コペンに乗って5000kmほど乗って感じた弱点についてです。
馬力は軽規格だから変わらないけれど…
コペンは軽自動車なので64馬力と他の軽ターボ車と変わりません。
前車アルトワークスもそうでしたし、その前に乗っていたミラジーノ(ターボ)も同じでした。
ただ、その3車はトルクに関しては差が大きかったです。
コペンのトルクが低い
コペンのエンジン、アルトワークスやミラジーノと比べてもトルクが低いんです。
アルトワークスと比べると8N・mも低いんです。
と数字で書くと大したことなく感じるかもしれませんが、トルクの出方による差は結構大きいです。
HKSスポーツマフラーが付いていることも影響しているとおもいますが、最大トルクが発生する回転を大幅に超えてもアルトワークスとはトルクの差を感じるのでエンジンの特性によるものでしょう。
コペンは重い
そもそも軽量なアルトワークスとオープンカーであるコペンを比べるのが間違いですが、アルトワークスと比べてしまうとコペンは200キロ近く重いので発進からの軽さは全く違います。
これに関してはアルトワークスが異常で、コペンも決して極端に重いわけではないんですが200キロ近い差というのは大きくでますね。
ただ、コペンが重いのがダメかと言われると別にそんなことはないと思います。
アルトワークスは軽いですが重心が高すぎて足の硬さの割にロールしますし、逆にコペンは重いけど全高が低くて重心も低いので足が硬くなくても走りがしっかりしています。
重いと言っても致命的に重いわけではないので走りは良いです。
コペンはエンジンを回さないとダメ
コペンはターボエンジンですから、最大トルク自体も比較的低めにはなっています。(最新のダウンサイジングターボには全くかないませんが)
ただ、トルクの立ち上がりが早くてもトルク自体が足りていないので街中ではギア選択を失敗すると全く加速がついてきません(汗
最大トルクのポイントを大きく超えて、4500とか5000回転くらいまで回さないとパワーがついてこないんですね。
低速トルクが低い代わりにターボのブーストが立ち上がると一気に加速して・・・という盛り上がりもコペンにはないので淡々と加速していくようなちょっと無機質なフィーリングとも言えます。
トルクの谷はない
アルトワークスは5500回転くらいでトルクの谷があって明確に加速が鈍ったのと、高回転まで回すとただエンジンが回っているだけというイメージで回すだけ無駄な印象もありました。
それに比べるとコペンではトルクの谷を感じることはなくそれなりにトルクがある状態でエンジンが回っていくので、エンジンが惰性で回っているようなスカスカなフィーリングはありません。
ギア比がヤバイ
街中でゆっくり走っていると忙しすぎず快適なギア比ですが、加速するときにはあんまり良くないです。
4500回転とか5000回転まで回さないとパワーが付いてこないので、高速道路ETCゲートから合流するシーンでもパワー不足を感じます。
ギア比が合わないので、ETCゲートから加速するようなシーンでは十分なパワーがないんですね。
2速ギアでは50km/hくらいにならないとパワーが出ないので大体パワーが足りないです。
30km/h以下から加速するならダブルクラッチ使って1速ギアまでシフトダウンしないと気持ちの良い加速にはならないんでしょうね。
その分、息の長い加速になるので音自体は楽しめると思います。
特にHKSスポーツマフラーは3000回転付近の音も良いので悪くはないですが、ちょっと物足りない感じもありますね。
ある意味スポーツできる
低回転のトルクが大きいエンジンというのは街中で快適で、加速に関しても低回転からグイグイ進みますからエンジンのパワーというのをあまり意識する必要がないんですよね。
前車アルトワークスはまさにこれで、3000回転以上回ってれば別にシフトダウンする必要性も感じないですし、逆にレブリミットまで回す必要性も感じないようなクルマでした。
それに比べるとコペンはエンジンを適切な回転数に保たなくてはいけないので、シフトダウンのタイミングとかいろいろ重要なんです。
MT車でATのように同じギアに入れっぱなしで加速したい人にとっては面倒で楽しくないクルマに感じるかもしれませんが、エンジンをきちっと操りたい人にはとても楽しいクルマだと思います。
個人的には良いスポーツカーだと思います。
軽自動車には64PS規制があるのでトルクがあるクルマは高回転でトルクを落とさなくてはいけないですから、高回転の伸びを考えるとコペンというクルマには悪くない特性だと思います。
ただ、別にコペンの専用エンジンというわけではないですから、このエンジンを他の市販車に積んでいるとなるとちょっと心配になるレベルだと思います・・・。