AT車でやってはいけないこと

楽に運転ができることが特徴のAT車ですが、やってはいけない操作というのも存在します。

 

 

AT車は簡単に壊れない

MT車の場合には操作を人間が行うがために操作によっては即故障につながることもあるのがデメリットです。

しかし、AT車の場合にはシフト操作をクルマ側で行ってくれる分、非常に壊れにくいトランスミッションになっています。

特に今時のAT車は電子制御されていることからAT車でさえ故障につながるような間違った操作は無視されるようにできています。

 

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乗り方によって寿命は変わる

AT車は簡単に壊れませんが、操作によっては寿命は変わってきます。

カーディーラーの人間ですら当たり前に行っているような操作でも、AT車にとってはとても危険な行為が存在します。

そういった操作を避けることでAT車はより壊れにくくなります。

 

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どんな操作がATに良くないのか

完全に止まる前にDレンジやRレンジに入れる

例えば、前進中に止まる前にRレンジにいれてしまうような操作です。

この操作はATにとってはとても負担が大きい操作で、最近のATでは速度が速いときにはシフト操作を受け付けないようになっているくらいです。

この操作が良くない理由は、シフト操作をしてから完全に停止してギアが入るまではAT内部の変速用クラッチが半クラッチ状態になるからです。

AT車の変速用クラッチはMT車のクラッチ板とは違い、摩耗が少ないことが前提となっているので半クラッチ状態を過度に使うのは寿命に大きな影響がでます。

また、半クラッチ状態になるということはその分発熱するということですからクラッチが焼けてしまう可能性があります。

先ほども書きましたが、最近のATでは基本的にクラッチが焼けてしまうような操作は受け付けないようになっているので、速度が速すぎる状態でシフト操作をしたら速度が落ちるまでNレンジに入った状態になります。

そうした制御はありますが、この操作を行えば摩耗が進むことは間違いありませんから避けるべきでしょう。

自動車業界の人間でも普通に行ってしまう操作なのでかなり一般的な操作になってしまっていますが・・・。

また、ツインクラッチ式ATやセミATを積んだ車両の場合にはシンクロやギア自体に負担をかけるのでしっかり止まってからシフトしたほうが良いです。

 

止まる前にPレンジに入れてしまう

一つ前の項目と似たようなことですが、ほんの少しでも動いた状態でPレンジに入れることは避けたほうが良いでしょう。

Pレンジはあくまで止まっているいるクルマを動かないようにする機構で、サイドブレーキのように動いているクルマを止めることもできる機構とは違います。

すぐに壊れることはありませんが、ATに多大な負荷をかける行為なので注意しましょう。

 

駐車するときにサイドブレーキを使わない

AT車はPレンジに入れておけば坂道でもクルマが動きだすことはありません。

そもそもPレンジはパーキングロックポールと呼ばれる爪を専用のギアにひっかけることでクルマが動きださないようにしています。

サイドブレーキをかけずにPレンジのみで駐車した場合、パーキングロックポールのみでクルマを停止させておくことになり、平地では問題にはなりませんが坂道では大きな負荷がかかります。

坂道でPレンジに入れてサイドブレーキをかけずに駐車したことのある方で、PレンジからDレンジにシフトするときに引っかかるような感触を感じたことがないでしょうか?

これはパーキングロックポールに負荷がかかっている証拠で、引っかかった分だけ徐々に摩耗していきます。

摩耗が進むと、Pレンジに入れているにもかかわらずクルマが動きだしてしまったりすることも。

そういった理由があるので、Pレンジだけではなくサイドブレーキを使うことも重要なのです。

また、駐車中に追突事故などに遭った場合にはPレンジのみだとクルマが動きだしてしまい、Pレンジとサイドブレーキを同時に使っていた場合に比べると止まりにくくなってしまうこともサイドブレーキを使うべき理由です。

 

輪留めにタイヤが引っかかった状態で駐車する

輪留めがある駐車場に駐車する際、輪留めにタイヤが当たった状態で止めてしまうことがあると思います。

そのままPレンジに入れてしまうと、坂道で止まった時と同じようにパーキングロックポールに負担がかかってしまいます。

これは輪留めにタイヤが当たった状態では軽く乗り上げたような状態になっている為で、坂道と同様にPレンジから抜けにくくなる原因です。

坂道と同様にサイドブレーキを使うことでこの現象は回避はできますが、かなりしっかりサイドブレーキをかけないといけないのと、タイヤにも負担がかかる行為なので一旦”Nにしてブレーキを緩めてから”Pレンジに入れてサイドブレーキをかけるようにするのが良いでしょう。

 

ギアが入る前にアクセルを踏んでしまう

AT車はその構造上、DレンジやRレンジにシフト操作をしてから実際にギアが切り替わるまで時間がかかります。

ギアがDレンジやRレンジに完全に切り替わる前にアクセルを踏み込んでしまうと、ツインクラッチ式ATやセミATを除いたAT車やCVT車の場合にはギアを切り替えるためのクラッチに負担がかかってしまいます。

ギアが完全に切り替わった際にはショックが伝わってくるので、必ずそれを待ってからアクセルを踏むようにしましょう。

ツインクラッチ式ATやセミAT車両の場合にはあまり意識しなくても良いでしょう。

また、Mモードなどを使った走行中のシフトチェンジはアクセルを踏んだままでも問題ありません。

 

アクセルを強く踏み込んだ状態でギアを切り替える

アクセルを強く踏み込んだ状態でギアを切り替えてしまうとそのパワーやエンジン回転数の高さによってトランスミッション内部のクラッチが損傷することがあります。

発進時にPレンジやNレンジに入れたまま間違ってアクセルを踏み込んでしまった時には、必ずエンジン回転数がアイドリング回転数まで下がったのを確認してからシフトをするようにしましょう。

現代のATではトランスミッションが壊れるほどエンジン回転数が高すぎる時にはシフト操作を受け付けないようになっていますが、ある程度のエンジン回転数までは受け付けてしまうため注意する必要があります。

一つ上の項目と同じようにMモードなどを使った走行中のシフトチェンジはアクセルを踏んだままで問題ありません。

 

まとめ

AT車にとって悪いこととは”ギアを切り替えてエンジンの力を伝える”というAT本来の仕事以外のことをトランスミッションにさせてしまうことです。

本来サイドブレーキが行うべき仕事であったり、前進中にRギアに入れてしまうような行為の場合には本来はブレーキが行う仕事をATにさせてしまっている状態です。

そうした本来の仕事以外のことをさせてしまうとATの寿命というのは縮みます。

そこまでシビアに考える必要はありませんが、ATが故障すると高額なので普段から心がけておくことは高い修理費を避ける上で大切なことです。

また、適切なメンテナンスもATやCVTを長持ちさせるためにはとても大切なことです。

ATやCVTの中には作動油(トランスミッションフルード)が満たされていますが、それらは走行によって劣化していきます。

基本的にメーカー指定の交換時期を守っていれば良いのですが、メーカー指定の交換時期を大幅に過ぎていたりするとディーラーでは受けてくれない場合があります。

これはトランスミッションフルードの交換によってもともと調子が悪かったATやCVTにとどめを刺してしまったりするリスクがあるからです。

とはいえ、ATやCVTは非常に繊細で交換そのものが故障の原因になることもあるくらいなので、安易に量販店に任せてしまうのも間違いだったりします。

出来ればATやCVTにも強い整備工場を知っていれば良いのですが、そうではない場合にはグーピットで探してみるのも良いと思います。

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