MT車でシフトショックを出さないコツ

マニュアル車を運転しているときにシフトショックを出さないコツについて書いていきます。

シフトショックの原因

MT車を運転している時にシフトショックを出してしまう時はエンジン回転数がずれていることが原因です。

一定速度で走っている時にはギアごとにエンジン回転数も決まってきます。

次のギアに入れてクラッチペダルから足を離したときに次のギアに合わせたエンジン回転数になっていないとガクンとしたショックが出てしまうんです。

それがシフトショックの正体です。

逆に言うとエンジン回転数さえ合っていればクラッチペダルから足を一気に離してもシフトショックはでないんです。

 

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シフトショックを出さないコツ

  • エンジン回転数を意識する
  • ギアチェンジ後のクルマの動きに注意する
  • 一瞬だけ半クラッチ状態を作る

 

エンジン回転数を意識する

シフトショックを出さないためにまずはエンジン回転数を意識することが大切です。

ギアチェンジの度にエンジン回転数を意識しているとエンジン回転数がどれくらい変化するのか感覚的に覚えることができるからです。

ちなみにギアチェンジでエンジン回転数が変化する比率というのはギアごとに決まってきます。

つまり、例えば1速から2速ギアにギアチェンジする時にはエンジン回転数に関わらず必ず同じ比率で変化してくるんです。

ここで大切なのはエンジン回転数の変化量ではなく比率が一緒という点です。

低いエンジン回転数でギアチェンジした時には回転数が変化する量は少ないですし、高いエンジン回転数でギアチェンジした時には回転数が変化する量自体は多くなりますが比率は一定です。

比率が一定なので”このタイミングでギアチェンジしたらエンジン回転数はこれくらい”というのがある程度予測できます。

どう覚えるかというのはとても難しいところで、ギアごとにエンジン回転数を覚えるというよりもエンジン回転数がどれくらい変化するかというところを感覚的に覚えるのが良いと思います。

エンジン回転数の変化を意識していれば自然とわかるようになってきます。

 

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ギアチェンジ後のクルマの動きに注意する

シフトショックが出る時にはエンジン回転数が高すぎる場合と、エンジン回転数が低すぎる場合があります。

実はエンジン回転数が高すぎる場合と低すぎる場合でショックの出方が違うんです。

エンジン回転数が高すぎる場合には加速する方向にガクンとショックが出ますし、エンジン回転数が低すぎるとブレーキをかけたように減速方向にガクンとショックが出ます。

シフトショックが出た時には加速と減速、どっち方向にショックが出たのか観察することでエンジン回転数が低すぎるのか高すぎるのか判断できます。

 

加速するようにショックが出た時

加速するようにショックが出てしまった時には一瞬だけ半クラッチを使って回転数を合わせてあげるか、クラッチを繋ぐ前にワンテンポ待つようにします。

半クラッチを使った場合にはショックの出方を軽くしてくれますし、クラッチを繋ぐ前にワンテンポ待つようにするとエンジン回転数が低くなるのを待ってからクラッチを繋ぐことになるからです。

半クラッチを使う場合に注意しなくてはいけないのは半クラッチの最中にアクセルペダルを強く踏み込まないことです。

半クラッチの時にアクセルペダルを強く踏みこんでしまうと半クラッチが長くなってしまいクラッチ摩耗の原因になります。

タイミング良く軽く踏みこむことでクラッチが繋がった瞬間のショックを無くすことができますが、強く踏みこまないように注意しましょう。

 

減速するようにショックが出た時

減速するようにショックが出てしまう場合にはクラッチを繋ぐ前にアクセルペダルを一瞬だけ軽く踏みこんでエンジン回転数を高くしてからクラッチを繋ぐようにすると良いでしょう。

エンジン回転数が落ちる前にギアチェンジしてしまえば良いのでギアチェンジそのものを早くするという手もあるのですが、ギアチェンジに時間がかかってしまった時に対応できません。

