MT車に慣れていない頃は避けて通れないエンスト。
クルマへのダメージはあるのでしょうか?
エンストの正式名称
エンストはエンジンストールの略語です。
英語では “Engine Stall”となりますが、”Stall”のみでもエンジンストールという意味を持ちます。
エンストはなぜ起こるのか
エンストはMT車に乗っていると起こる可能性のある出来事ですが、AT車の場合にはクルマの不具合がない限り起こりません。
これは構造の違いが理由で、MT車の場合はエンジンとタイヤが物理的につながっていますが、AT車の場合にはエンジンとタイヤの間にオイルを使った機構が挟まっていたり(トルクコンバーターと呼ばれます)、クラッチを自動で制御していたりします。
そのため、MT車ではクラッチペダルを踏まずにタイヤの回転が止まればエンジンの回転も止まりますし、AT車ではタイヤの回転が止まってもエンジン回転は止まりません。
エンストはクルマに良くないのか
タイヤの回転が止まってしまったことによってエンジンが無理やり止められてしまう現象ですからクルマに良いことではありません。
エンストするときにはエンジンのパーツやクラッチに強い力がかかりますし、エンジンの燃焼状態も瞬間的に良くないものになっています。
とはいえ、エンストをしたからといって即故障するわけではないので安心してください。
1回1回のエンスト自体の影響は無視できるレベルでクルマの耐久性を極端に縮めるものではありません。
勿論、何百回何千回と蓄積していけばクラッチ板が壊れたり、エンジン内部が損傷したりする可能性はありますが、実際問題エンストよりも気にすべきことはあります。
MT車に慣れていけばエンストしなくなっていきますからあまり気にしないようにしましょう。
慣れていてもエンストする
私自身、もう7万キロほどMT車に乗っていますが時々エンストすることはあります。
コペンを買った時にはクラッチ操作感の違いから何度かエンストしましたし。
勿論、慣れるまでは1週間に1度はエンストしてましたが、それが原因で壊れるようなことはありませんでした。
MT車に乗っている方にはせっかくMT車に乗っているのですからエンストも恐れずに乗ってほしいと感じます。
慣れればエンストはしなくなりますし、坂道発進でもエンストの恐怖心は感じなくなりますから。