高速道路で運転する際の注意点についてです。
高速道路を運転するときの注意点
高速道路を運転するときには安全に走るために急ハンドルを切らないこと、それから周りのクルマに気を配ることが大切です。
速度が速くなった時にはハンドル操作に対してクルマが大きく反応するので、高速道路を走っている時に急ハンドルを切るとクルマが大きく動いて不安定になりやすくなってしまうんです。
また、高速道路には追い越し車線が存在します。
制限速度や走行速度が違うクルマ同士が快適に走るために作られているのが追い越し車線です。
追い越し車線ではお互いにスムーズに走れるように周りに気を配りながらも走ることが必要になってきます。
後ろのクルマとの距離、速度差などを考えて相手に負担をかけない追い越しを心がけてください。
また、合流時などで大型トラックを見かけたら右車線に移ったりして合流しやすくしてあげることも大切です。
大型トラックは車体が長く、加速もあまりよくないことから合流がとても大変なんですね。
それぞれにそれぞれの事情があるのですから、お互い気持ちよく走れることを重視しましょう。
高速道路を走るときにやってはいけないこと
- ハンドルを大きく動かす
- ハンドルを切っている時にブレーキを踏む
- 車間距離を詰める
- 追い越し車線を走り続ける
- 加速が不十分な状態で合流する
- 加速と減速を繰り返す
- 渋滞の最後尾で止まる
- 真ん中の車線でゆっくり走る
ハンドルを大きく動かす
高速道路でハンドルを大きく動かすとクルマの後ろ側が滑りやすくなってしまうことがあります。
ハンドルを切るとまずクルマの前側が動き始めますが、クルマの後ろ側は少し遅れて付いてきます。
そのまま一定のハンドル操作量で切り続ける分には不安定にはなりませんが、ハンドルを急激に戻したり、急激に反対側に切り込んだりするとクルマの後ろ側が付いていけなくなって不安定になってしまうんです。
ハンドルを大きく動かすことは車種によっては横転の危険性もあるのでとても危険な行為です。
ハンドルを切っている時にブレーキを踏む
ブレーキをかけている時にはクルマの後ろが軽くなってしまうので不安定になりやすくなっています。
ブレーキをかけながらハンドルを切ったり、ハンドルを切っている最中にブレーキを踏んだりするとクルマの後ろ側が滑る原因です。
晴れている時であれば滑ることはあまりありませんが、雨が降って路面が水で濡れている時には滑る可能性が高くなってきます。
路面が濡れていたり、カーブの途中に鉄板やマンホールがある時、タイヤが古くなっている時には注意したほうがよいでしょう。
とはいえ、下り坂にあるカーブなどどうしてもブレーキを踏まなければいけない場面もあります。
そうした場面ではカーブに入る前にしっかりと速度を落として、丁寧なハンドル操作を心がけると良いでしょう。
車間距離を詰める
高速道路では車間距離が特に重要です。
高速道路は長距離の運転で注意力が落ちやすく、前のクルマの急激な減速に気づくのが遅れてしまうことがあります。
一般道よりも大きな事故につながりやすく、一度事故が起きると他のクルマが追突するなど二次災害が起きることもあり事故がさらに大きくなる可能性も大きくなってしまいます。
また、落下物を避ける時にも車間距離は重要です。
前にクルマが居る時には前のクルマが避けた瞬間(もしくは落下物に衝突した瞬間)に初めて落下物を発見することができます。
もし車間距離が短いと落下物を避ける時間も短くなってしまいます。
車間距離を十分にとっていれば落下物があっても避ける時間を取ることができる可能性が高くなるんですね。
追い越し車線を走り続ける
高速道路で追い越し車線を走り続けることは違反です。
マナー的な面でも追い越し車線を走り続けることはよくありません。
例え制限速度で走っていてもそれは自分のクルマのメーター基準です。
自動車のメーターというのは必ず誤差が作られていて、誤差はクルマによって違います。
自分のクルマの100km/hは他のクルマの95km/hだったりするんですね。
また、速度を常に一定で走れている方は意外と少ないです。
つまり一瞬100km/hで走っているけれども数秒経つと90km/hで走ってしまっていることがあるんですね。
そうすると後ろのクルマは頻繁に速度の調整をしなくてはいけないので後ろのクルマをイラつかせる原因にもなります。
ドライバーそれぞれに事情がありますから、走行車線に戻れるタイミングがあったら一旦走行車線に戻って後ろのクルマに道を譲るようにしましょう。
加速が不十分な状態で合流する
合流するときにはしっかりと加速をしてから本線に入るようにしましょう。
加速が不十分な状態で合流してしまうと本線上のクルマにブレーキを踏ませる原因になるからです。
相手のクルマはブレーキを踏んでから加速しなおすことになるので燃費が悪くなりますしブレーキも減ります。
気分的にも良くないでしょう。
渋滞の原因になることもあるのでしっかりと加速することが大切です。
日本の高速道路は合流車線が非常に長く造られているのでアクセルペダルをしっかり踏み込めば加速が間に合わないことはまずありません。
相手の流れに合わせるか、制限速度までしっかりと加速してから合流することが大切です。
加速と減速を繰り返す
高速道路を走っている時には風などの抵抗によって速度が落ちやすくなっています。
一瞬気を抜くだけですぐに速度が落ちてしまうんです。
100km/hで走っているつもりでも実は80km/h~100km/hを行ったり来たりしているなんていうこともあります。
燃費も悪くなりますし、加減速の多い運転は渋滞を引き起こす原因になるので避けるようにしましょう。
特に追い越し時には追い越しに時間がかかってしまうので目標の速度を維持することを意識してください。
また、他車に追い越されている時に加速してしまうと相手が上手く追い越しできなくなってしまうので追い越される時にも一定速度を維持して運転するとスムーズです。
渋滞の最後尾で止まる
渋滞になったときにはできるだけ最後尾で止まらないようにしましょう。
最後尾で止まってしまうと追突される危険性が高くなってしまうからです。
前方に渋滞を発見したらハザードランプを点灯させて手前から徐々に減速するようにします。
そうすれば後ろのクルマが渋滞に気づく時間を取ることができますし、減速している時に後ろのクルマが追い付いてくるので最後尾で止まることはありません。
減速時間が長くなるので後ろのクルマがぼーっとしててもぶつかる前に気づくことができる可能性が高くなります。
真ん中の車線でゆっくり走る
3車線以上ある高速道路では一番左側の車線も有効活用しましょう。
真ん中の車線でゆっくり走っているとトラックが追い越しのために追い越し車線を走らなくちゃいけなかったり、追い越し車線のクルマが走行車線に戻りにくくなってしまうので渋滞の原因になるからです。
周りにクルマが一台もいない状況であれば動物などが飛び出してきてもブレーキを踏む時間が取れるので真ん中の車線を走ることも悪いことではありません。
しかし、後ろから自分より速いクルマが走ってきたり追い越し車線が混雑している時には一番左側の車線も使うことを考えましょう。
高速道路では周りをよく見ることが大切
高速道路では周りのクルマや路面状況、渋滞の有無など自車の周りを良く観察することが大切です。
高速道路の事故は悲惨になりがちですから事故に遭わないためにはまず、危険な状況を作らないことが大切だからです。
また、他車に敬意をもってお互いが運転しやすくなるように動くことも大切です。
常に周りをよく見て運転することは上手な運転への第一歩なんですね。