改良されたトヨタプリウスの特徴を解説!どう変わった?

トヨタプリウスってどんな車?

コンセプト

トヨタプリウスの歴史は1995年第31回東京モーターショーにコンセプトカーが出品されたことから始まります。

このコンセプトカーの機構は実際に発売されたプリウスとは違うものの、その後のプリウスの方向性を決めた重要な一台です。

そしてその2年後、1997年に初代プリウスが誕生したのです。

初代プリウスは“ハーモニアスビークル”というテーマのもと、クルマと人や社会、地球環境の調和を目指したクルマとして開発され、地球の未来を築いていくクルマを創りたいという願いも込められています。

そんなプリウスもモデルチェンジを重ね、2015年に登場したのが4代目プリウス。

今回解説するのは2018年12月17日に登場した4代目プリウスの改良型です。

“人の感覚に美しく訴えかけるクルマ”というコンセプトのもと、機能とデザインを融合させたクルマとして開発されています。

 

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特徴

一番大きな特徴はその圧倒的な燃費性能にあります。

JC08モードで34km/L ~ 39km/Lという燃費性能は他車を寄せ付けません。

その燃費を支えるのはトヨタ独自のハイブリッドシステムです。

発電用モーター、駆動用モーター、エンジン、遊星歯車を組み合わせたそのシステムは電気式CVTとも呼ばれ、運転している感覚は通常のCVTと似ていますが構造的には全く違います。

詳しい機構はとても難解なため割愛しますが、トヨタの電気式CVTは通常のCVTのような無段変速機構を備えつつ通常のCVTよりもロスが少ない理想的なトランスミッションとなっています。

そして4代目プリウスにはトヨタの設計思想 ” TNGA “が導入されています。

TNGAは “Toyota New Global Architecture (トヨタニューグローバルアーキテクチャー)”の略。

“もっといいクルマづくり”

これを合言葉として、”走る” “曲がる” “止まる” というクルマの基本要素をしっかりと設計しつつしっかりとした快適性や安全性能、スタイリングなども融合させる設計です。

そういった設計思想によってプリウスは低燃費ながら、しっかりとした走りや質感の高い内装デザインを持った車に仕上がっています。

 

グレード構成

E ( FF )

S / S “ツーリングセレクション” ( FF / 4WD )

A / A “ツーリングセレクション”  ( FF / 4WD )

Aプレミアム / Aプレミアム “ツーリングセレクション” ( FF / 4WD )

※4WDシステムはE-Four

 

価格

E ( FF )

2,518,560円

S ( FF / 4WD )

2,565,000円 / 2,759,400円

S “ツーリングセレクション” ( FF / 4WD )

2,732,400円 / 2,926,800円

A ( FF / 4WD )

2,842,560円 / 3,036,960円

A “ツーリングセレクション” ( FF / 4WD )

3,006,720円 / 3,201,120円

Aプレミアム ( FF / 4WD )

3,175,200円 / 3,369,600円

Aプレミアム “ツーリングセレクション” ( FF / 4WD )

3,284,280円 / 3,478,680円

 

パワートレーン

FF

1.8L 直列4気筒エンジン+フロントモーター 

エンジン [ 98PS / 5200rpm ] [ 14.5kgf-m / 3600rpm ]

フロントモーター [ 72PS ] [ 16.6kgf-m ]

4WD ( E-Four)

1.8L 直列4気筒エンジン+フロントモーター+リアモーター

エンジン [ 98PS / 5200rpm] [ 14.5kgf-m / 3600rpm ]

フロントモーター [ 72PS ] [ 16.6kgf-m ]

リアモーター [ 7.2PS ] [ 5.6kgf-m ]

 

燃費 ( JC08 )

E

39.0 km/L

S / S “ツーリングセレクション” / A / A”ツーリングセレクション” / Aプレミアム / Aプレミアム “ツーリングセレクション” 

FF [ 37.2 km/L ]  

4WD [ 34.0 km/L ]

安全装備

まずエアバッグ関係ですが、フロントエアバッグは勿論サイド/カーテンエアバッグについても全車標準装備となっています。

さらに、トヨタの先進安全装備 ” Toyota Safety Sense”も全車標準装備となります。

“Toyota Safety Sense”の機能一覧

プリクラッシュセーフティ

レーンディパーチャーアラート

オートマチックハイビーム

レーダークルーズコントロール

この4つの機能が装備されています。

この他、A / Aプレミアム (ツーリングセレクション含む)の4グレードにはブラインドスポットモニターとインテリジェントクリアランスソナーが標準装備、リヤクロストラフィックアラートがオプション設定です。

E / S (ツーリングセレクション含む) の3グレードにはインテリジェントクリアランスソナーがオプション設定されるのみとなり、ブラインドスポットモニターとインテリジェントクリアランスソナーは装備なしとなります。

 

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2018年12月の改良ポイント

一番大きなところでは外装、内装デザインが一新されました。

特に外装に関してはヘッドライト周りのデザインが以前よりもアクが弱いデザインに変更されています。

テールランプに関してもデザイン変更があり、以前は縦長なデザインだったものが横長なデザインに変更されています。

さらにT-Connectサービスに使われる専用通信機DCMが全車標準装備となり対応カーナビを装着すればT-Connectサービスが全車で受けられるようになりました。

T-Connectサービスは3年間無料となりその期間が終了後に有料となります。

さらにオプション装備のおくだけ充電(ワイヤレス充電機能)のスペースが拡大され大型スマートフォンにも対応したものとなっています。

安全面では “Toyota Safety Sense P”から”Toyota Safety Sense”に変更され全車標準装備となっています。(機能面では差はなし)

