MT車の難しいところはどこなのか

MT車は難しいといわれますよね。

具体的にどこが難しいのでしょうか?

 

動かすことが難しいMT車

AT車とMT車で一番違うところは、AT車ではアクセルペダルを踏むだけで動かすことができるのに対してMT車は動かすだけでもコツがいる部分です。

しかもAT車であればどんな操作をしても明らかに間違った操作さえしなければクルマのエンジンが止まったりすることはありません。

元々AT車自体が誰でも簡単に運転できるように作られたものなので、MT車よりも簡単なのは当然なんですね。

さて、そんなMT車ですが実際に運転しているとどこが難しく感じるのでしょうか?

 

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MT車の難しいところ

発進

MT車の最初のハードルですね。

MT車の発進を難しくしている原因は両足を使わないといけないというところでしょう。

つまり、動かすときにはクラッチペダルとアクセルペダルを同時に扱う必要があるので難しいんですね。

街中では信号が青になったのに合わせて発進しなくてはいけませんから精神的にも余裕がなくなりやすい操作です。

上り坂での発進はタイミングを間違うとクルマが後ろに動いてしまうので発進が一番難しい状況です。

 

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ギアチェンジ

MT車ではギアチェンジも自分でやる必要があります。

ギアチェンジは必要なパワーを考えながらその場で適切なギアを選ばなくてはいけません。

慣れるまではどのタイミングでどんなギアに入れれば良いのかわからずに迷うことも多いです。

また、交差点などではどのタイミングでシフトダウンすれば良いのかといったことも問題になりますし、安全確認なども必要ですから余計に大変な作業です。

 

周りに合わせて走る

街中を走るときにはある程度周りに合わせた運転が必要になります。

一番難しいのは周りのクルマが再び加速する瞬間です。

再び加速する場合、減速した後に行う場合が多いので加速前にシフトダウン操作が必要になるからです。

どのタイミングでシフト操作をするのか、どのギアに入れれば良いのか・・・そんな難しさがあります。

また、強く加速するときにもシフト操作のたびにアクセルペダルを戻さなくてはいけないのでタイミングなどが問題になるでしょう。

日本の場合は周りがAT車ばかりですから余計に難しくなってしまいます。

 

スムーズに走る

AT車の場合にはアクセルペダルを踏んでいればスムーズに加速してくれます。

しかし、MT車では運転手自身がスムーズに操作しなくてはなりません。

これは意外と難しく、MT車に慣れているドライバーでも出来ていないことがあります。

 

難しさを無くすには?

発進

発進が上手くできない原因の一つは焦りです。

急いで発進しなくてはいけない、信号に合わせなくちゃいけないといった精神的な焦りが慣れない発進をさらに難しくします。

ですから、慣れるまでは一つ一つの操作を確実に行うようにしましょう。

エンジン回転数をちょっと上げてゆっくりクラッチペダルをゆっくりと離せば軽自動車でもエンストせずに発進することができます。

この時、エンジン回転数にこだわりすぎないことも大切です。

低回転ではエンジン回転数を安定させるのはとても難しいからです。

発進時のエンジン回転数は1000回転~2000回転の間にあれば大丈夫です。

とはいえ2500回転以上で発進したりするのはクラッチ板が焼けてしまうことがあるので注意してください。

他にもアクセルを踏む量が一定になるように意識するのも大切です。

クラッチペダルの動きが一定でもアクセルペダルから足を離したりしてしまうとエンストの原因になるからです。

アクセル一定であればクルマの加速はクラッチペダルによってコントロールできますからクルマが素直に反応してくれます。

また、アクセルペダルを一定にするのが難しければ、発進時にはサイドブレーキをかけておいて発進が必要になる少し前からアクセルペダルに足を乗せてエンジン回転数を安定させておくのも良いでしょう。

そうすれば発進が必要になった段階でサイドブレーキを解除してクラッチペダルから足をゆっくり離すだけで発進ができます。

 

発進のコツ

  • 落ち着いて一つ一つの操作を確実にする。
  • エンジン回転数にこだわりすぎない。
  • アクセルペダル一定を意識する。
  • サイドブレーキを有効活用する。

 

