ハイオクとレギュラーの違い、ご存知ですか?
パワーのある車にはハイオクと認識されている場合もありますが、実は間違っているのです。
現代の四輪車のエンジン(4ストロークエンジン)は吸気、圧縮、燃焼、排気の4つの工程から成り立っています。
また、ガソリンエンジンではスパークプラグで火花を飛ばすことでガソリンを燃やします。
そして、圧縮工程では空気とガソリンが混ざったものを圧縮します。
圧縮すると空気とガソリンの温度が上がります。
ある程度以上の温度になると、ガソリンが自然着火してしまうのです。
最終的に燃やすのですが、早い段階で燃えてしまうと火花で燃焼させた炎と、自然着火してしまった炎がぶつかり合い衝撃波が発生します。
これがノッキングの正体です。
その衝撃波がエンジンに悪さをするのです。
よく車がガクガクするのをノッキングと言う方もいますが、正確にはカリカリ、チリチリという音がノッキングです。
そこで、ハイオクガソリンが必要になります。
ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べて、自然着火がしにくいガソリンです。
なのでノッキングが抑えられます。
ではレギュラー車とハイオク車の違いは何かといえば、それはエンジンがどれくらい圧縮しているか、ということです。
圧縮比、というのがそれにあたります。
レギュラー車はハイオク車より圧縮比が高いです。
また、圧縮比が低くても、ターボなどの空気を送り込む装置が付いている場合にもハイオクが使われる場合があります。
圧縮比が高いと、その分エンジンのトルクが上がります。
そのため欧州車は馬力は低くても日本車よりトルクの値が高い場合が多いです。
ハイオクが指定されている場合、ハイオク向けにエンジン設計がされています。
レギュラーガソリンでも走れるように制御が工夫されている場合もありますが、あくまでハイオクガソリンが手に入らない場所での使用を目的とした応急処置です。
ハイオク指定の車にレギュラーガソリンを入れると性能なども低下するため、ハイオク指定の車にはハイオクガソリンを入れてあげたほうが良いでしょう。