クルマにとって重要なパーツであるタイヤ。
今回はタイヤの交換時期や点検するべきポイントについてお話していきます。
タイヤの重要性

“タイヤは命を乗せている”
これはブリヂストンがTVCMで使ったキャッチフレーズです。
“それだけタイヤは重要なんだ”というメッセージですが、事実タイヤはクルマにとってとても重要なものです。
ブレーキ性能もタイヤ次第
ブレーキを踏んだらクルマが止まるのはタイヤが仕事をしているからです。
車種によってはブレーキパッドを変えることでブレーキ性能が良くなる可能性もありますが、一番重要なのはタイヤです。
どれだけブレーキが効いても最終的にそれを伝えるのはタイヤだからです。
スポーツカーのブレーキ性能が良いのは基本設計が優れていることもありますが、実はタイヤに関してもより性能の高いものがつけられていることが多いからという理由もあります。
クルマがまっすぐ走れるのはタイヤのおかげ
雪道での事故はニュースなどで目にしますよね。
雪道が危険なのはタイヤの性能が発揮できないからなのです。
タイヤが性能を発揮してくれるからこそ、クルマは走ることができるのです。
タイヤを交換しないといけない理由
タイヤの溝の意味

タイヤの溝は路面とタイヤの間に入ってしまった水を排出するために存在します。
当然この溝が浅くなってしまえば排出できる水の量は減ってしまいます。
もし溝による水の排出が間に合わなくなってしまった場合、タイヤは水の上に浮いたような状態になってしまいます。(ハイドロプレーニング現象)
こうなってしまうと路面にある水が少なくなるか、クルマの速度が遅くなるまでそのタイヤは全く仕事ができません。
もし4つすべてのタイヤが水の上に浮いてしまったらクルマがまっすぐに進むことすら難しくなってしまうのです。
しかも、スピードが上がれば上がるほどタイヤは水の上に浮きやすくなっていきます。
法律で下限値というのが決められているほど溝は重要なのです。
タイヤは劣化で硬くなる
タイヤの表面はゴムでできています。
勿論材質は単純なゴムというわけではなく、省燃費かつしっかりとした性能を実現しようといろいろなメーカーが切磋琢磨しています。
ゴムは劣化すると硬くなります。
硬くなったタイヤは新品に比べると性能が落ちています。
日常では問題がなくても、路上では何が起こるかわかりません。
数十センチの停止距離の違いで事故を回避できるかが決まることもあります。
また、劣化することによって表面にヒビが発生することもあります。
これはタイヤとしてあまりよくない現象で場合によってはバーストする可能性もある事象です。
このようにタイヤは溝が残っていても使えなくなってしまう場合があります。
また、実は新品タイヤも製造から時間が経っている場合もあります。
この場合、製造されてから日が浅いものに比べると多少性能は落ちますが、実際にクルマに取り付けた状態よりも劣化の度合いは格段に少ないです。
タイヤの劣化は紫外線や走行時に受けた熱、内側の圧力による影響が大きいからです。
少なくともクルマに取り付けてから数年経ったタイヤよりも性能が良いことは確実です。
タイヤトラブルは高速道路で起きやすい

高速走行はタイヤにとっても過酷な状態です。
雨が降れば速度が高くなるにつれて排水性能が間に合わなくなる可能性が高まりますし、表面にひび割れがあればバーストの危険性も高まります。
しかも速度が高い為こうしたトラブルは大きな事故につながることがあります。
無事に止まれたとしても高速道路上での停止は追突事故の危険性が高い状態です。
こうしたトラブルを未然に防ぐという意味でもタイヤの適切な時期での交換は重要なのです。
タイヤはいつ変える?
溝
溝に関してはまず法律で1.6mm以上ない場合には公道を走行してはいけないことになっています。
この法律上の限界がわかりやすいように、タイヤの溝にはスリップサインという溝の底が1.6mm高くなった部分が存在します。
このスリップサインはあくまで限界値です。
タイヤの溝が減っていくと特に雨の高速道路などで滑りやすくなります。
具体的には雨天時のタイヤの性能は溝が4mmを切ったあたりから悪化していき、3ミリを切ると急激に悪化する特性があります。
タイヤの交換目安は大体4mm~3mmと言われる理由はこのあたりが関係しています。
法律上は1.6mmまで使用可能ですが、高速道路での安全性を考えたら3mmを目安に交換したほうが賢明です。
簡易的な検査方法としては100円玉を溝の部分に当てて、真横から見て1の字が見えたら溝は4mm以下です。
また、できればこのようなツールを使って溝の深さを管理しておいたほうが安心でしょう。
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表面の状態
タイヤが劣化をしていく過程で表面にひび割れが生じることがあります。
軽度のひび割れは即座に危険だというわけではないのですが、高速走行などでバースト(タイヤの破裂)の危険性もある状態です。
基本的にひび割れを見つけた場合、できれば交換したほうが良いでしょう。
交換する余裕がなかった場合でもタイヤ専門店などに行き点検してもらうことをオススメします。

