今回はマニュアル車のテクニックの一つ、ブリッピングシフトダウンのコツについてです。
ブリッピングシフトダウンはエンジン回転数が大切
ブリッピングシフトダウンはエンジン回転数を合わせてスムーズにシフトダウンをするのが目的です。
エンジン回転数さえ合っていればクラッチを一気につないでもショックがでません。
逆にエンジン回転数が合わない状態でシフトダウンをするとガクンッとショックが起きてしまったり、シフトダウンに時間がかかってしまうのでブリッピングシフトダウンをするんです。
ですから、ブリッピングシフトダウンで大切なのはエンジン回転数になります。
ブリッピングシフトダウンとは?
ブリッピングとは走行中にアクセルペダルを使ってエンジン回転数を高くする行為です。
つまり、走行中に空ぶかしをするということですね。
勿論むやみやたらに空ぶかしをするのではなく、ギアに合わせたエンジン回転数までアクセルペダルを踏んでエンジンを吹かすことがブリッピングです。
そしてシフトダウンに合わせてブリッピングをするのがブリッピングシフトダウンということです。
ブリッピングシフトダウンのコツ
- エンジン回転数の変化量を覚える
- エンジン回転数を音で判断する
- 上手く行っているかどうかはショックを基準にする
エンジン回転数の変化量を覚える
ギアチェンジをするとエンジン回転数が変化します。
その変化比率はギアごとに固定になります。
例えば2速と3速ギアでギアを切り替えればシフトアップでもシフトダウンでも同じ比率だけ変化します。
同じ量ではなく、同じ比率なのでエンジン回転数が高くなれば変化する量は大きくなりますが比率は同じなのでなんとなく予測できます。
シフトアップとシフトダウンで比率は変わらないので普段のギアチェンジで覚えるようにすると良いでしょう。
ギアごとに違うので2速から3速、3速から4速とそれぞれ変化比率を覚えるようにすることも大切です。
エンジン回転数を音で判断する
走行中にはタコメーター(エンジン回転計)を見ない状態でも運転できることが大切です。
特にシフトダウンする際には減速が必要なときや、再加速が必要なときなど忙しいときが多くあります。
そういった時にタコメーターを見続けることは難しく、危険なことです。
できるだけ音で判断できるようにしておくと良いでしょう。
慣れてくれば音があまり聞こえなくてもアクセルペダルの踏み加減だけで判断できるようになります。
上手く行っているかどうかはショックを基準にする
エンジン回転数が上手くあっていない状態でクラッチを繋ぐとカクンというショックが発生します。
エンジン回転数が高すぎれば加速する方向にカクッとショックがでますし、エンジン回転数が低すぎれば減速する方向にカクッとショックが出るんです。
ショックの方向さえわかればエンジン回転数が高すぎるのか低すぎるのか判断できるんです。
それを基にもっとアクセルペダルを踏むべきなのか、アクセルペダルを踏みすぎなのか判断しましょう。
ブリッピングは必要なのか?
MT車を運転する上でブリッピングは大切です。
シフトダウンというのはMT車を運転するときに絶対に必要なテクニックです。
しかし、シフトダウンをする時には必ずショックが出てしまいます。
ショックが出ると乗り心地も悪くなりますし、クルマへの負担が大きくなってしまいます。
そこでブリッピングをすればクルマへの負担も少なく、乗り心地の良い運転ができるんです。
クラッチの減りも少なくなるので覚えたほうが良いテクニックでしょう。
使えるテクニックは多いほうが良い
MT車の運転では使えなくても問題はないテクニックというのがいくつか存在します。
そうしたテクニックは使えなくても運転はできますが、使えると運転の幅が広がります。
ブリッピングシフトダウンもそうしたテクニックの一つで、使えなくても運転はできますが使えると運転の質が上がるテクニックです。
乗り心地も良くなるので街中での運転もスムーズになりますし、ヒール&トウを覚える時にもブリッピングシフトダウンができると楽に覚えることができます。
メリットは大きく、割と簡単に習得できるテクニックなのでぜひ覚えておきましょう。