クラッチでエンジンを抑え込む運転はギアが入りにくくなるのかもしれません。
ここ最近ブログの更新はさぼっていてすみません。
一応、いろいろとコペンで検証自体はしてました。
正直言うと一旦はよくなる操作はあっても、完全に解消するわけではなくてよくなったり悪くなったりといまいちだったんです。
それでずっとネットで文献(主にクラッチやブレーキ関係の論文など)を読み漁ったり、トラブル事例探したり、動画なんかも参考にしたりしてたんですね。
そして最近、これかな~?という内容は見つたんですよ。
内容を話す前に軽く前提となる知識を説明しておきますね。
まず、クラッチとかブレーキって摩耗して粉が出ます。
ブレーキだったらブレーキダストですね。
実はそうした粉ってクラッチやブレーキの表面に付着して薄い膜になります。
ブレーキの場合にはブレーキパッドやブレーキディスクなどに、クラッチの場合にはクラッチディスクとフライホイールに摩耗した粉が薄く付着します。
見つけた文献はブレーキに関するもので、ブレーキは圧力をかけると摩耗して出た粉がパッドの表面に余分に堆積するようなのです。
ブレーキとクラッチってパーツとか細かい仕様こそ違うものの、近しいものなのでこうした話はクラッチにもある程度応用できます。
実はクラッチジャダーやギアが入りにくくなる原因もクラッチの表面に摩耗した粉が堆積しすぎるのが原因なのではないかと予想していたので、これが原因なのでないか?という予想をしてるんですね。
つまり半クラッチで圧力をかけすぎるとクラッチ表面に摩耗したときに出た粉が堆積しすぎてジャダーの原因になったりするのでは?と。
そしてギアが入りにくくなる原因ってクラッチ板の動きが悪くなるのではないかという予想も立ててます。
ネットで調べるとクラッチの軸とクラッチ板の接触部にダストが溜まって動きが悪くなってギアが入りにくくなることがあるようなんです。
その時には停止時にもギアが入りにくくなるのでまさに症状もぴったり。
ちなみに、私が乗ったクルマはクラッチペダルを踏むとギコギコするようになっちゃったんですが、これも摩耗した粉がクラッチペダルを踏んだ時に動く部分に堆積してしまったからなのではないかなと。
実はミラジーノもクラッチペダルのギコギコはあって、クラッチ交換して一時よくなったものの再発したんですね。
そしてなぜか次のオーナーの元では症状解消してるんです。はい。
というわけで確実に私の運転が原因ですよねこれ。
多分、運転方法によって摩耗した粉の出方が変わるので主に運転する人が変わると症状が出なくなったりするんだと思います。
また、文献には速度が高くなるとパッド表面に付着した粉が減りやすくなるということが書いてあったので、クラッチの場合にはエンジン回転数が高め(=エンジンとクラッチの回転差が大きい)のほうが摩耗によって出た粉がはがれやすくなるのでしょう。
ではどうすればよいのか?という話ですが、まずはクラッチでエンジンを抑え込む運転がまずいんだと思います。
私自身、エンジン回転数は低回転で半クラッチ操作を素早く終わらせることを目標にしていたので、発進ペースに合わせてアクセルを踏みつつ半クラッチを強くしてエンジン回転数を低回転にしてました。
なので発進そのものは1500回転以下くらいだったんです。
ですが、結局のところクラッチの圧力でエンジン回転数を無理やり抑え込んでいたのでどんどんギアの入りが悪くなったりしたんですね。
それでもクラッチはたいして減らないので多分この状態で乗ってる人は結構多いと思います。
また、エンジンをクラッチで無理やり抑え込んでいなくても素早くつなごうとして低回転で一気にクラッチをつなぐのも良くないような気がします。
つまり、低回転であればあるほど半クラッチを丁寧に使ってタイヤを丁寧に回してあげることが必要なんですね。
まぁこれもあまりに丁寧すぎると半クラッチ長くなって減っちゃうので難しいところですが。。。
また、素早くクラッチをつなぎたいのであれば軽くエンジン回転数を上げてから半クラッチを開始して、クラッチペダルはあまり動かさずアクセルペダルを少しもどしてエンジンパワーを絞ることで半クラッチを終わらせるのがベストかもです。
もしくは最初にエンジン回転数を少し上げてから半クラッチをして、その時にエンジン回転数がゆっくり落ちるように半クラッチを調整してあげても良いかもしれません。
ほかの方法としてはちょっと半クラッチ長くなりますけど、最初にエンジン回転数をちょっと上げて500回転下がったくらいで維持して(2000回転まで持ち上げたら1500回転を維持して)発進しても良いかも?
その時、回転差が小さくなってエンジン回転数が負けないくらいになったらクラッチを繋ぐとクラッチ板の減りは抑えられるような気がします。
シンクロに関しても同じことが言えます。
ギアチェンジの時にNでちょっと待ってから一気にギアを入れたり、シフトレバーをゆっくり動かしているのにギアを入れるときには力が入ってたりするとなんかギアの入りが悪くなります。
これやるとごつごつゴリゴリするフィールになりやすいです。
節度感は出ますけど、ギアが入るところで渋くなっちゃうのでシフトフィールはよくないんですね。
ではどうするかというと、ギアチェンジの時には次のギアに一気に動かしたほうが良い気がします。
そうするとギア同士の回転数が大きくなるからです。
そして次のギアに軽く当ててギアが入るのを待つんですね。
そういう風に運転してるとコペンのシフトフィール、変わってきました。
なんとなくギアのシンクロって真鍮とは言え金属なのでクラッチほど慎重にはならなくて大丈夫な気がしてます。
というわけで近況報告でした。
来週はちょっと忙しいので新記事の更新はできませんが、時間があれば今まで書いてあった記事も新しい情報に更新しようと思います。
今までもちょこちょこ更新はしていたのですが、そろそろ決定版作りたいですね。
やっぱりMT車には気持ちよく乗ってほしいですし、新車のMT乗ったはいいけどジャダーが出て保証修理して・・・なんてなるとユーザーにとってもメーカーにとっても痛手ですからね。
書いてはいませんが今までもせっかくMTに乗ってくれてる人が楽しくのれて、メーカーも保証修理が減ってMT車を作りやすくなるようにできるだけ有益な情報を載せたいという思いがありました。
記事の内容を書き換えて「言うこと違うじゃん」って思われるリスクがあるにもかかわらず、できるだけ最新の情報に書き換えて更新してたんです。
決定版作って「これ見ればユーザーが原因のトラブルなんてなくなる!」って言えるといいなぁ。
これからもMT車に乗るならこのサイト見れば良いよって言ってもらえるサイト作りを目指していこうと思うのでこれからもよろしくお願いします。