できればアクセルペダルを使って合わせる方法を考えたほうが良いでしょう。

クラッチを繋ぐ前に一瞬だけアクセルペダルを踏み込むとエンジン回転数がすこしだけ上がるので回転数の差が減ってシフトショックを減らすことができます。

ただし、クラッチペダルを戻す前に必ずアクセルペダルを戻すようにしてください。

アクセルペダルを踏みながらクラッチペダルを戻してクラッチを繋ぎ始めてしまうとギアが入りにくくなってしまうことがあるからです。

アクセルペダルを踏み始めるのはクラッチが完全に繋がったタイミングに合わせるようにすると良いでしょう。

 

一瞬だけ半クラッチ状態を作る

感覚的にエンジン回転数が次のギアに合っていないと感じた時にはクラッチペダルから足を離すタイミングで一瞬だけ半クラッチ状態を作ってあげるのも一つの手です。

一瞬だけ半クラッチ状態にすることでショックを軽くすることができるんですね。

クラッチ板は多少摩耗しますが、アクセルペダルを強く踏みこまなければ大きな摩耗にはならないので気にしなくても大丈夫でしょう。

半クラッチを使うとエンジン回転数が低すぎる場合でも高すぎる場合でも使うことができるのである意味簡単なんですね。

簡単ですが、クラッチを摩耗させますしエンジン回転数を合わせたほうがスムーズに走れるのであくまで最後の手段として考えておいたほうが良いと思います。

ただし、クラッチ板の状態によってはエンジン回転数をほぼ完璧に合わせてもショックが出る場合もあります。

その時には半クラッチ状態を一瞬だけ作ることでショックを完璧に回避することが可能です。

とはいえ、純正クラッチでほぼ完璧にエンジン回転数を合わせてもショックが出る時にはクラッチの状態が悪いこともあるので次に説明する発進時のクラッチ操作を見直してみることも大切です。

 

エンジン回転数を少しだけ高くするのもアリ

ギアチェンジの時にはエンジン回転数が低くなりすぎている状態より、エンジン回転数が高すぎる状態のほうがシフトショックが小さくなります。

エンジン回転数が高すぎる状態ではエンジンブレーキによってエンジン回転数が落ちやすくなっているからです。

エンジン回転数が高すぎる状態のほうがシフトショックが小さくなるのでギアチェンジの時にはエンジン回転数がすこしだけ高い状態でクラッチを繋いでしまうのも一つの手です。

回転差が十分小さければエンジン回転数を完璧に合わせなくてもシフトショックがでることはあまりないからです。

 

素早いシフトアップでは回転差は無視する

完璧に合わせるのは理想ですが、シフトアップの時にはエンジン回転数が落ちるのを待っていると時間がかかりすぎてしまいます。

そこで、素早いギアチェンジをする時にはエンジン回転数が高すぎる状態でそのままクラッチを繋いでしまえば素早くギアチェンジをすることができます。

タイミング良くアクセルペダルを踏み込めば半クラッチ状態も短時間なのでクラッチの摩耗を心配する必要はないでしょう。

ただし、クラッチを繋ぐときにドンという衝撃があるようなギアチェンジはあまり頻繁にしないほうがクルマに優しい運転になります。

ドンという衝撃が出る時には少しゆっくりクラッチペダルを戻してあげるとクルマに優しくなります。

また、バキっという乾いた音がでるようなギアチェンジは絶対に避けましょう。

クラッチやMT本体にすごく負担をかけるからです。

他にもクラッチを戻し始めるよりも先にアクセルペダルを踏むことも避けたほうが良いでしょう。

普段のギアチェンジと同じようにギアが入りにくくなる原因だからです。

 

半クラッチは最小限にすることが大切

ギアチェンジの時には半クラッチをできるだけ使わないようにすることも大切です。

発進時には半クラッチを使うことは避けられませんが、ギアチェンジでは半クラッチを使わずに走ることができますからクラッチ板を減らさないためにもギアチェンジでは半クラッチを使わないようにしましょう。

シフトショックが出てしまう時に半クラッチを使うのは仕方ありませんが、頻度を減らすことが大切です。

とはいえ、シフトショックが出てしまう状態というのもクルマには良くないのでシフトショックが出ない範囲で半クラッチを減らすようにすると良いでしょう。

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