また、ひび割れ以外にもタイヤ側面にコブのような膨らみがある場合にも交換の必要があります。
これは劣化によるものではなく、縁石などを乗り越えた際にタイヤの構造を破壊してしまったことが原因で発生します。
経過年数
タイヤの交換目安は4年~5年経過時といわれています。
ひび割れが生じていなければ構造上は問題ありませんが、タイヤの性能自体は確実に落ちています。
タイヤを購入してから4年~5年経ったらタイヤ専門店で必ず点検を行うことをオススメします。
また、10年経ったタイヤは必ず交換しましょう。
タイヤは早めの交換がオススメ
普段は意識しないタイヤ。
何かが起きてしまったら大事故につながりかねない重要なパーツです。
“タイヤは命を乗せている”
1,2年で交換する必要はありませんが、この言葉を常に意識してしっかりとした定期点検や早め早めの交換を心がけましょう。
タイヤを安く買うには?
安いのはネット通販
ネット通販は安く品ぞろえが良いことが魅力です。
確かに量販店などでもセール中を狙えば安く買えるタイミングが多々あります。
しかし、量販店のセールでは特定の銘柄のみが安くなるため選択肢が少ないのがデメリットです。
その点ネット通販では品ぞろえもよく、お得に買えることがポイントになります。
値段と品ぞろえのバランスで言えばネット通販で買うことが一番でしょう。
安さ以外にもメリットのあるネット通販
タイヤ専門店って入りにくい感じがないでしょうか?
オートバックスなどの量販店であれば入りやすいですが、小さなタイヤ専門店などはちょっと敷居が高く感じてしまう、そんな人も多いのではないかと。
私自身少し入りにくい感じもしましたし、実際入ってみたはいいけれど対応が悪くて嫌な思いをしたこともあります。
私の場合は対応が良いところを探すのに4店舗ほど回りました。
しかし、在庫がなかった為ホイールを一旦店舗において次の日に取りに行くという二度手間になってしまい更に時間を取られることに・・・
ネット通販では在庫に関してはHP上でわかるためそういった手間が少ないです。
さらに、購入者のレビューなどがあったり、価格に関しても比較しやすいのがメリットでしょう。
タイヤをネット通販で買うときの注意点
ネット通販でタイヤを買う際に注意したいのが、タイヤをホイールに取り付けてくれるお店を探さなければならないことです。
通販で買ったタイヤなどをタイヤ専門店などに持ち込むと基本的に嫌がられます。
私自身、夏タイヤを新品タイヤに交換するためにトランクにホイール付きの夏タイヤを積んで専門店に行ったところ開口一番”うちは持込は断っているから。”と断られたことがあります。
実際には持込ではなく新品タイヤをそのお店で購入して付け替えてもらおうとしていたのですが。。。
断られる理由として取り付け工賃だけでは利益が出ないからという理由があり、もし受けてもらえたとしても割り増し工賃を取られる場合も多いです。
最近では大手通販サイトなどでタイヤの付け替えに関してカバーしてくれるチケットを販売していますがチケットを買ってから専用サイトで店舗を指定しなくてはならないなど手順が複雑であまりオススメできません。
そこで登場するのがタイヤを専門に扱うネット通販サイトです。
タイヤをネット通販で買うなら・・・
タイヤの販売だけではなく、提携したタイヤ専門店やガソリンスタンドでタイヤの付け替えまでサポートしてくれるタイヤのネット通販を専門で行っているサイトがオススメです。
※ネット通販の場合、作業工賃などはタイヤ本体価格とは別に支払うことになります
シンプルなHPと充実した保証が特徴のタイヤの通販サイト。
すべてのタイヤに6か月間のパンク保証が付いていて、さらに追加料金を払うと24か月間のパンク保証を付けることができます。
商品自体も国内外のメジャーブランドのみを扱っていて非常に安心感の高いネット通販サイトになっていることが特徴です。
まとめ
タイヤはその重要さに反して、意外と見過ごされがちなクルマのパーツです。
何かが起きてしまえば大事故にもつながるタイヤ。
定期的に点検を心がけて、適切な交換時期を見極めましょう。