高速道路の合流が怖いと感じる方も意外と多いのではないでしょうか?
スムーズな合流のポイントは相手との速度差
スムーズな合流をするために大切なのは相手のクルマとの速度差を減らすことです。
速度差が少なければ相手との距離が近くても安全に合流できますし、速度差が大きければ相手との距離が離れていても危険なことがあります。
極論を言えば速度差がゼロならクルマ1台分空いていれば合流できるんです。(実践してはダメです)
相手との速度差を意識して速度差を減らすことがスムーズな合流に必要なことなんですね。
合流のコツ
- 制限速度を把握する
- しっかり加速する
- 相手の速度を見極める
- 合流できそうな場所を事前に見つける
- 合流車線の最後まで使って合流する
- ミラーで見えない範囲に注意する
- 入れるタイミングの時にはブレーキペダルを踏まずに入る
制限速度を把握する
合流する先の制限速度を把握することはとても大切なことです。
大抵、制限速度±10km/h前後で走っているクルマが多いからです。
制限速度まで加速しておけば合流する際に苦労することはあまりありません。
渋滞などで交通量が多いときにはブレーキを踏めば良いので速度が足りなくて加速するよりは簡単です。
制限速度というのは一番簡単な目安なんですね。
しっかり加速する
高速道路の合流ではしっかりと加速することがとても大切です。
合流が怖いのは加速が出来ていないことが原因の一つだからです。
恐怖心から速度が出せず、相手との速度差が大きくて合流が怖くなってしまうんですね。
しっかりとアクセルペダルを踏み込んで合流する5秒前までに目標の速度まで加速するように心がけましょう。
最近のクルマはパワーも十分あるので加速が遅くて困ることはあまりありません。
必要であればアクセルを床まで踏み込んで加速することも考えましょう。
適切に整備していればアクセルペダルを床まで踏み込んでもクルマが壊れることはありません。
相手の速度を見極める
合流する先のクルマが必ず制限速度で走っているとは限りません。
制限速度より遅いスピードで走っていることもあれば、制限速度より速いスピードで走っていることもあります。
本線上(合流する先)を走っているクルマが見えたら相手のクルマと自分のクルマの速度差がどれくらいなのか見極めるようにします。
自分より前を走っているクルマであればミラーを使わなくても見ることができるので、まずは本線上の少し前方を走っているクルマとの速度差を見ると良いでしょう。
同時にミラーもチェックして後続車がどれくらいの速度で走ってきているのかもチェックします。
もし相手のほうが速く走っていて、速度差が大きいときには軽く減速してやり過ごすことも考えるようにします。
あくまで本線が優先ですから、速度差があるクルマが来ている時には無理やり合流しないようにしましょう。
合流できそうな場所を事前に見つける
合流する先を走るクルマが見えたら、どこに合流することができるのか事前に見つけるようにします。
ミラーだけで確認しようとするとタイミングがギリギリになってしまうので、本線が見えた時点で事前に確認するのが大切です。
本線が見えた時点で入る場所を決めておけばそこに合わせて加減速するだけなので合流がかなり楽になります。
合流車線の最後まで使って合流する
合流ではどういても焦ってしまい、手前で入りたくなってしまうかもしれません。
しかし、合流車線はできるだけ奥まで使ったほうが安全に合流することができます。
合流する先のクルマと並走する時間が長くなるので安全確認する時間も長く取れますし、時間をかけて速度調節を出来るので精神的にも楽になります。
ミラーで見えない範囲に注意する
合流ではミラーで確認できない範囲に注意しましょう。
車線変更の基本ですが、ミラーでは見えない範囲があるので目視も含めて確認することが大切です。
また、合流するタイミングで右側車線から割り込んでくるクルマもいますから車線変更を開始した後もクルマの真横に注意して合流しましょう。
入れるタイミングの時にはブレーキペダルを踏まずに入る
合流では恐怖心からブレーキペダルに足を乗せたくなってしまうことがあるかもしれません。
しかし、合流のために車線変更を開始したらできるだけブレーキペダルは踏まないようにしたほうが良いんです。
ブレーキペダルを踏んでしまうと本線上を走っているクルマと速度差ができてしまいます。
そうすると合流時にせっかく譲ってくれた相手を強引に減速させる運転になってしまうからです。
相手からしたらせっかく譲ってあげたのにブレーキペダルを踏まされるのですからたまったもんじゃありません。
もしも自分のクルマの速度と合流先を走るクルマの速度が同じならブレーキペダルは踏まずに一定速度で走るようにしましょう。
勿論、相手のほうが遅い速度であればブレーキペダルを踏んで合流することになります。
その場合でも必要以上にブレーキペダルを踏まないようにしましょう。
合流ではできるだけ相手にブレーキを踏ませないようにすることが大切
基本的に車線変更も含め他のクルマの流れに乗る時には相手にブレーキペダルを踏ませないように運転することが基本です。
ルール的にも本線側が優先ですから相手にブレーキをかけさせる前提での行動というのは間違いなんですね。
その為にも相手と自分の速度差を把握することが大切です。
勿論、混雑時にはスペースがないので本線側のクルマにブレーキをかけてもらうことが必要になりますが、必要がない場面ではできるだけ他のクルマに配慮して合流するようにしましょう。
渋滞時には合流車線の奥まで使うようにする
本線が渋滞している時にはどうしても手前で合流したくなってしまうかもしれません。
しかし、合流時には基本的に一番奥まで行ってから合流するのが基本です。
手前で合流してしまうと明確な基準がないのでクルマによって合流タイミングがバラバラになってしまいます。
一番奥まで行ってから合流すればすべての人が同じタイミングで合流することになるので最も合理的なんです。
すべてのクルマが一番奥まで行って合流すれば後ろから来て割り込むようなこともできませんし、合流車線の渋滞も延びにくくなります。
交互に合流することになるので本線上のクルマにとっても良いことなんです。
渋滞時には交互に入るようにする
渋滞時に合流するときには1台おきに交互に入ることがマナーです。
1台合流したら、本線上のクルマを1台挟んでその後ろに合流するような形です。
一つのスペースに2台入ってしまうと本線上のクルマにとっては割り込まれているのと同じだからです。
本線上にトラックがいる時にはどうしてもトラックの前に2台入らないとダメなタイミングもあるのですが、その場合にもできればトラックの後ろに入れるように事前に速度を調節して走ると良いでしょう。
ウインカーは早めに出す
合流車線では本線上のクルマと並走を始めたらウインカーを出すようにしましょう。
ウインカーというのは意思表示でもありますから、本線上を走るクルマに対して合流する意思を見せることがとても大切だからです。
合流車線ではスペースを見つけてからウインカーを出すのではなく、合流が必要になった段階からウインカーを出すのが正解です。
合流は事前準備がとても大切
合流するときには大抵、標識などによって事前にわかるようになっています。
実際に合流する段階になってから安全確認しようとすると確実に間に合いません。
合流が分かった段階からしっかりと加速したり、入る場所を事前に見つけるようにすると合流がとても楽になります。
安全な合流にも大切なことなので、実際に合流が始まる前から準備をするようにしましょう。