ギアチェンジ

まずはシフトアップのコツですが、慣れるまではシフトアップしたあとにエンジン回転数が2000回転~3000回転の範囲にあるようにすれば大丈夫でしょう。

燃費は落ちますが、加速時にもクルマがしっかりと加速してくれます。

1速ギアはそこまで引っ張るとガクガクすることがあるのでもっと早い段階にシフトアップしても問題ありません。

そしてシフトダウンに関してですが、交差点や再び加速が必要になった場面のシフトダウンに関してはもうちょっとコツが必要です。

クルマによってギアが違うのでシフトダウンが必要なタイミングが違うんです。

シフトダウンするタイミングを調べるにはまずそれぞれのギアでエンジン回転数が1500回転になる速度を調べてください。

そして、それぞれのギアで1500回転の時の速度を下回ったら再び加速するときにはシフトダウンが必要になります。

例えば、3速ギアでエンジン回転数が1500回転の時の速度が時速30キロだったら、時速30キロを下回ったら2速ギアを使うようにします。

ただし、このシフトダウンではエンジン回転がそれなりに高くなります。

そのままクラッチペダルから足を離すとガクガクしたり強いエンジンブレーキがかかって危険です。

減速中はクラッチペダルを踏んだままにして、加速が必要になった時にアクセルペダルを軽く踏みつつ半クラッチでエンジン回転を合わせてあげるようにするとスムーズです。

ただし、1速へのシフトダウンに関しては停止時か停止寸前だけにしましょう。

 

ギアチェンジのコツ

  • シフトアップした後に2000回転~3000回転の間になるようにする。
  • 1速はもっと早いタイミングでもOK。
  • 加速が必要なときのシフトダウンはそれぞれのギアでエンジン回転数が1500回転以下になる速度を目安にする。
  • シフトダウンの時はクラッチペダルから足を離すときにアクセルペダルも軽く踏んでガクガクしないようにする。

 

周りに合わせて走る

できるだけ先の様子を見ながら運転することが大切です。

例えば、先の信号が赤から青に変わった時には再び加速しなくてはいけない可能性が高いですよね。

そんな時には事前に調べたシフトダウンが必要な速度を目安にシフトダウンして加速に備えましょう。

また、発進時にも歩行者用信号などを目安に青になるタイミングを予想するのも大切です。

心の準備もできますし、発進に出遅れることも少なくなります。

周りの流れが速くて強い加速が必要なときにはエンジン回転数が高くなってからシフトアップするほうがエンジンのパワーがでてしっかり加速できます。

強く加速するときにはシフトアップ時のアクセルペダルの戻し方も意識してください。

クラッチペダルを踏んだ時にアクセルペダルを戻すのが遅いとエンジン回転数が上がってしまいますし、逆に早いと一瞬エンジンブレーキがかかってガクガクとしたシフトアップになってしまいます。

クラッチペダルを踏んだ時にタコメーターの動きが一瞬その場で止まるようなシフトが理想です。

そして、シフトアップが終わってクラッチペダルから足を離すときにも同時にアクセルペダルをじわじわ踏むことが大切です。

そうすると多少エンジン回転数が違ってもアクセルペダルを踏んでいるのでガクガクしないからです。

 

周りに合わせて走るコツ

  • 先を読む。
  • 必要な場面では事前にシフトダウンをする。
  • 信号が青に変わるタイミングを予測する。
  • パワーが必要なときは高めのエンジン回転数を使う。
  • シフトアップもクラッチペダルとアクセルペダルの調和が大切。

 

スムーズに走る

MT車でスムーズに走るにはエンジン回転数を意識するようにしてください。

クラッチペダルから足を離すときにエンジン回転数が次のギアに合っていないとガクガクとしたギアチェンジになりがちです。

ぴったりと合わせる必要はありませんが、エンジン回転数の大きな違いはアクセルペダルの操作で合わせるようにしましょう。

また、MT車は運転手の操作がそのままクルマの動きになります。

例えば、アクセルペダルから足を離すときに素早く離すとガクンとしたフィーリングになります。

踏む方向は勿論、離す方向でもスムーズさを意識して操作すると運転が劇的に変わります。

 

スムーズに走るコツ

  • シフトチェンジの時にエンジン回転数を意識する
  • ペダルは踏むときだけじゃなく離すときにも意識する。

 

MT車は難しいからこそ面白い

MT車はAT車よりも難しいところがたくさんあります。

ですが、難しいからこそ楽しいのがMT車なんですね。

AT車に比べるとMT車はハンドルやアクセル、ブレーキに加えてシフトノブや倉知の操作が加わることで街中でも飽きない楽しさがあります。

つまり、普通に走るだけでとても楽しいんですね。

難しさを乗りこえればAT車にはない楽しさがありますから、ぜひMT車に挑戦して欲しいと思います。

 

 

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