コペン含めて今まで2台、MTのダイハツ車に乗ってきましたが、共通する症状として停止時に1速ギアやRギアで引っかかるというものがあります。
停止時に1速ギアやRギアに入らない症状
私が実際に体験した症状というのは停止時に1速ギアやRギアに入れようとすると途中で引っかかって入らないというものでした。
中古車で買ったミラジーノでも症状があり、新車で買ったコペンでも症状があります。
ダイハツ車は症状が出やすかったですが、アルトワークスでも出ることはあったのでダイハツ特有の問題ではないみたいです。
ちなみにコペンだけ出る症状というのもあってギアの入り口部分で引っかかって入らないというものがあります。
なぜ起きるのか?
停止時にギアが入らない症状にはいくつか理由があります。
クラッチやMT自体が正常で修理の必要がないという過程で話を進めていきます。
1速ギアやRギアに入らない理由というのはギア同士がぶつかってしまってギアがかみ合わないことにあります。
ギアがかみ合う部分というのはかみ合いやすいように山になっているのですが、その山同士がぶつかるとギアが入らないんですね。
これはMT車で良く起きる症状です。
症状の特徴としては途中までギアが入るのに最後のひと押しが入らないような状態ですね。
1速ギアや2速ギア、Rギアなど低速用のギアに発生します。
そしてミラジーノ、アルトワークス、コペンの中でコペンにだけ発生する症状というのがギアの入り口の部分で引っかかって入らないという症状です。
これはシンクロが引っかかってしまっている症状で、シンクロが強いためにギアを入れようとしてもシンクロの摩擦によってギアが動かなくなってしまっているんです。
シンクロの摩擦が強すぎることが原因になります。
コペン以外にもシンクロのつくり方やオイルによって症状が発生するクルマはあるでしょう。
この症状はギアの入り口付近で引っかかって動かないのが特徴です。
1速ギアや2速ギアなどシンクロが強いギアに発生します。
どう対処すればよい?
一番良いのは他のギアに入れてから入れなおすことです。
例えば1速ギアに入らなかったら2速ギアに入れてみたり3速ギアに入れたりしてから1速ギアに入れなおすような感じです。
Nで一度クラッチを繋いでからもう一度クラッチを切ってギアに入れなおすという手もありますが、またギア同士がぶつかる可能性があるので他のギアに入れてギアの位置を変えてあげたほうが成功しやすいです。
クルマによって入りやすくなるギアというのがありますから、それを覚えて入らないときには入れやすくなるギアに入れてから1速ギアやRギアに入れるとスムーズです。
普段のギアチェンジにも注意
こうした症状が出る時にはギアチェンジにも注意してください。
シフトノブを操作するときには次のギアの入り口で丁寧に操作するように心がけましょう。
ギアの入り口(=シンクロが働き始める部分)で丁寧に力を加えるようにするとギアの入りが良くなります。
次のギアの入り口でシンクロにひっかけてから変速するようなイメージです。(本当にシンクロに引っかかるわけではありません。)
軽い力でギアチェンジができるようになりますしシンクロにも優しくフィーリングも良くなるので、特に症状が出ていなくてもこのポイントを意識してギアチェンジしてみるとよいでしょう。
症状が頻発する場合には
基本的にこういった症状というのはあまり頻繁に起きないのが正しいです。
というか頻繁に起きる場合にはメーカーが設計を直しているはずなので・・・。
それが頻発するということは何かのパーツに変な癖がついているのが原因なんです。
例えば、クラッチに関しては半クラッチが始まる部分(クラッチ板が当たり始める部分)を使いすぎるとクラッチ板に癖が付いてしまって停止時にギアが入りにくくなったり、クラッチジャダー(半クラッチの時にクルマがガタガタする現象)が発生したりします。
また、シフト操作を変えることで症状が改善することもあります。
ギアが入りにくい症状についてはこちらの記事もオススメです。
“マニュアル車に乗っているけれどギアを入れようとするとなぜか引っかかる・・・”そんな方の手助けになる記事を目指してお話していきたいと思います。 […]
すべてのギアで入らないのは危険な兆候
今回紹介した症状というのは1速ギアや2速ギア、Rギアなど低速用のギアで発生する症状です。
もしもすべてのギアでこの症状が発生していたり、エンジンを切るとギアが入るようになる場合にはクラッチが切れていない可能性があります。
トラブルが進行するとMT本体も壊してしまって高額修理が待っていますから出来るだけ早く整備工場で診てもらうようにしましょう。