坂道としてはあまりきつくないけれど、ブレーキペダルから足を離すと下がってしまう。
そんな緩い坂道からマニュアル車を坂道発進させるときのコツについてです。
緩い坂道で大切なのは半クラッチ
サイドブレーキを引くほどではないけれど、ブレーキペダルから足を離すとクルマが動いてしまう。
そんな微妙な坂道って日常で結構ありますよね。
そんな時には半クラッチを上手く使いましょう。
緩い坂道であれば半クラッチ状態にするだけでクルマの動きを抑えることができます。
軽ターボ車のように低回転のパワーが少なめのクルマでも緩い坂道であれば半クラッチだけで動きを抑えるのは可能です。
緩い坂道でクルマの動きを抑える時のコツ
発進前に半クラッチにする
ブレーキペダルから足を離すとその瞬間クルマは動き始めてしまいます。
慣れてくるとブレーキペダルから足を離しながら同時に半クラッチ状態を作ることもできます。
慣れていないうちは発進前に半クラッチ状態を作ってからブレーキを解除したほうがエンストしにくいでしょう。
半クラッチ状態を長くしすぎない
長い時間半クラッチ状態にしすぎるとクラッチ板の温度が上がってクラッチ焼けの原因になることも。
また、クラッチ板の当たり始めの部分(=半クラッチの始まりの部分)を使いすぎるとクラッチジャダーの原因になることがあります。
出来れば半クラッチ状態にしてから数秒以内に発進するのが理想です。
とはいえ、10秒程度であれば半クラッチ状態のままでそれほど大きな影響にはなりません。
クラッチペダルを戻しすぎない
クラッチペダルを戻しすぎてしまうとエンジンに負担がかかりすぎてしまいます。
ノッキングや大きなエンジンの振動などクルマに良くないことが起きますから、あまり戻しすぎないように注意しましょう。
目安はエンジン回転が大きく下がらないギリギリを狙うようにしましょう。
サイドブレーキを使うのをためらわない
緩い坂道でサイドブレーキを使うのはちょっとカッコ悪く感じるかもしれません。
ですが、慣れるまではサイドブレーキを使ってしまって良いと思います。
サイドブレーキを使わない坂道発進というのは普通の発進の延長線上にあります。
つまり、普通の発進が問題なくできるようになれば坂道発進も大分楽になりますから、慣れないうちはサイドブレーキを使ってまずは怖くない坂道発進ができるようにしましょう。
まずはMT車の運転に苦手意識を持たないのが大切です。
半クラッチが始まる位置を覚えることが大切
MT車の運転では半クラッチが始まる位置(=クラッチのミートポイント)がとても大切です。
半クラッチが始まる位置を覚えればエンストする機会もかなり減りますし、MT車をスムーズに運転するのに役に立ちます。
クラッチのミートポイントについてはこちらの記事がオススメです。