ハンドルの持ち方

ハンドルの持ち方、意識していますか?

 

ハンドルは9時と3時の位置を持つのが基本

ハンドルを時計に見立てて、9時と3時の位置を持つのがハンドルの持ち方の基本です。

この持ち方であれば、普段から持ちやすく片手で持っている時でも左右にある程度ハンドルを切ることもできるからです。

また、多くのメーカーが9時と3時の位置を持つことを想定した設計をしています。

最近流行りのパドルシフトなんかも9時と3時の位置に設置されていますからね。

そうした理由もありますから、9時と3時の位置を持つのがハンドル操作の基本です。

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ハンドルはどこでも持ちやすい

ハンドルってどこをもっても持ちにくいと感じることはあまりないでしょう。

それはハンドルがどこをもってもある程度持ちやすいように設計されているからですね。

つまり、どんな持ち方でも出来てしまうんです。

ある意味どこを持っても間違いということはないんです。

あくまで理由を付けてるだけですから。

現実はそんな単純じゃないですし、高速道路から一般道まで完璧に運転するというのは無理でしょう。

とはいえ、デメリットの多い持ち方というのも存在しますからそれは避けるべきです。

まずは9時と3時の位置を持つのが良い理由から解説していきます。

 

なぜ9時と3時の位置を持つのが良いのか

ハンドルはクルマの進む方向を決める大切なものです。

ハンドルが切れないと交差点だって曲がれないですし、もっと言えば直線だってまっすぐ走れないんです。

クルマの場合、日常の運転だけではなく事故を避けたりするときも考えなくてはいけません。

それ以外にも人間特有の癖なんかも影響します。

例えば、ハンドルの12時の位置を片手で持つ癖があると安全確認などで頭を動かした際に意図せずハンドルを切ってしまう原因になるんです。

この癖は本人が気づかないんで注意が必要なんですね。

さて、ハンドルが操作しやすいということはつまりハンドルを回しやすいということです。

ですから両手でハンドルを持ったまま左右にハンドルがしっかり回せるかどうかというのがポイントです。

例えば、ハンドルの12時付近を持ってしまうと両手でハンドルを持ったまま左右に90度程度までしか回せませんよね。

持ち替えれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、いざって時は身体がこわばって持ち替えるのすら難しかったりするんです。

しかも、人やクルマがが飛び出したりしてきたら一気に出来るだけ多くハンドルを切らなくちゃいけないことだってあります。

そんな時に持ち替えていると間に合わないばかりか、切った後戻ってこれないことだってあるんです。

ここで重要なのが”両手で持ったまま”どれくらい回せるかというところで、持ち替えないまま両手でより多く回せることが大切なんですね。

それを踏まえると9時と3時の位置を持つのが左右に一番大きく回せる持ち方になります。

とはいえ、長距離を走っているとハンドルの下のほうを持ちたくなってしまう時もありますよね。

私もあります。

そんな時に無理して9時と3時の位置を持つのは現実的ではありませんし、疲労の原因にもなりますから注意しましょう。

あくまで”基本は”9時と3時の位置というだけですからね。

次はあまりオススメできない持ち方です。

 

やってはいけない持ち方

厳密ではなくて良いと書きましたが、やってはいけない持ち方というのも存在します。

例えば、ハンドルの輪っかを内側から握るような持ち方ですね。

ハンドルを回すときに内側からかける方もいると思いますが、まっすぐ走っている時にもハンドルの内側に指をかけていたりするかたもいませんか?

実はこの持ち方、エアバッグが開いた際に腕や手をケガすることがあるんです。

エアバッグはハンドルの中心から外に向けて開きます。

ハンドルを内側から持つと関節の向き的にエアバッグで骨折しやすい持ち方になってしまいます。

エアバッグは高速で開くので凶器にもなってしまうんです。

また、ハンドルの12時付近に片手を乗せるのも良くない持ち方です。

この理由は先ほど説明した通り、身体を左右に動かすとそれに合わせてハンドルも動いてしまいますし、安全確認の際にも頭の動きに合わせて無意識にハンドルを回してしまうこともあるからです。

回せる範囲も小さいですからできれば避けたほうが良い持ち方です。

ちなみに身体が捩じれるので腰痛の原因にもなります。

ハンドルは優しく持つことも大切

ハンドルを”握る”といいますが、文字通り握ってしまうとあんまり良くないんです。

ハンドルをぎゅっと握ってしまうと肩まで力が入ってしまって、ハンドルをスムーズに回せなくなってしまうからです。

基本的にハンドルを持つときには優しくハンドルに指を添わせるように持つのが大切です。

とはいえ、そのままだとハンドルを回すときにハンドルから手が滑ってしまって危険ですよね。

手が滑らないためにはハンドルを握る時に”指先で”キュッとグリップするのが大切です。

微妙なニュアンスですが、手全体でギューッと握ってしまうのは良くないということですね。

 

適切な操作ができるなら問題ない

いろいろと書きましたが、結局のところハンドルの持ち方は適切に操作出来れば問題ないです。

クルマの運転に完璧な正解なんてありませんから。

レーシングドライバーでもその時々に応じて持ち方を変えていたりしますし、人によっていろいろ考え方があります。

基本は9時と3時を持つということを意識しておくだけでも大丈夫です。

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