MT車で停止時に1速ギアやRギアに入らないことありませんか?
MT車で停止時にギアが入らないときの対処法
停止時にギアが入らないときには一度他のギアに入れてから元のギアに入れなおすようにすると良いでしょう。
例えば、1速ギアに入らなかったら3速ギアに一度入れてから1速ギアに入れなおすような形です。
ギアの位置などが原因なので、別のギアに入れることでギアが回転して位置が変わってギアが入るようになります。
どのギアに入れると良いかはクルマによって変わってきます。
試して入れやすくなるギアを探してみると良いでしょう。
この症状は走行時の運転の癖が原因で発生することがあります。
後で解説しますが、運転の仕方を変えることで症状を改善することができるでしょう。
すべてのギアに入らないときには要注意
今回の方法が使えるのはクラッチ板などが正常な場合です。
停止時にすべてのギアに入らないときにはクラッチが切れていない可能性があります。
そのまま乗っているとMTを壊してしまうので点検してもらうようにしてください。
また、稀にエンジンをかけた直後にすべてのギアが入らない症状が発生するクルマも存在します。
クラッチ板が貼りついてしまってクラッチが切れない状態になっていることが原因です。
この時には一度エンジンを切ってから5速ギアなどに入れてエンジンをかけると治る場合があります。
この方法はクラッチ板自体が破損する可能性や、急発進してしまう可能性もあるのでやる場合には注意が必要です。
ギアが入りにくくなる原因
クラッチが正常なのに、停止時にギアが入りにくくなるのはギア同士の抵抗が増えてしまっていることが原因です。
シフトノブを操作すると本来はギアが押されて回転してギアが入るようになります。
しかしギア同士の抵抗が増えている時にはギアが回転しにくくなっているのでギアがぶつかって入らなくなってしまいます。
ギア同士の抵抗が増える原因はいくつかありますが、原因として大きいのはクラッチ操作です。
クラッチ操作に変な癖があるとクルマ側に癖がついてしまってギアが入りにくくなります。
同じクラッチ操作をしていてもクルマによって出なかったり、パーツを変えると出なくなったりするのはパーツの組み合わせによって微妙に状態が変わるからです。
つまりパーツが悪い組み合わせのクルマでは症状が出やすくなり、パーツの組み合わせが適切だと症状が出やすくなるんです。
現状、ギアが入りにくい症状が出ているのであればクラッチ操作に良くない癖があるのでそれを直すと症状が改善する可能性が十分あります。
症状を改善するコツ
- クラッチペダルを踏むときにはできるだけ素早く踏む
- クラッチを繋ぐときにはショックが出ない程度に素早くクラッチを繋ぐようにする
クラッチペダルを踏むときにはできるだけ素早く踏む
クラッチペダルを踏むとき(=クラッチを切るとき)にはできるだけ素早く踏むようにするとギアの入りが良くなります。
これはクラッチ周りのパーツに癖を付けないために重要なことです。
クラッチペダルをゆっくり踏んでいるとパーツに癖がついて徐々に症状が悪化していきます。
どれくらいで悪化するかはパーツの組み合わせによりますが、クルマによってはすぐに症状が出てしまうことも。
そういったこともあるので、クラッチを切るときにはできるだけ素早くクラッチペダルを踏むようにすると良いでしょう。
クラッチを繋ぐときにはショックが出ない程度に素早くクラッチを繋ぐようにする
クラッチを切るときと同様にクラッチを繋ぐときにもある程度素早く操作することが大切です。
とはいえ、あまり素早く操作するとガツンというショックが出たりして不快ですし、クルマにも良くありません。
なのでショックが出ない程度に素早く操作することが大切です。
クラッチを繋ぐ時より切る時のほうが大切
最近のMT車ではクラッチを繋ぐ時よりもクラッチを切るときに素早く操作するように意識したほうが良いでしょう。
勿論、クラッチを繋ぐ時にもショックが出ない程度に素早く操作することを意識することは大切ですが、最近のMT車では効果がでないこともあります。
実は最近のMT車にはクラッチが一気に繋がりすぎないようにする装置が付いています。
本来はMT本体を守るための機能ですが、ギアが入りにくくなる症状を悪化させる原因にもなります。
この装置を外すのは少し面倒ですし、MT本体にも良くないのでクラッチを切るとき(=クラッチペダルを踏むとき)に特に素早く操作するように意識すると良いでしょう。