それ以外に、新機能としてリアクロストラフィックアラートが追加されています。

この機能は駐車場などで後退するときに後方左右から来るクルマを検知すると警告してくれる機能です。

 

”Toyota Safety Sense”の機能

プリクラッシュセーフティ

ミリ波レーダーと単眼カメラを使い車両と歩行者(昼間のみ)を検知して衝突の警告と緊急ブレーキの作動を行います。

車両に対しては約10 km/h ~ 約180 km/hの範囲で作動します。

歩行者に対しては約10 km/h ~ 約80 km/hの領域で作動します。

 

レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付き)

車線の幅約3m以上の道を約50 km/h以上の速度で走行中にウインカー操作を行わずに車線をはみ出しそうになると警告してくれる機能です。

車線の認識は単眼カメラを使って行います。

また、車線をはみ出しそうになった際にはドライバーのステアリング操作をサポートする機能も付いています。

 

オートマチックハイビーム

前方の車両のテールランプやヘッドライトを検知してハイビームとロービームを切り替えてくれる機能です。

約30 km/h以上で作動します。

街路灯が多い場合にはハイビームに切り替わらないことがあります。

また、自転車などの軽車両の場合にロービームに切り替わらない場合もあります。

 

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)

設定した車速を維持してくれる機能に加えて、前の車がいる場合には車間距離を保つように減速してくれる追従機能が付いたクルーズコントロールです。

50 km/h ~ 100 km/hで設定することができ、車間は3段階に調節できます。

前の車が停車した場合には停止まで制御されます。

停止後3秒以内に前の車が再発進した場合には自動発進します。

3秒以上たった場合、アクセルペダルを軽く踏むかクルーズコントロールのレバーを上に操作することで再発進します。

前方100m程度しか見ることができないため、停車車両には対応できない可能性があり注意が必要です。

 

グレードごとの特徴

E

最廉価グレードかつ最も燃費の良いグレードです。

リヤアームレストやシートポケットをはじめリヤワイパーも非装備するほど徹底的なコストカットかつ軽量化が行われています。

さらに燃料タンクも他モデルの43Lから38Lへ容量が減らされており車両重量は約30㎏の軽量化がされています。

スタビライザーはフロントのみとなっており、車両の操作バランスや乗り心地に関しても悪影響が心配されるグレードです。

また、フロアアンダーカバーもリアのみとなっており、高速での空力性能に影響がでるでしょう。

さらには運転席の高さ調整機構も省かれています。

LEDヘッドライトやオートエアコンなどの快適装備、安全装備などは十分装備されているためこのグレードを選んでも失敗はしないでしょう。

とにかく燃費が重要だと考える方にオススメのグレードです。

ただし、価格的には一つ上のグレードと5万円程度しか変わらないため注意が必要です。

 

基本的な装備が充実したベーシックグレード。

Eグレードではオプションだったリヤワイパーやフロント側のアンダーカバーなども標準装備されます。

高級感や快適装備などに特に拘りがない方にオススメのグレードです。

 

A

このグレードからインテリジェントクリアランスソナー、ブラインドスポットモニターが標準装備されます。

それ以外にも自動防眩型ルームミラーやオートワイパー、シンプルインテリジェントパーキングアシストが標準装備されるなど快適性の面で充実したグレードです。

EグレードとSグレードでは装備できなかったT-Connect対応11.6インチフルHDタッチパネルを採用したT-Connect SDナビゲーションシステムがオプション設定されています。

シートに関しても布地ではあるものの上級ファブリック仕様となり運転席パワーシートが標準装備となるため手動式のシートに比べ細かな調整が可能となることや、さらに運転席のランバーサポートも装備されるため腰痛を持っている方や標準シートが合わない方にとって嬉しいグレードとなっています。

より良い快適性を求める方にオススメのグレードです。

 

Aプレミアム

本革シートやシートヒーター、ナノイーなどが装備された上級グレードです。

AC100Vのコンセントも標準装備となり1500Wまでの製品を使用可能となります。

高級感を求める方にオススメです。

 

“ツーリングセレクション”

通常モデルに専用デザインの17インチアルミホイールとフロントバンパーのLEDアクセサリーランプを追加するパッケージです。

S・Aグレードではファブリックだったシートとコンソールボックスが “ツーリングセレクション”仕様では合成皮革になり、シートヒーターも標準装備されます。

 

機能紹介

おくだけ充電

ワイヤレス充電の規格Qiに対応した製品(スマートフォンなど)を専用エリアに置きスイッチを押すとケーブルを接続しなくても充電が可能となる機能です。

A・Aプレミアム(ツーリングセレクション含む)にオプション設定されています。

 

シンプルインテリジェントパーキングアシスト (S-IPA)

ボタンを操作することで目標位置への縦列駐車や車庫入れ操作をサポートしてくれる機能です。

超音波センサーを使い場所を検知します。

検知したスペースへの駐車動作としてハンドル操作をサポートしてくれる機能のためドライバーは基本的にブレーキ操作とシフト操作が必要になります。

シフト操作に関してはシフト操作をするタイミングも表示されるようになっており、ドライバーは衝突の危険がないか周りを見ながらブレーキペダルにより車速を制御しシフト操作を促す表示がされた時点でシフト操作を行ってからブレーキペダルによる車速の制御を継続する形となります。

 

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