MT車を長持ちさせるためにはどうすればいい?

MT車は自分で操作できる分、長持ちするかどうかも操作次第のところがあります。

今回はMT車を労わる方法です。

 

MT車でパーツの寿命に関係する操作

基本的にMT車はすべての操作が長持ちするかどうかに関係してきます。

最も寿命に影響するのはクラッチ操作で、シフト操作に関してはすぐに影響がでることはないものの長期的には寿命が縮む操作というのが存在します。

また、シフトダウン操作や普段使うエンジン回転数などによってエンジン自体の寿命にかかわることも。

特にシフトダウン操作に関しては即座にエンジン故障につながる操作があるので注意が必要です。

 

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MT操作が寿命に影響するパーツ

クラッチ

これは一番良く言われるパーツだと思います。

基本的にクラッチ板は半クラッチ状態を使えば使うほど摩耗していくパーツです。

これを防ぐためには半クラッチを使う頻度を減らすしかありません。

街中を中心に運転している人はどうしても寿命は短くなってしまいますし、極端に長い半クラッチを使ったりアクセルを強く踏み込んだ状態で半クラッチをしなければ極端に寿命に影響することはありません。

ただし、半クラッチの頻度が多くクラッチ板の温度が上がっている状況では極端に摩耗しやすい状態になってしまいますので注意が必要です。

とはいえ、異臭がするほど温度が上がらなければそれほど大きな問題にはなりません。

クラッチ板で問題なのは半クラッチ操作を丁寧にしすぎてもクラッチ板の寿命を短くしてしまうことがある点です。

半クラッチを使うべき場面では適切に使いつつ、ショックが出ない程度にスパッと繋ぐことを意識すると良いでしょう。

また、クラッチ板を動かすためのパーツはクラッチペダルを踏んでいる間、エンジンと一緒に高速回転する部分に当たっているので、クラッチペダルを操作する間に徐々に摩耗していきます。

即座に壊れることはありませんが走行中や信号待ちなどでクラッチペダルに足を乗せたままにしていると寿命に影響します。

 

トランスミッション

MT車のシフトレバーはトランスミッションを直接操作しています。

FF車の場合にはケーブルを使ってエンジンルームにあるトランスミッションとシフトレバーを繋いでいますが、シフトレバーの動きをケーブルを使ってトランスミッションに間接的に伝えているだけなのでシフトレバーの動きはそのままトランスミッションに伝わっています。

その為、シフトレバーの操作もトランスミッションの寿命に影響します。

具体的にはシフトレバーを操作する速度や力、操作するタイミングやクラッチ操作の正確さなどです。

トランスミッションの寿命に関する部分ではギア同士の回転を合わせるシンクロメッシュ機構や、ギアを操作する機構などが操作によって摩耗していきます。

また、クラッチ操作のショックなどもギア自体の寿命に関係していて、異音の原因になったりすることもあります。

シフト操作時にギア鳴きなどをさせてしまった時にもギア関係のパーツが摩耗していきますし、クラッチ操作が不完全な状態でシフトレバーを操作してしまった際にもトランスミッション内部の摩耗は進んでいきます。

 

エンジン

シフト操作によってエンジン回転は変化していきますから、エンジンの寿命も変わってきます。

例えば、要らない時に高いエンジン回転数を維持すれば摩耗は進んでいきます。

基本的に即座に故障するようなことはありませんが、唯一シフトダウン操作は即座にエンジン故障につながる部分です。

シフトダウン操作をするとエンジン回転が高くなりますから、シフトダウン後のエンジン回転数がレッドゾーン(タコメーターの赤い部分)に入ってしまうとエンジンが壊れてしまいますから注意しましょう。

 

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MT車を長持ちさせるために注意すること

半クラッチは短く正確に

半クラッチを使う時には過度に使いすぎないように意識してください。

基本的にはショックが出ない程度に短めにスパっと繋ぐのが良いです。

また渋滞などの場面では頻繁な半クラッチ操作が必要となりますが、半クラッチの頻度が減るように意識しましょう。

アクセルを強く踏んだ状態で半クラッチを行うと摩耗しやすく発熱もひどいので注意しましょう。

軽い半クラッチ状態はクラッチジャダーの原因にもなるので、スパッと繋ぐことを意識するのも大切です。

 

シフトチェンジはクラッチを床まで踏む

シフトチェンジの際にはクラッチ板が完全に離れていることが大切です。

これはトランスミッションの寿命に影響することで、トランスミッションが故障すると高い修理費が待っているのでシフトチェンジするときにはクラッチペダルをしっかり踏むことを意識してください。

慣れてくると踏み込みが甘くなったりするので注意しましょう。

 

シフトダウンはエンジン回転が十分さがってから

エンジン回転が高すぎる状態でシフトダウンを行うとエンジン故障の原因です。

タコメーターのレッドゾーンに入らないようにすれば問題はありません。

 

ギアが入りにくい時には無理やり入れない

ギアが入りにくい時はギアの回転合わせるのに時間が必要なときです。

力任せに思い切りシフトノブを操作するようなことは避けたほうが良いでしょう。

シフトダウンの時にはある程度は力を入れないとシンクロに負担がかかってしまいますが、シフトアップの時にはそれほど力を入れなくてもギア同士の回転差は自然と埋まります。

