今回はABSが付いていない車の急ブレーキに関してお話します。
これにはいくつかの方法があります。
・思いっきり踏み込み続ける
・思いっきり踏み込んでは離すを繰り返す
・タイヤがロックしないぎりぎりを狙ってブレーキを踏む。
もっとも短く止まれる方法は3番目のタイヤがロックしないぎりぎりを狙ってブレーキングする方法です。
実際の速度より20%くらいタイヤの速度が遅い状態がもっとも良く止まります。
ABSはそれくらいを狙ってブレーキを制御しているのです。
ただし、タイヤがロックするかしないかのぎりぎりでブレーキングするのはとても難しく、もしタイヤがロックしてしまった場合はほんの少しペダルを戻してあげてタイヤを回してあげないといけない等、練習が必要な方法です。
ドライバーが不慣れな場合この方法ではブレーキを戻しすぎてしっかり止まれなかったりすることもあります。
次にもっとも確実な方法であるブレーキを踏み続けることについて説明しましょう。
この方法はとにかくブレーキを踏み続けることです。
そうすれば最短ではないですが、確実に止まることができます。
ただし、高い速度からの急ブレーキの場合、タイヤをロックさせるとクルマが不安定になることがあります。
これは大変危険なため高い速度からの急ブレーキの場合、1度ほんの一瞬だけブレーキを戻してタイヤを回転させてあげることで不安定な状態を解消してあげることが重要です。
また、タイヤがロックしてしまうとハンドルを切っても車は曲がりません。
これはタイヤの能力をすべて減速に使ってしまっているからなのです。
そのため、急ブレーキの最中にハンドルによる緊急回避が必要になった場合は、ハンドルを切るタイミングでブレーキを一旦緩める操作が必要となります。
急ブレーキをしないで済むように運転ことがとても重要です。
しかし、いざ必要になった場合は躊躇わずにブレーキを踏むことがとても重要なのです。