素早いギアチェンジのコツ

マニュアル車に乗っていると素早いギアチェンジ、したくなりますよね。

 

素早いギアチェンジのコツ

クラッチを素早く切る

素早いギアチェンジをするときにはシフト操作自体も素早く行うことになります。

そんな時にいつも通りにクラッチペダルを操作していると、半クラッチ状態でシフトレバーを操作してしまうことがあります。

半クラッチ状態でギアチェンジをしてしまうとMT本体に大きな悪影響があるので注意しましょう。

次のギアに動かす前にクラッチペダルをしっかり踏み切っていることが大切です。

 

スポンサーリンク

力を入れるのは良くない

素早いギアチェンジというと力いっぱいシフトノブを引っ張らなくてはいけないと考える方もいるかもしれません。

しかし、基本的にギアチェンジは力を入れすぎてはダメです。

ギアチェンジを失敗する元になりますし、MT本体にも悪影響が出ることも。

勿論ある程度の力は必要なのでギアがスムーズに入るレベルに抑えておくのが大切です。

少なくとも力いっぱい引っ張る必要はないでしょう。

 

クラッチが切れたらすぐにギアチェンジを開始する

普段のシフト操作ではクラッチペダルを踏み込んでからシフトノブを動かしていると思います。

素早いギアチェンジでは踏み込んでからシフトノブを動かすまでの時間を最小にするのが大切です。

これは意外と効果が大きく、一番簡単にギアチェンジの時間を短くすることができます。

ただし、シフトノブを動かすのはちゃんとクラッチが切れる位置までクラッチペダルを踏み込んでからです。

 

ギアチェンジが終わったらすぐにクラッチを繋ぐ

素早いギアチェンジではギアチェンジが終わった後にクラッチを繋ぐまでの時間も重要です。

意外とここが難しく、クラッチを繋ぐタイミングが早いとギア鳴きを起こしたりギアが入らない原因になりますし、遅いとギアチェンジに時間がかかります。

ここでミスするとMT本体の寿命を縮めますから、基本的にはミスをしない範囲でクラッチペダルを戻してくるタイミングを早めると良いでしょう。

ちなみに思い切り力を入れてシフトノブを動かしているとまだギアが入っていないのにクラッチを繋いでしまうことが多くなります。

 

次のギアに確実に動かす

素早いギアチェンジをしているとシフトノブの動かし方が甘くなることがあります。

特に2速から3速や4速から5速などはシフトアップのつもりが間違えてシフトダウンしてしまう可能性の高い場面です。

あまり力を入れていなければギアに入らないので気づきますが、力いっぱいシフトノブを動かしているとギアが入ってしまってエンジンを壊す原因にもなります。

シフト操作の力をほどほどにするべき理由の一つですね。

また、急ぐとどうしても手の動きが雑になってしまうこともあります。

例えば2速から3速に入れるつもりが手の動かし方が甘くて1速ギアの方向に押してしまうこともあるんですね。

慣れれば大丈夫ですが、慣れるまでは確実に操作するように心がけるのも大切です。

 

クラッチを繋ぐときは丁寧に

素早いギアチェンジをした時にはエンジン回転数が下がる前にクラッチを繋ぐことになります。

つまり、エンジン回転数の差をクラッチで合わせるんですね。

そんな時に注意したいのがクラッチを繋いだ時のショックです。

エンジン回転数の差がある状態でクラッチペダルを戻してクラッチを繋ぐことになるので、回転数の差の分だけショックが発生することがあります。

クラッチ板の状態やクラッチの強さなどにもよりますが、場合によっては非常に強い衝撃が発生してしまうことも。

そういった衝撃はクラッチ板やMT本体、エンジンなどに対してもあまり良いものではありません。

素早いギアチェンジでクラッチを繋ぐときには一瞬で良いので半クラッチの時間を作ってあげるとクルマに優しい運転になります。

 

アクセルペダルを早く踏みすぎない

素早いギアチェンジの時には一瞬でも早いタイミングでアクセルペダルを踏みたくなってしまいます。

しかし、アクセルペダルを踏むタイミングが早すぎると空ぶかし状態になってエンジン回転数が上がってしまいます。

そうするとギアチェンジを終えてクラッチを繋いだ時にクラッチ板に大きな負担がかかってしまうんです。

クラッチ板の発熱の原因になりますから、クラッチペダルと上手くタイミングを合わせてエンジン回転数が上がらないようにギアチェンジしましょう。

基本的にはクラッチペダルを先に戻しはじめてからアクセルペダルを踏み始めるイメージです。

 

スポンサーリンク

練習は丁寧に

素早いギアチェンジはクルマ自体を傷めやすい行為の一つです。

とはいえ、せっかくマニュアル車に乗っているんですからいろいろな技術をマスターしたいですよね。

クルマを傷めないためにも素早いギアチェンジを練習するときにはできるだけ丁寧に少しずつギアチェンジを早くしていくのが大切です。

また、素早いギアチェンジは全開加速だけではなく普段のゆっくりした加速の中でも練習することができます。

ギアチェンジの時に力さえ入れすぎなければMT本体の摩耗はそれほど進みませんから、日常の中でも練習すると良いでしょう。

その際には丁寧にギアチェンジを行うことを忘れないようにしましょう。

 

ギアが入りにくいときには普段のギアチェンジのタイミングを変えてみる

実はMT本体の調子が悪いと素早いギアチェンジができないことがあるんです。

ガリガリというギア鳴きなどの症状がなくてもギアに入れた状態からNに動かすときに引っかかり感があったり、ギアに入れる時に引っかかる感じがある時にはMT本体の調子が悪い可能性があります。

そんな時には普段走っている時のギアチェンジのタイミングを変えてみると改善するかもしれません。

走行中にはエンジンからの振動がMT本体に絶えず伝わっているんです。

そうした振動がMT内部のパーツに伝わって、変な癖を付けてしまいます。

そうするとシフトノブを動かしたときに引っかかり感や変な重さを感じるようになります。

シンクロ自体にも変な癖がついてしまうのでギアチェンジに時間がかかったり、最悪の場合にはギア鳴きが起きることも。

それを防ぐためには普段のギアチェンジをもっと遅いタイミングにして高めのエンジン回転数で走ることが必要です。

特に加速時にはしっかりとエンジンを回してできれば2500回転以下にならないようにギアチェンジをすると良いでしょう。

また、一定速度で走っている時にも少し高めのエンジン回転数を維持して走ることを心がけてください。

目安はクルマの設計によって異なるので、シフトノブを動かすときの力加減などを見つつ、ちょっとずつエンジン回転数を上げていくのが良いと思います。

コペンの場合には3速ギアで2200回転以上、4速・5速ギアで2500回転以上で走らないとギアの入りが悪くなります。

シフトノブがスムーズに動くようになると素早いギアチェンジももっと簡単にできるようになると思います。

ギアチェンジとギアの入りやすさについてはこちらの記事がオススメです。

スポンサーリンク