 

シフト操作は丁寧に

Youtubeで動画なんかを見ているとレーシングドライバーが素早く的確にシフト操作をしていてかっこいいですよね。

サーキット走行のようにコンマ1秒を競う時には素早いシフト操作も大切です。

しかし、一般道でもそれほど素早いシフト操作は必要ありませんから、丁寧さを意識してください。

 

シフト操作は一定速度を意識する

シフト操作のコツはシフトノブを最後まで一定速度で動かすように意識することです。

速く動かすことだけを意識してしまうと力ずくでシフト操作することになり、ミッションを痛めたりシフトミスをしたりします。

一定速度で動かすことを意識することで一つ一つの動作を確実に行えるようになり、ミッションにも優しいです。

次のギアの入り口ではシンクロが仕事している時に若干動きが重たくなると思いますが、その時にも力ずくでシフト操作をするのではなく一定速度を意識することで強引なシフト操作をする可能性も減るでしょう。

 

 

クラッチを操作するとき以外はペダルから足を離す

走行中、クラッチペダルに足を乗せていると気づかないうちに半クラッチになってしまっていることがあります。

そうなると半クラッチの発熱によってクラッチ関係パーツが故障してしまうので、必要ないときにはペダルから足を離しておくことが大切です。

 

信号待ちではニュートラル

信号待ちでギアを入れてクラッチペダルを踏んだままにしているとレリーズベアリングというパーツが摩耗していきます。

即座に故障するわけではありませんが、異音の原因になるので信号待ちなど長い停車ではNに入れてクラッチペダルから足を離しておきましょう。

 

シフト操作時以外はシフトレバーから手を離す

シフトレバーはトランスミッションにつながっています。

走行中、必要ないときにシフトレバーに手を乗せているとトランスミッションのギアを入れ替えるパーツが摩耗していきます。

軽い力でもトランスミッション内部では大きな力になっていますから、シフト操作をする時以外はシフトノブから手を放しておくことが大切です。

 

クラッチ操作時のショックを減らす

クラッチ操作のショックは細かい部分に影響を与えます。

高いエンジン回転数で一気にクラッチを繋いだりしなければ即座に壊れることはありませんが、ショックが良くないことは間違いありません。

素早いシフト操作をしたいときなどはショックが出てしまうので仕方ないのですが、その分必要ないときにはショックを減らした操作を心がけましょう。

 

止まった状態でギアを入れるときにはクラッチペダルを踏んでから一瞬待つ

止まった状態でNからギアを入れる時にはエンジン回転に合わせてギア自体が回転しています。

現代のMT車はギア同士の回転を合わせてくれるシンクロメッシュ機構が付いているのですぐにシフト操作をしてもギアはすんなり入ります。

しかし、摩耗を減らすことを考えるとシンクロメッシュ機構に仕事をさせないことが大切なので、停止時にNからギアにシフトするときにはNでクラッチペダルを踏んだ状態で3秒程度待ってからギアの回転を止めてからシフト操作してあげるとシンクロメッシュに優しいです。

クルマの状態によっては完全にギアの回転が止まるとシフト操作がしにくくなることもあるので、その際には入りやすいタイミングを探すと良いでしょう。

そういった症状がある場合には普段クラッチを繋ぐときにスパッと繋ぐようにすると改善する可能性があります。

 

メンテナンスは適切に

トランスミッションはオイルで満たされています。

オイルはシンクロメッシュやギア自体などを良い状態に保つために大切なものです。

過剰に交換する必要はありませんが、指定交換時期までにはしっかり交換するようにしましょう。

指定交換時期は取り扱い説明書やメンテナンスノートなどに記載されています。

また、サーキット走行などクルマに厳しい走りをする場合にはもっと早いタイミングで交換が必要になります。

一部車種はクラッチ板を動かすためにケーブル(クラッチケーブル)を使用していることがあります。

ケーブルを使っている車種の場合にはクラッチ板の摩耗に合わせてクラッチ調整が必要になるので忘れないようにしましょう。

これを忘れると走行時に半クラッチ状態となり、クラッチ板が即座に故障する原因になります。

現代では前輪駆動の軽自動車などでクラッチケーブルが使われています。

 

ギアが入らないときにはすぐに整備工場に持っていく

停止時に1速ギアに入りにくいことはよくあることなのですが、3速以上のすべてのギアが硬くて入らない場合には故障の可能性が高いです。

ギアが入らないようなときには故障が他のパーツにも広がってしまうことがあるので、そういった症状があった時には必ず整備工場に持っていきましょう。

 

MT車を楽しく維持するために

MT車を労わるテクニックはたくさんあります。

しかし、そうしたテクニックはMT車の楽しさと引き換えに耐久性につながるものも多くあります。

せっかくのMT車ですから楽しさは大切ですよね。

耐久性が多少犠牲になっても即座に故障につながることでなければ重視しすぎないことも大切です。

今回書いたような長持ちさせるコツを意識しながらも、MT車を楽しみましょう。

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