マニュアル車でニュートラルの位置はどう確認すればよいのでしょう?
ニュートラルの位置は中央
マニュアル車のニュートラル(N)はギア配置の縦方向の中心にあります。
つまり、1速ギアと2速ギアの間、3速ギアと4速ギアの間、5速ギアと6速ギアの間に存在していて、左右方向には自由に動かせます。
ニュートラルというのは横一直線になっているんです。
ニュートラルの位置では左右に自由に動かすことができるのでクラッチペダルさえ踏んでいればすべてのギアに自由に動かすこともできます。
ニュートラルって何?
どこのギアにも入っていない状態をニュートラルと呼びます。
ニュートラルの位置ではギアが空回りしているのでクラッチペダルから足を離してもエンジンが止まりません。
クラッチペダルを踏んだのと同じ状態になるんですね。
ニュートラルはどう確認する?
ニュートラルはシフトノブを左右に動かして確認します。
マニュアル車はギアに入っている状態だとシフトノブが左右にあまり動きません。
それに対してニュートラルの位置だとシフトノブが大きく左右に動きます。
その動き方の違いからニュートラルかどうかを判断するんですね。
通常、新しいクルマのほうがギアに入った状態での左右の動きは少ないです。
古いクルマになるとギアに入った状態でもニュートラルのようにシフトノブがぐらぐらしてしまうこともあります。
そうするとニュートラルかどうか判断しにくいだけではなく、ギアを入れにくくなってしまうこともあるので整備をしたほうが良いでしょう。
ギア配置を確認する方法
ギア配置は通常、運転席から見える位置に表示されています。
シフトノブのてっぺんに表示されていることが多く、シフトノブに表示されていなければシールやプレートがどこかに貼ってあります。
運転席から見える位置にギア配置の表示がないと車検に通らないので注意が必要です。
クルマによって変わるギア配置
基本的に乗用車では左上が1速ギアになっています。
少し古いクルマでは左下が1速ギアになっていることもありますが、かなり珍しい配置です。
乗用車の場合、変わるのはギアの数とRギア(バックギア)の配置です。
現在、乗用車では4速~7速のギアを持つMT車が存在します。
最近は4速MTは少なく、5速MTや6速MTが主流です。
一部MT車では7速MTなども存在しますが、かなり珍しい存在でしょう。
ギアの数が増えると右方向にギアが増えていきます。
例えば6速ギアは5速ギアの真下、7速ギアは5速ギアの右隣に配置されます。
例外としてトラックやバスなどでは左下が1速になっていることも多く、特殊な操作が必要なこともあります。
次にRギアの配置です。
Rギアの配置はメーカー・車種ごとに様々で、Rギアに入れるために特別な操作が必要なこともあります。
Rギアの位置は1速ギアの左隣、5速ギアの真下、6速ギアの右隣などのパターンが存在します。
Rギアに入れる時にはシフトノブを押し込んだり、シフトノブに付いているリングを引き上げたりするパターンなど様々です。
5速MTで5速ギアの真下にRギアがあるときには5速ギアから直接Rギアに入らないようになっていて、一旦Nの中央の位置に戻すとRギアに入るようになっているタイプが多いです。
車庫入れの時などにRギアに入れられないと非常に困るのでMT車では事前にRギアへの入れ方を調べておくことも大切です。
特殊な操作が必要な場合には取扱説明書に記載してあるので可能なら事前に目を通しておいても良いでしょう。
運転する前にシフトノブを動かして確認することが大切
MT車では車種ごとにシフトノブを動かす距離など、シフトノブの動かし方に癖があります。
癖を事前に把握できていないとギアチェンジの際に入れるギアを間違えてしまったりすることも。
場合によってはエンジンを壊すことにも繋がるので動かす前に必ず確認しておきましょう。
確認方法
エンジンをかけた後、クラッチペダルを床まで踏み込んですべてのギアに実際に入れてみます。
この時、実際にシフトアップ操作とシフトダウン操作をしてみると良いでしょう。
同時にRギアにも入れてみて問題なくギアに入れることができるのか確認しましょう。
ニュートラルに入れたらシフトノブを左右に動かすのが大切
信号待ちなどでニュートラルに入れたらシフトノブを左右に動かしてニュートラルに入っているのか確認することが大切です。
ギアに入っているとエンストの原因になるほか、クルマが動いてしまって他のクルマと接触する危険性もあるからです。
クルマにも良くないですからニュートラルに入れたら確認するようにしましょう。
また、エンジンをかける際にも必ずニュートラルに入っているのか確認してからエンジンをかけるようにすると安全です。