカメラで見ることができる距離が短くなってしまいます。
つまり、自動ブレーキによって事故を回避する能力が下がってしまったり、車線をはみ出しそうになった時に警告してくれる機能の精度が落ちてしまうんですね。
カメラの曇りを抑えるには?
スバルのようにカメラが室内にあるタイプでは車内でたばこを吸わないことが大切になります。
アイサイトはカメラに直接触れることができてしまうので、普段クルマに乗っている時や洗車の時などレンズに手や窓を拭くための布が触れないように注意してください。
カメラがフロントガラスに直接付いているいるタイプでは手で触れたりはできないようになっているので洗車などの際には特に心配する必要はありません。
しかし、カメラ内側が結露することはありますから窓が結露しないように心がけるのが大切です。
窓が結露している時にはカメラの内側も結露してしまう可能性があるからです。
勿論、結露自体はエアコンをかけていれば自然と戻りますが、結露するたびにカメラの内側はどんどん汚れていきます。
カメラがフロントガラスに直接付いているクルマの場合には基本的にA/Cオンの状態で乗るように心がけましょう。
また、ボディカバーなども内側に湿気をためてしまうことがありますから、雨上がりに窓が結露するようなら付けないほうが良いでしょう。
カメラの内側が曇っている場合には肉眼で確認することができます。
カメラが曇っているか確認する方法
これはカメラを肉眼で確認するしかないです。
フロントガラスに付いているカメラですから基本的にはフロントガラスの左右から覗き見るような形になります。
見る角度をいろいろ変えてみてカメラの内側(スバルならカメラのレンズ部)を窓の綺麗な部分と見比べてみたり、LEDライトをいろいろな角度から照らしてみて汚れを見るような感じです。
正直、カメラが汚れて曇っているクルマであっても言われなければわからないレベルの汚れではあります。
カメラが曇ってしまったら?
正規ディーラーに相談するしかありません。
スバルのアイサイトのようにカメラが車内に付いているクルマでも自分で拭き掃除は絶対にしてはいけません。
ちょっとの汚れが精度に影響する部分なので、触れてはいけないんですね。
また、フロントガラスに直接カメラが付いているクルマではそもそも自分ではなにもできませんからディーラーに相談するしかありません。
自動ブレーキのカメラは第一に汚さないことが大切なんですね。
また、汚れてしまっていてもエラーが出ない限りは自動ブレーキ機能自体は作動します。(性能は落ちている可能性が高いですが)
エラーが出るまでは気にしないというのも一つの選択肢です。
あくまで補助機能
自動ブレーキのような機能はあくまで補助機能です。
機械である以上完璧なものはありませんし、新車で作動していてもその先ずっと作動する保証はありません。
カメラが曇っていて性能が落ちていたとしても、自動ブレーキなどの先進安全機能は元々100%作動することを保証された機能でもないので不具合とも言えない部分です。
あくまで事故になりそうになったら救ってくれるかもしれない機能なので、過信しすぎないようにしましょう。
とはいえ新車と同じように作動したほうが良いに決まっていますから、曇らないように気を付けたいところですね。